「八幡さま」と呼ばれ、東海道を旅する人たちにとってありがたい神社であった御田八幡神社(読み方はみたはちまんじんじゃ)は、江戸八所八幡宮の一社。
鎮祀1300年の古社のスピリチュアルなパワースポットです。
1月と5月に斎行される特殊神事「釜鳴神事」は有名で、釜で沸いた湯には延命・長寿のご利益があり、釜が鳴り響く音によって吉凶を占っています。
また、赤穂浪士とも縁がある神社。
旧社殿は赤穂浪士のお預かりを命じられた大名が社殿を建てており、吉良邸討ち入りには参加しなかった槍の名人・高田郡兵衛が御田八幡神社まで追ってきたけど追い返された話などがあります。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居・石段
・境内
・社殿
・五光稲荷神社・御嶽神社
・石祠(稲荷社)
・御朱印・お守り
・アクセス
・近くにある神社・寺
御田八幡神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、八幡神である誉田別尊(ほんだわけのみこと)。
別名、応神天皇とも呼ばれています。
相殿には、藤原氏の祖神で春日大社の主祭神である天児屋根命(あめのこやねのみこと)と、景行・成務・仲哀・応神・仁徳天皇に仕えた忠臣である武内宿禰命(たけしうちすくねのみこと)。
そのご利益は武運長久や健康長寿、学業向上、商売繁盛、出世開運など。
709年(和銅2年)に、東国鎮護として牟佐志国牧岡(むさしのくにまきおか)というところにて創建。
当初は延喜式内稗田神社と称していました。
1011年(寛弘8年)に武蔵国御田郷久保三田の地に遷座し、頼光四天王の筆頭である嵯峨源氏・渡辺綱の氏神として崇敬され「綱八幡」とも呼ばれました。
その後も数回の遷座を経て、1628年(寛永5年)に現在地に。
ちなみに、別当寺は天台宗の宝蔵寺(廃寺)でした。
1874年(明治7年)に三田八幡神社。
1897年(明治30年)に御田八幡神社と改称。
御田八幡神社の鳥居・石段
札の辻交差点近く、ビルが立ち並ぶ15号線(第一京浜)に面したところにある入り口。
境内はビルとビルの間、奥に入ったところにあるためか、第一京浜沿いのビルの壁には遠くからでも読めるぐらいに大きく社号「御田八幡神社」が書かれています。
こんなに大きな案内はなかなかないですので、下だけでなく上も見て、是非見つけて驚いてほしいところです(車だと気が付かれやすいけど、徒歩だと気がつきにくい)。
境内へと続く参道は玉垣で囲われ、途中には大きな鳥居。


高台にある境内へと続く石段は、正面が男坂で、右側の折れ曲がった石段が女坂。
さらに右側にある坂道は駐車場に続いています。


石段下の両サイドには立派な大きさと体格をした狛犬が鎮座し、金網で保護されていました。
両方とも子狛犬がおり、右側の子狛犬は乳を飲んでいてかわいらしい。


ちなみに石段の左側、狛犬の斜め奥には竜の形をした吹き出し口が残っており、かつては豊富な湧き水が流れていました。
江戸時代、この場所は三田台と呼ばれる台地で、「江戸名所図会」では竜の吹き出し口から豊富な湧き水が出ている様子が描かれています。
明治時代に埋め立てられる前までは、すぐ正面を走る東海道の向こう側に江戸湾の海浜が広がっていたというのですからすごいですね。
御田八幡神社の境内
周辺に高いビルが立ち並ぶ間の参道を進み、石段を上ると緑に覆われた境内。
正面に社殿。
右側に手水舎、駐車場、社務所。
左側に神楽殿、境内社があります。



御田八幡神社の社殿
拝殿前にも狛犬が鎮座しており、石段前の狛犬とは異なるビジュアル。
1696年(元禄9年)奉納と古く、ずんぐりむっくりといったかわいらしい姿をしています。
が、その表情は…お怒り顔?

旧社殿は戦争で焼失し、1954年(昭和29年)に再建された社殿。
入母屋造銅板葺きの拝殿に流造の本殿。
その後ろは裏側には、亀塚公園と三田台公園がある森。
緑が濃い一帯です。
扁額には「御田八幡宮」。
拝殿前の賽銭箱や幟などには、八幡の神紋である「三つ巴」の紋。
ちなみに旧社殿は、大石良雄(大石内蔵助)をはじめとする赤穂浪士のお預かりを命じられた大名、肥後国熊本藩主・細川綱利(ほそかわつなとし)が1672年(寛文12年)に造営しています。


また社務所側には、凝った造りの古い石造り。
「百度」と刻まれているところからして百度石?
これまでみたどれよりもお洒落。



御田八幡神社の五光稲荷神社・御嶽神社
拝殿の左側奥には末社である五光稲荷神社と御嶽神社。
朱色と白木の鳥居が二基並んでいます。



鳥居は二基ありますが、社殿は合殿。
五光稲荷神社(左)のご祭神は宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)。
五穀豊穣や商売繁盛のご利益で知られています。
御嶽神社(右)のご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。
神話「因幡の白兎」でウサギを助けた優しい神様で、国造りや福の神、縁結びの神として厚く信仰されています。

御田八幡神社の石祠(稲荷社)
五光稲荷神社と御嶽神社のさらに奥には、朽ちかけた鳥居が。
多数の神狐像が並ぶ奥には石祠。
ボロボロになってしまっている扁額には、かろうじて「伏見稲荷大明神」と書かれているようです。



御田八幡神社の御朱印・お守り
御朱印やお守りは、社殿向かって右側にある社務所で。
御朱印はもちろん、勝運・出世開運・厄除けなど多彩なお守りがあり、冬至から節分まで限定で一陽来復御守も頒布されています。


御田八幡神社の詳細
御田八幡神社へのアクセス
- 都営浅草線・京急本線:泉岳寺駅より徒歩6分
- 京浜東北線・JR山手線:田町駅三田口西口より徒歩8分
- 都営三田線・浅草線:三田駅A3出口より徒歩8分
- 公式サイト:https://mitahachiman.net/
御田八幡神社近くの神社・寺
| 泉岳寺 | 赤穂浪士四十七士のお墓がある仏寺。赤穂義士記念館も一緒に訪れたい。 |
|---|---|
| 車町稲荷神社 | 建物2階が境内になっている近代的な造りの神社。高輪神社の兼務社です。 |
| 御穂鹿嶋神社 | 日本三忠臣の一人、藤原藤房を祀る珍しい神社。御穂神社と鹿嶋神社を合祀しています。 |
| 三田春日神社 | 慶応大学三田キャンパスのすぐ隣。境内社に赤羽稲荷と福徳稲荷があります。 |
| 弘法寺 | 近代的なビルにある高野山真言宗寺院。御府内八十八ヶ所霊場13番、1階が寺務所、3階が本堂です。 |






