東京都大田区に鎮座する矢口氷川神社(読み方はやぐちひかわじんじゃ)は、蔵国一之宮とされる武蔵一宮氷川神社(埼玉県)を総本社とする氷川信仰の神社。
主祭神は素盞嗚命で、多摩川七福神の大黒天も祀っています。
神職は常駐しておらず、本務社は近くに鎮座する新田神社。
新田神社は非業の死を遂げた新田義興の鎮魂のために建立された社であることからも、矢口氷川神社が地域の産土神となっています。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居・境内
・社殿
・三社稲荷
・御朱印
・多摩川七福神めぐり
・アクセス
・近くにある神社・寺
矢口氷川神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、五穀豊穣、夫婦円満、厄除け、水難・火難除去のご利益で知られる素盞嗚命(すさのおのみこと)。
例大祭は8月(隔年)でおこなわれています。
戦災による史料が焼失し残されていないため御由緒は不詳。
今から800年以上前に、矢口村の氏神として創建されたと伝わっています。
明治時代の神仏分離までは、別当寺は新田神社と同じ真言宗寺院の義興山真福寺(現・廃寺、花光院に合併)でした。
矢口氷川神社の鳥居・境内
新田神社からほど近いところに鎮座。
東向きの社頭には社号標「氷川神社」。
広い境内の半分ほどは氷川児童遊園。
普段は子供たちの元気な声が響いている、明るい雰囲気の境内です。



矢口氷川神社の社殿
明神鳥居をくぐると正面に社殿。
参道には1754年(寶暦4年)造立の石灯籠と、1849年(嘉永2年)建立の狛犬が一対ずつ。
左灯籠の台石正面には虎と竹、右灯籠台石正面には龍と波が陽刻。
吽形の狛犬は右足を僅かに上げるような仕草をしているのが特徴として見られます。



奥に1958年(昭和33年)に再建された入母屋向拝の社殿。
拝殿扁額には「氷川神社」。
社殿内には多摩川七福神の大黒天も安置されており、お正月期間にその姿を拝むことができます。
ちなみに、矢口氷川神社の宮神輿は新田神社の神輿庫に納められています。
矢口氷川神社の氏子地域に新田神社も鎮座していることから、新田神社の宮神輿は作らず、両社の祭礼で神輿御渡がおこなわれています。
そのため、神輿の正面と後部には矢口氷川神社のの神紋「左三つ巴」、左右の側面には新田神社の神紋「一つ引き両(大中黒)」が見られます。
矢口氷川神社の三社稲荷
社殿向かって右側には、柵に囲まれた三社稲荷。
近隣で祀られていたお稲荷様が、1972年(昭和47年)に鎮座したようです。
伏見稲荷大社から勧請しており、鳥居には「正一位三社稲荷」の扁額。
玉・子持ちの神狐が鎮座しています。
通常は閉門されていますが、お正月期間は門が開かれます。
また、五穀豊穣・商売繁盛を願う二の午祭も斎行されています。

矢口氷川神社の御朱印
神職が常駐していない無人の神社になりますが、御朱印は兼務する新田神社で頒布。
新春記念御朱印や桜詣御朱印、節句記念御朱印、七夕記念御朱印、重陽の節句記念御朱印など、季節限定御朱印もあるようです。
矢口氷川神社の多摩川七福神めぐり
多摩川七福神めぐりは、町おこしの一環で2014年(平成26年)に始まった七福神。
七福神巡りの色紙は新田神社で、一年を通して頒布されています。
恵比寿…新田神社
布袋尊…頓兵衛地蔵
福禄寿…矢口中神社
大黒天…矢口氷川神社
寿老人…延命寺
弁財天…東八幡神社
毘沙門天…十寄神社
矢口氷川神社の詳細
矢口氷川神社へのアクセス
- 東急多摩川線:武蔵新田駅より徒歩3分
矢口氷川神社近くの神社・寺
| 新田神社 | 武将・新田義興公を祀る破魔矢発祥の地。境内には禁足地の御塚(墳墓)があります。 |
|---|---|
| 矢口中稲荷神社 | 武蔵新田駅沿いにある、京都伏見稲荷を勧請し創建したお稲荷様。多摩川七福神の福禄寿。 |
| 延命寺 | 新田義興の怨霊伝説があるお寺。多摩川七福神巡りの寿老人。 |
| 十寄神社 | 新田義興公と御家来衆を祀る神社。古くは新田神社にお参りする前に寄る神社とされていました。 |







