日蓮聖人ご入滅の霊場である池上本門寺は、厄除け・心願成就・眼病平癒のご利益で有名なスピリチュアルなパワースポット。
700年余り法灯を護り伝える日蓮宗大本山であり、正式名称は「長栄山 池上本門寺(読み方はちょうえいざん いけがみほんもんじ)」です。
また、池上本門寺の境内外にある微妙庵(毘沙門天)と妙見堂(寿老人)は池上七福神を奉安しています。
ちなみに、境内にはライブカメラ「池上本門寺Now!」が設置されており、YouTubeで境内の様子や混雑具合を確認することができます。

目次
・歴史とご本尊・ご利益
・総門
・此経難持坂
・長栄堂
・日朝堂
・仁王門(三解脱門)
・大堂(祖師堂)
・五重塔・日蓮聖人像(説法像)
・鐘楼堂・霊宝殿・経蔵・清正公堂
・お休み処
・本殿(仏堂)
・御廟所
・多宝塔(日蓮聖人御荼毘所)
・長崇山本行寺(大坊)
・御朱印・お守り
・駐車場
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
池上本門寺の歴史とご本尊・ご利益
池上本門寺は、1282年(弘安5年)の辰の刻(午前8時頃)、日蓮聖人が61歳で入滅(臨終)された霊跡です。
「法華経の道場として長く栄えるように」という日蓮聖人の願いから「長栄山本門寺」と名付けられました。
日蓮聖人御入滅後、大檀越の池上宗仲公が法華経の字数(69,384)に合わせて約7万坪の寺域を寄進。
そうしたことから「池上本門寺」と呼ばれています。
日蓮聖人御入滅後、六老僧の1人である日朗聖人を中心に御入滅の霊跡として伽藍を整備。
日蓮聖人7回忌にあたる1288年(正応元年)に日蓮聖人御尊像(重要文化財)を造立。
ちなみに、日朗聖人は鎌倉比企谷の長興山妙本寺と合わせて貫首職を兼任されていました。
貫首が本願寺に常住するようになったのは第12世日惺聖人からです。
徳川家や加藤清正などの諸侯からの崇敬も高く、日蓮聖人御命日の法要「お会式」では多くの江戸庶民が群参し、その様子は浮世絵にも描かれていました。
お会式は今でも毎年10月11・12・13日に斎行されており、お逮夜に当たる12日の夜は多くの参詣者で賑わいます。
また、幕末の江戸城攻撃では官軍が境内に本陣を構え、奥庭の松濤園では、江戸城の無血開城のため西郷隆盛と勝海舟による会見もおこなわれています。
池上本門寺の総門
最寄り駅の東急池上線池上駅を出るみえる池上寺通りの大きな看板。
お土産や食事、休憩にぴったりなお店が並んでおり、途中には「池上本門寺参道」や法華経の題目「南無妙法蓮華経」などの石碑が。
橋を渡った先には、総門と池上本門寺の境内に続く階段が見えてきます。



総門は、元禄年間の建築と伝わる高麗門形式の黒門。
本阿弥光悦の筆になる扁額「本門寺」は複製品で、本物は霊寳殿に収蔵されています。


池上本門寺の此経難持坂
山門をくぐった先には石段「此経難持坂(しきょうなんじざか)」。
階段利用が困難な場合は、池上会館のエレベーターがあります。
ちなみに、途中にあるのは妙祐山 理境院(みょうゆうざん りきょういん)。
本門寺3世日輪聖人の住坊として開創された、池上三院家の一つ(他は大坊本行寺、照栄院)。


此経難持坂の石段は、築城家としても有名な加藤清正公の寄進による石造遺構。
「妙法蓮華経」見宝塔品第十一、此経難持の偈文96字にちなんだ名称で、その階段の段数も96段です。
すなわち「末法の世に法華経を受持することの至難を忍び、信行することの尊さを石段を上ることの苦しさと対比させ、経文を読誦しつつ上れば自然にのぼれる」と言い伝えられています。



池上本門寺の長栄堂
階段を上ると、正面に仁王門(三解脱門)。
右側には、池上本門寺の守護神である長栄大威徳天を奉安した長栄堂。
日蓮聖人が佐渡ヶ島に流罪となり、塚原三昧堂にて日夜法華経を読誦していた時に現れた白髪の翁で、「法華経の行者を守護し、別けて海上安全・所縁吉祥の守護を成さん」と日蓮聖人を守護された神様です。
そのご利益は心願成就・商売繁盛・除災得幸・当病平癒。
毎月22日が縁日で、正月・5月・9月には大祭。
夏の土用の丑の日にはほうろく加持がおこなわれています。

池上本門寺の日朝堂
仁王門(三解脱門)の左側には、「常唱堂」「題目堂」とも呼ばれている日朝堂。
お題目修行の場です。
ご本尊は大曼荼羅で、その前には日朝上人(身延山久遠寺第十一世行学院鏡澄日朝上人)の尊像が安置されています。
目が悪かった日朝上人が、この場所で回復したという眼病平癒のスピリチュアルなパワースポット。
また、日朝上人は大学者であることからも学業成就のご利益もいわれています。
お堂の前には体の悪い部分を洗うと快方に向かうとされる浄行菩薩が祀られています。

