東京都大田区蒲田に鎮座する椿神社(読み方はつばきじんじゃ)は、神仏分離による圧力から守るため、村の道祖神を猿田彦命として祀っている神社。
百日咳の治癒にご利益があるとされており、特殊信仰「除病習俗(じょびょうしゅうぞく)」は大田区文化財に指定されているスピリチュアルなパワースポットです。
明治の頃から椿神社と呼ばれるようになり、境内には椿が植えられています。
また、現在は蒲田八幡神社の兼務社となっています。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居と境内
・社殿と額堂
・御朱印
・アクセス
・近くにある神社・寺
椿神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、道案内の神(道陸神)として有名な猿田彦命(さるたひこのみこと)。
例大祭は3月です。
創建年数は不明ですが、百日咳の治癒にご利益があるとして古くから信仰されています。
もともとは道祖神として崇敬を集めていたようで、猿田彦命をご祭神として祀り始めたのは神仏分離以降。
神仏分離の影響から民間信仰に対しても抑圧がかかり、道祖神と同一神とされた猿田彦命を祀ることで壊されることなく残り続けたのだとか。
しかも、「関の神=咳の神」と信仰されるようになったと考えられています。
風邪をひき咳が出た際には、額堂に掛かっている麻を戴き首に巻き、治ると麻を二倍にして額堂に納めるといった習わしがあります。
また、椿神社と呼ばれるようになったのも明治以降。
猿田彦命を祀る神社の総本社・伊勢国一之宮「椿大神社」に由来しているそうです。

椿神社の鳥居と境内
京急本線の京急蒲田駅と梅屋敷駅の中間付近。
周囲は閑静な住宅地の、元は道祖神を祀っていたことが窺える、道の辻と云える差路の角にあります。
角には石碑のようなものが並んで置かれていました。


道に面して建つ朱色の鳥居の扁額には、猿田彦命を祀る神社の総本社・伊勢国一之宮である椿大神社(猿田彦大本宮)に由来する「椿神社」。
とてもコンパクトな境内は、鳥居を入ってすぐ正面に社殿。
その隣には、特殊信仰「除病習俗(じょびょうしゅうぞく)」を伝える額堂。
社殿手前、右手には手水舎が完備。



椿神社の社殿と額堂
1987年(昭和62年)に造営された社殿。
村の道祖神を猿田彦神として祀ることで、神社としてしっかり保護。
その信仰心の篤さが伝わってくるような社殿です。

左側には額堂(がくどう)。
祈願者は額堂に掛かっている麻紐を戴いたら首に巻き、治ると麻を二倍にして額堂に納めます。
その際にはお線香をお供えするのも忘れずに。
神仏習合の風習を思わせます。
ちなみに現在は、麻紐は薭田神社の社務所で管理されています。
この特殊信仰「除病習俗(じょびょうしゅうぞく)」は、大田区文化財に指定されています。


椿神社の御朱印
境内には社務所も授与所もなし。
神職は常駐していません。
御朱印は、本務社の蒲田八幡神社にて授与。
由来となる除病習俗の麻紐と椿の花のスタンプが押されています。

椿神社の詳細
椿神社へのアクセス
- 京急本線:梅屋敷駅より徒歩6分
- 京急本線・空港線:京急蒲田駅より徒歩9分
- 公式サイト(蒲田八幡神社):https://www.kamatahachiman.org/
椿神社近くの神社・寺
| 薭田神社 | 行基が彫った天照大神・応神天皇・春日大神像を祀ったのが始まり。本務社は蒲田八幡神社。 |
|---|---|
| 蒲田八幡神社 | 薭田神社の分社として創建。薭田神社・椿神社・北野神社・女塚神社(おなづかじんじゃ)・御園神社の本務社。 |
| 南蒲田北野神社 | 矢口村天神森に鎮座していた天神社が洪水で流れついて鎮座。諏訪神社、稲荷神社が合祀されています。 |
| 貴菅神社 | 主祭神に雨や水を司る高靄神(たかおかみ)で、菅原神社が合祀されています。境内には福満子稲荷も鎮座。 |






