東京都大田区蒲田に鎮座する薭田神社(読み方はひえだじんじゃ)は、行基が天照・八幡・春日の三神体の木像を造って創建したと伝えられる旧蒲田村鎮守。
手入れの行き届いた木々や静かで落ち着いた雰囲気の境内には、本殿に5柱、境内社に32柱(!?)とたくさんの神様が祀られているスピリチュアルなパワースポットです。
正式名称は「薭田神社」ですが、常用漢字との兼ね合いで「稗田神社」とも。
現在は蒲田八幡神社の兼務社となっています。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居と境内
・社殿
・三十番神社・稲荷神社・薬祖神社
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
薭田神社の歴史とご祭神・ご利益
御祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)・天照大御神(あまてらすおおみかみ)・武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)・荒木田襲津彦命(あらきだそつひこのみこと)・春日大神(かすがのおおかみ)。
そのご利益は勝運・出世開運・所願成就・仕事運・家内安全・国家安泰・夫婦円満・縁結びとさまざま。
例大祭は9月に斎行されています。
その創建は709年(和銅2年)。
僧侶の行基が天照・八幡・春日の三体神を造り安置したのが始まりです。
この三体は、1282年(弘安5年)に池上宗仲邸(現在の池上本門寺)に入った日蓮によって開眼されたと伝わっています。
慶長年間の頃に蒲田村は、北蒲田村と新宿村に分村。
北蒲田村の鎮守は薭田神社、新宿村の鎮守として新宿八幡神社(現在の蒲田八幡神社)が創建されました。
蒲田八幡神社が創建された際に春日像が移されています。
また、明治の神仏分離までは、隣接する栄林寺が別当寺を兼ねていました。

薭田神社の鳥居と境内
最寄駅の京急蒲田駅から徒歩7分ほどの場所、閑静な住宅街に鎮座。
参道の石鳥居(大田区指定文化財)は江戸時代のもので、社号碑には「延喜式内薭田神社」。


鳥居をくぐると右側に手水舎と、その奥には記念碑。




蒲田周辺に鎮座していた天祖神社と山野神社が、明治時代の後期に合祀された際にこちらに祀られました。
ちなみに、山野神社の祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)。


正面に社殿。
社殿右側には境内社が並んで鎮座しています。


左側には社務所と、夏には盆踊りが開催される広いスペース。
兼務社のため、社務所があるとはいえ神職の方は常駐されていないようです。
ただ、時折、氏子の方ががいらっしゃる事もあり、近くの椿神社の麻紐を拝受することができます。

薭田神社の社殿
2000年(平成12年)に新しく造営された、鉄筋コンクリート造の社殿。



薭田神社の三十番神社・稲荷神社・薬祖神社
社殿向かって右側には3つの境内社がズラリ。
一番右側にあるのは、三十番神(1ヶ月30日の間、毎日交代で国家や国民、法華経の信仰者などを守護するとされた30柱の神々)を祀る三十番神社。


真ん中には稲荷神社。
ご祭神は、農業の神、商売繁盛のご利益で知られる宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)。



一番奥には、元宮であり地主神だと伝わる薬祖神社。
ご祭神は少彦名命(すくなびこなのみこと)。
そのご利益は国土安寧、産業開発、漁業・航海守護、病難排除など。


薭田神社の御朱印
蒲田を代表する菖蒲(あやめ)のスタンプ入りの御朱印は、蒲田八幡神社にて授与されています。
明治から戦前にかけて近くには蒲田菖蒲園(かまたしょうぶえん)があり、観光地としても人気スポットになっていました。
が、戦時中に焼け野原となり現在は一切残っていません。

薭田神社の詳細
薭田神社へのアクセス
- 京急本線・空港線:京急蒲田駅より徒歩7分
- 京急本線:梅屋敷駅より徒歩9分
- 京浜東北線・東急多摩川線・池上線:蒲田駅東口より徒歩10分
- 公式サイト(蒲田八幡神社):https://www.kamatahachiman.org/
薭田神社の主な行事・イベント
- 1月:歳旦祭、初詣
- 2月:祈年祭、境内末社例祭
- 6月:夏越大祓
- 7月:盆踊り
- 9月:例大祭
- 11月:新嘗祭
- 12月:年越大祓
薭田神社近くの神社・寺
| 蒲田八幡神社 | 薭田神社の分社として創建。薭田神社・椿神社・北野神社・女塚神社(おなづかじんじゃ)・御園神社の本務社。 |
|---|---|
| 椿神社 | 御祭神は猿田彦命。風邪や百日咳にご利益があると言われている麻紐参りで有名。本務社は蒲田八幡神社です。 |
| 南蒲田北野神社 | 矢口村天神森に鎮座していた天神社が洪水で流れついて鎮座。諏訪神社、稲荷神社が合祀されています。 |






