東京都中央区の佃島に鎮座する住吉神社(読み方はすみよしじんじゃ)の例大祭は、佃・月島をはじめとする地域でおこなわれている伝統ある祭礼。
3年毎に本祭、それ以外の年を陰祭としている、江戸の風情と伝統を今に伝えるお祭りです。
お祭りは数日間にわたって開催され、2026年の獅子頭・町内神輿渡御は、ちょうど「888(令和8年8月8日)」の「末広がり」にも該当していました。
宮神輿渡御の前日おこなわれる獅子頭の巡幸は、宮神輿の巡幸路の邪気を払うためのもの。
住吉神社勝どき御旅所に向かいます。

目次
・住吉神社の例大祭「佃祭」とは?
・町内神輿渡御
・大幟
・獅子頭の巡幸
・勝どき御旅所
・混雑具合・境内の様子
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
住吉神社の例大祭「佃祭」とは?
住吉神社の例大祭「佃祭」の本祭は3年毎に斎行。
陰祭は2日間ですが、本祭りでは龍虎や黒駒などの獅子頭の宮出しや宮神輿の渡御、神輿を船で運ぶ勇壮な船渡御、6本の大幟の旗上げなど、数日間にわたっておこなわれます。
また、祭礼期間中に実演されている江戸三大囃子のひとつ「佃ばやし」も見どころの一つ。
1日目は大祭式。
2日目は大幟旗揚げ・参拝式
3日目は獅子頭・町内神輿の巡幸(佃1丁目から御旅所)
4日目は宮神輿巡幸(住吉神社から海上、御旅所)
5日目は宮神輿巡幸・宮入(御旅所から住吉神社)

住吉神社の町内神輿渡御
最寄り駅の東京メトロ有楽町線月島駅に到着したのは11時前。
佃大通りでは、町内神輿が次々と住吉神社に向けて渡御していました。
神輿が通るとバケツやホースで水が掛けられ、辺り一面水浸し。
名物のぶっかけ祭りですね。





佃小橋の手前、例大祭に合わせて臨時に設置された木製の鳥居「大又木(おおまたぎ)」の両サイドに、町内会の提灯?を持った人たちが並び神輿を出迎えていました。
佃小橋まで神輿と人でごった返してすごい熱気です。


また、住吉神社の周辺には、各町内会の神輿と獅子頭が安置されている御旅所がが設置されています。
昼の巡幸中はほぼ留守状態ですが、獅子頭は安置されているところが多く、普段みれない貴重な姿を間近で見れました。






住吉神社の大幟
本祭りでは、住吉神社の周辺に建てられる、高さ18メートルにも及ぶ6本の大幟も見ごたえあり。
幟の柱と抱木は、普段は佃川支川(佃堀)に埋められており(3年間!?)、祭りの度に掘り出され、住吉神社でお祓いを受けてから設置されます。
全員で大マタギ(黒木鳥居)を立て、各部の大幟と抱木を設置するための穴を掘り、引き潮をメドに泥まみれになりながら掘出し。
かなりの大きさですから重機が使われ、6本の大幟を支える各部での抱木を設置するというのですからすごい。
遠くからみてもわかるぐらいに大きく、柱の先端には榊がつけられ、風が吹くと巻かれている檜の削り掛けがなびき、見ているだけで涼やかな気持ちになります。





住吉神社の獅子頭の巡幸
宮神輿渡御の前日には、宮神輿の行幸路の邪気を払うため獅子頭で祓い清める巡行が佃住吉講によって行われます(中央区無形民俗文化財指定)。
佃島には七対の獅子頭があり、特に「黒駒の獅子」「龍虎の獅子」が有名。
「龍虎の頭」と呼ばれる龍頭・虎頭は、佃島で火災が起きた際に龍虎を差し上げたら風向きが変わり延焼を免れたなど、いくつかの伝説があります。
昔は、例祭の時だけはなく疫病が流行した際にも担ぎ出され、邪気を追い出すために用いられていました。
貴重な文化財であることからも、祭りのあいだは仮小屋の中に作られた「龍虎の庭」「黒駒の庭」に展示されているそうです。

