東京都世田谷区弦巻にある宝樹山 常在寺(読み方はほうじゅざん じょうざいじ)は、地下庭園がある日蓮宗寺院。
吉良頼康の側室だった常盤姫伝説が残るスピリチュアルなパワースポットです。
他、体の悪いものを洗い清める浄行菩薩やお経の上がった石が用意されているいぼとり地蔵、お稲荷さんも鎮座。
また、「大人の寺子屋」として定期的に瞑想やヨガ、和菓子教室、写経、マルシェなどをおこなっています。

目次
・歴史とご本尊・ご利益
・常盤姫伝説(鷺草伝説)
・山門・境内
・本堂
・寳珠稲荷神社・浄行菩薩
・いぼとり地蔵
・大人の寺子屋
・駐車場
・アクセス
・近くにある神社・寺
常在寺の歴史とご本尊・ご利益
ご本尊は、久遠実成(くおんじつじょう)の釈迦牟尼仏。
山号の宝樹山は、常盤御前の法号「宝樹院殿日義大姉」からつけられています。
室町時代の1506年(永正3年)創建。
総本山は身延山久遠寺です。
開祖は忠善院日純聖人(ちゅうぜんいん にちじゅん しょうにん)。
開基は世田谷城主・吉良頼康公の側室であった常盤姫(ときわひめ)。
常盤姫は、法華経の教えを布教していた身延山久遠寺の日純聖人により帰依し、弦巻の地にて常在寺の前身となる堂宇を建立しました。
常在寺の常盤姫伝説(鷺草伝説)
開基の常盤姫には、悲しい物語が残っています。
吉良頼康卿が鷹狩で一羽の白鷺を捕らえたところ、その脚に和歌「狩人の今日はゆるさん白鷺の しらじらし夜のあけぼの」と書かれた短冊が結び付けられていました。
ちなみに現代訳では、「狩人である私が、今日は特別に見逃してあげよう。白々と夜が明けるこの明け方に(飛び立っていく)白鷺のように、あなたを自由にしておきましょう」
書き手は奥沢城主太平出羽守様の愛娘・常盤姫。
頼康卿は常盤姫を探しだすと側室として迎え入れます。
常盤姫は頼康卿の寵愛を一身に受けるものの、嫉妬した他の側室たちによる策略で、常盤が頼康の家臣である内海掃部との通じている(浮気している)と濡れ衣を着せられます。
内海掃部は殺され、常盤姫は淀殿の計らいで世田谷御所から常在寺に逃れますが、井戸に守り本尊である鬼子母神像を投げ入れると再び逃走。
自らの潔白を証明するため、かわいがっていた白鷺に手紙(自分の潔白と辞世の歌)を託し、若林の常盤塚の付近で自害してしまいます。
しかも、常盤姫は死産した男の子も一緒でした。
狩りをしていた頼康公はそれを知らずに白鷺を射落してしまい、その足に結ばれた手紙で事の真相を知ることに。
頼康公は自身の行いを悔やみ、せめてもの償いとして常盤を葬った塚に松を植えて常盤塚とし、駒留八幡神社に常盤姫を弁財天、胎児を若宮八幡として祀ったそうです。
一方、白鷺は、主人を助けられなかった無念からか、その地に鷺の飛翔する姿の花を咲かせる草に。
昔はこの辺り一帯で見られる花でしたが、現在は減り、常盤姫の生まれ育った奥沢城の跡に建てられたという九品仏浄真寺にある鷺草園が有名となっています。
現在、境内には「常盤姫のゆかりのスポット」と書かれた案内があります。
常盤姫が、嫉妬した女房たちによって濡れ衣を着せられ、常在寺に逃げてきた際に、自身の守り本尊を井戸に投げ入れた井戸…?
手水になったのでしょうか?


1525年(大永5年)に日純聖人が霊夢から御像を引き揚げ、数日間読経を行い御腹籠として奉安。
以後、病治癒にご利益がある霊水として有名に。
さらに約200年後、日妙聖人が一つの石に一字の経文を書いて井戸に沈めたことから、さらなるご利益があるとして賑わいました。
常在寺の山門・境内
閑静な住宅街の中に鎮座。
開山500年記念事業の一環として建築された、平唐門(ひらからもん)形式の山門。
山門入った正面には本堂があり、参道から吹抜けの地下庭園の様子が少し見れます。
地上と地下の2層を回廊のように廻れるようにされているそうです。



常在寺の本堂
宗祖日蓮聖人の立教開宗750年、開山500年にあたる2002年(平成14年)に再建された、室町時代の建築様式による本堂。
正面に日蓮宗の大曼荼羅御本尊に勧請されている諸天善神、右手には三十番神、左手には祈祷本尊である鬼子母神をお祀りされています。
御朱印(ご首題)を用意されており、定期的に開催されている東急線花御朱印にも参加されています。


常在寺の寳珠稲荷神社・浄行菩薩
本堂と向き合うような位置に、狐像と、背後に「寶珠稲荷」の扁額が置かれている寳珠稲荷神社。
そのご利益は、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣・安産など。


寳珠稲荷神社の隣には、四菩薩の一人である浄行菩薩。
そののご神徳は、汚れを洗い浄めること。
用意されているタワシで浄行菩薩の体を洗い清め、一心に祈願することで身体の不調を取り除ける御利益があると言われています。


常在寺のいぼとり地蔵
常在寺の山門前、道路を隔てたところには、1751年(寛延4年)に弦巻村の女性たちによる浄財で作られたお地蔵様。
このお地蔵様の台座前にある小石を借りて、病んでいる箇所(いぼ)を撫でると不思議といぼがとれたそうです。
快復したら借りた小石を倍にして置けばいいと伝えられています。


お経の上がった石が用意されており、病んだ箇所を撫でることができます。


常在寺の大人の寺子屋
瞑想やヨガ、和菓子教室、写経、マルシェなどを開催しており、幅広い人にお堂が公開されています。
写経は3種類のお経を月替わりで用意。
初心者でも参加しやすい筆ペンで見本を写すスタイルです。
また、彩ペン(6色)を使った彩写経・写仏もあり。
必要な道具は準備されているので、手ぶらで参加できます。

常在寺の駐車場
駐車場は、山門前にある墓所沿いにあります。


常在寺の詳細
常在寺へのアクセス
- 東急世田谷線:世田谷駅より徒歩8分
- 公式サイト:https://jyozaiji.jp/
常在寺近くの神社・寺
| 円光院 | 真言宗豊山派、御本尊は不動明王です。玉川八十八ヶ所霊場の札所。 |
|---|---|
| 大吉寺 | 本尊は阿弥陀如来坐像。大吉稲荷を挟んで、隣には円光院。 |
| 上町天祖神社 | 毎年秋に天祖神社大祭が開催され、境内には公園があります。 |
| 実相院 | 庭や建造物がとても素敵な曹洞宗のお寺。秋の紅葉はおすすめです。 |
| 弦巻神社 | 宇迦之御魂神を祀る稲荷社、応神天皇を祀る八幡社、菅原道真を祀る天神社が合祀されています。 |
| 駒留八幡神社 | 八幡様のお告げの場所に建立。常磐姫とさぎ草伝説で有名。 |
| 感応寺 | 動物供養のお寺として知られる浄土宗寺院。秘仏の将軍地蔵尊は、安産や子育てのご利益があります。 |






