聖坂の途中西側にある亀塚稲荷神社(読み方はかめづかいなりじんじゃ)は、一夜のうちに石になってしまった霊亀を祀る小さな神社。
江戸城を築城した武将・太田道灌も、この地の守護神として信仰していたスピリチュアルなパワースポットです。
境内には新田義貞一族のまつわるとされている区内最古の板碑が残されており、兼務社に古寿老稲荷神社があります。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居
・弥陀種子板碑
・社殿
・御朱印
・アクセス
・近くにある神社・寺
亀塚稲荷神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、伊邪奈伎大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪奈美大神(いざなみのおおかみ)の夫婦神と、宇賀霊大神(うかのみたまのおおかみ)。
ご神体は亀の形をした石(霊亀)です。
創建年代は不詳。
昔、月の岬(現在の三田台町)に出没した亀が一夜のうちに石化し、この霊亀をご神体にした祠(亀塚)を作ったのが始まり。
この亀は、平安時代中頃の回想録「更級日記」に描かれていた白い霊亀(竹芝寺伝説)。
江戸城を築城した武将・太田道灌がこの地に物見台(燈台)を置く際には、この祠を守護神として社を創立。
道灌は当社を古代中国における伝説上の瑞祥「河図(かと)」と呼び崇敬していました。
当時は現在の亀塚公園あたりに社があったそうで、そこには亀塚があります。
いつしか亀塚稲荷と呼ばれるようになり、その後、現在地に遷座。
当時は功運寺境内でした(大正時代に中野区に移転し、萬昌院と合併して萬昌院功運寺に)。
明治の頃に霊亀の石を紛失してしまいますが、昭和の頃に発見されます。
ちなみに、現在の御祭神である伊邪奈伎大神・伊邪奈美大神・宇賀霊大神が勧請されたのは、霊亀の石が紛失されてからです。
亀塚稲荷神社の鳥居
第一京浜と桜田通りの間を通る聖坂の途中、マンション敷地の一角に鎮座。
鳥居の近くには小さな社号碑と、弥陀種子板碑の案内。


亀塚稲荷神社の弥陀種子板碑
石鳥居の先の石段を上った際には猫の額ほどの境内。
左側に手水鉢、左側には阿弥陀信仰に基づく5基の弥陀種子板碑(供養石塔)。
秩父青石製だからか、うっすらと青みがかかっています。
5基のうち3基については鎌倉時代中期から南北朝時代前期にかけてのもので、鎌倉時代後期から南北朝時代の武将・新田義貞一族の霊を弔うための碑だと伝えられています。



亀塚稲荷神社の社殿
1976年(昭和51年)に再造営された朱色の社殿。
社殿前には、江戸流れ型の狛犬が鎮座。





亀塚稲荷神社の御朱印
隣のマンションに社務所があるらしいのですが…。
特に案内が見当たらなかったので、今回はスルー。
機会があればお願いしようかな。

亀塚稲荷神社の詳細
亀塚稲荷神社へのアクセス
- 都営三田線・浅草線:三田駅より徒歩9分
- 京浜東北線・山手線:田町駅より徒歩12分
亀塚稲荷神社近くの神社・寺
| 御田八幡神社 | 創建は709年の歴史ある神社。平安時代の武将で羅生門の鬼退治で有名な渡辺綱の産土神。 |
|---|---|
| 三田春日神社 | 慶応大学三田キャンパスのすぐ隣。境内社に赤羽稲荷と福徳稲荷があります。 |
| 弘法寺 | 近代的なビルにある高野山真言宗寺院。御府内八十八ヶ所霊場13番、1階が寺務所、3階が本堂です。 |
| 御穂鹿嶋神社 | 日本三忠臣の一人、藤原藤房を祀る珍しい神社。御穂神社と鹿嶋神社を合祀しています。 |