獅子頭が住吉神社でご祈祷を受け終わると、合図とともに大変な勢いで若衆が境内へと流れ込み獅子頭の鼻づらを掴みます。
この獅子頭の鼻づらをつかむのは、縁起が良いとされているとてもありがたいものです。
獅子頭の巡幸はもんじゃストリートと呼ばれる西仲通りを通り、住吉神社勝どき御旅所に向かいます。
商店街の両サイドに多くの人が集まり獅子頭の巡幸を見守りますが、混雑はなし。
屋根のある商店街は距離があるので、どこからでも見やすい。




途中、お店の玄関先に行き、獅子頭を激しく上下左右に大きく揺らす荒々しい動作をすることも。

また、月島開運観音堂もあるので、一緒に参拝したい開運ポイントです。
住吉神社の勝どき御旅所
住吉神社の分社である勝どき御旅所は、遥拝所として設置された御旅所。
小規模な境内で、社殿前には岡崎型狛犬が鎮座。
御祭神は本社と同じ、住吉三神・息長足姫命(神功皇后)・東照御親命(徳川家康)です。


もんじゃストリート(西仲通り)を通ってきた獅子頭の巡幸は、清澄通りを一列になって渡り、勝どき御旅所のとところに整列。
そして、獅子頭を大きく持ち上げると、衣をばっさばさと大きく揺らしていました。
その迫力のある事!





すべて終わると、獅子頭はトラックに乗って移動。
担い手の方々も一時休憩です。
もんじゃストリートにはいつのまにか町内神輿が渡御しており、間隔を空けて安置。
担ぎ手の方々が周囲で休憩されていました。

住吉神社の混雑具合・境内の様子
獅子頭の巡幸が始まるとしばし境内は静かになります。
その際に参拝。


社殿後方では、宮神輿の準備がおこなわれていました。
住吉神社の宮神輿は、1838年(天保9年)に製作された、珍しい八角形の形をした八角神輿(中央区民俗有形文化財指定)。
天皇陛下の御座(高御座)を模したと言われています。
昔は、隅田川へ神輿を担ぎながら入る海中渡御がおこなわれていましたが、1962年(昭和37年)を最後に終了。
その後、神輿を御座船に載せて氏子地域を巡る船渡御が復活しています。
老朽化に伴い新しい八角神輿が作られ、以降本祭りの神輿渡御で巡幸しているそうです。

住吉神社の御朱印
例大祭で忙しいことからも、御朱印は書置き対応でした。
住吉神社の宮神輿「八角神輿」が描かれた本社御朱印と、境内社の龍神社、そしてご鎮座380年記念の例祭切り絵御朱印(数量限定)の3種類。



住吉神社の詳細
住吉神社へのアクセス
- 東京メトロ有楽町線・都営大江戸線:月島駅6番出口より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.sumiyoshijinja.or.jp/
住吉神社の主な行事・イベント
- 1月:歳旦祭
- 2月:追儺祭、祈年祭
- 3月:龍神社例祭(さくらまつり)
- 4月:龍神社例祭(さくらまつり)
- 6月:大祓式(夏越大祓)
- 8月:例大祭(獅子頭・町内神輿巡幸)
- 11月:新嘗祭
- 12月:大祓式(年越大祓)
住吉神社近くの神社・寺
| 於咲稲荷・浪除稲荷神社 | 隣り合って鎮座する、大漁や水難防止を願う神社。 |
|---|---|
| 佃天台地蔵尊堂 | 狭い路地の奥に鎮座する、石板に彫られた(線刻)お地蔵さんです。 |
| 月島開運観音堂 | 商業施設と居住用スペースとある建物の中に鎮座。商店街有志の発願で信州善光寺から奉還し建立。 |