池上本門寺の仁王門(三解脱門)
巨大な仁王像が安置されている仁王門(三解脱門)は、中心伽藍へ入るための重要な門。
三種の解脱(さとり)を求める者だけが通れるとされていることから、心を浄化し邪気を払い、運気を上げるスピリチュアルなパワースポットといわれています。
ちなみに、お会式のお逮夜におこなわれる万灯行列が支障なくくぐれるように、通常より下層の桁と梁の高さが高くなっています。
扁額「長栄山」は第80世金子日威聖人の揮毫。
「栄」は旧字で、火伏せのため冠りを「土」2つにされています。



池上本門寺の大堂(祖師堂)
仁王門(三解脱門)を通った先には、1964年(昭和39年)に再建された鉄筋コンクリート造の大堂。。
大扁額「大堂」は第80世金子日威聖人の揮毫です。
ちなみに旧本堂(空襲で焼失)は、加藤清正公が母の七回忌追善供養のために建立したもので、その規模から「池上の大堂」と呼ばれていました。
これに対して、寛永寺(上野)は中堂、増上寺(芝)は小堂と呼ばれていました。




外陣天井画には龍図。
内陣中央の大型御宮殿(建築厨子)には、日蓮聖人の七回忌(1288年/正応元年)に日持上人と日浄上人とが大願主となって造立された日蓮聖人の御尊像が安置されています。
日蓮聖人のお姿をよく知っているだけに「生身の御尊像」と呼ばれ、左手には御入滅の時まで読まれていた「内典の孝経」法華経第六巻、右手には御生母の髪の毛を差し入れた払子(ほっす)を持たれています。
向かって左には第2世日朗聖人像、右に第3世日輪聖人像が安置されています。
また、一対の木彫の金剛力士像(仁王像)が安置されており、阿像は那羅延金剛、吽像は密迹金剛。
なんとそのモデルはプロレスラーのアントニオ猪木氏。
猪木氏は「師匠(力道山)が眠るお寺の門番になれるなら本望」と快諾されたそうで、筋骨隆々で躍動感あるスタイルが取り入れられています。
空襲で焼失した仁王門再建の際に収められましたが、現在は本殿に。
ちなみに、猪木氏のお墓がある鶴見の総持寺には、ブロンズの半身像「燃える闘魂」が建てられています。
池上本門寺の五重塔・日蓮聖人像(説法像)
大堂(祖師堂)向かって右側にある墓地には、加藤清正室や前田利家室の層塔や狩野養信の筆塚碑、永昌院(松平頼眞正室)・深徳院(徳川家重生母)のお墓、人気プロレスラー力道山や小説家の幸田露伴などのお墓があります。
また、江戸幕府2代将軍徳川秀忠公の武運長久・病気平癒を祈願した秀忠公の乳母岡部局(大姥局、法号は正心院日幸)が願主となり、秀忠公が建立・寄進した五重塔があります。



五重塔は大堂の右手前に建てられましたが、大修理の際に現在地へ移築。
毎年4月第1土日に行われる五重塔特別祈願において御開帳されています。


宗祖七百遠忌記念のとして奉納された日蓮聖人像(説法像)も。


池上本門寺の鐘楼堂・霊宝殿・経蔵・清正公堂
本堂向かって左側には、鐘楼堂・霊宝殿・経蔵・清正公堂がズラリ。
鐘楼堂は、加藤清正公の娘で御三家紀州藩祖徳川頼宣公の正室である瑤林院が、1647年(正保4年)に寄進。


立教開宗750年慶讃事業の一環として、2001年(平成13年)に完成した霊宝殿。
本門寺が所有する多数の寺宝を保管しており、展示公開もおこなっています。



貴重な経典や書物を収める、江戸中期の大型経蔵。



清正公堂は、2024年(令和6年)に建てられた三重塔で、武将・加藤清正公がお祀りされています。


池上本門寺のお休み処
お食事や甘味などがいただけるお休み処。
隣には、生花・線香蝋燭・仏具・お土産などを販売している「本門寺 花峰」があります。

池上本門寺の本殿(仏堂)
道路を渡った先には、空襲で焼失してしまった釈迦堂を再建した鉄筋コンクリート造の仏堂。
正面内陣には、久遠の本師釈迦牟尼仏坐像と本化地涌の四大菩薩立像、大堂尊像を模刻した祖師像が安置されています。
釈迦仏の胎内には釈尊の真舎利2粒が奉安されています。


池上本門寺の御廟所
境内最奥(本殿左側)、築地塀で囲んだ浄域には、宗祖日蓮聖人の御灰骨を奉安する墓塔(中央)があります。
向かって左の廟堂には第2世日朗聖人の墓塔。
右の廟堂には第3世日輪聖人の墓塔です。


池上本門寺の多宝塔(日蓮聖人御荼毘所)
本坊に通じる階段途中にあるのが、日蓮聖人御入滅の折の御荼毘所(国の重要文化財指定)。
正式名称は「池上本門寺宝塔」ですが「多宝塔」と呼ばれています。
御会式の12・13日の午前中限定で御開帳されています。



池上本門寺の長崇山本行寺(大坊)
日蓮聖人が入滅前に泊まられていた館であり、入滅された場所。
日蓮聖人の滅後、池上宗仲公が日朗の弟子である日澄に寄進しお寺となりました。
通称「大坊」と呼ばれています。

池上本門寺の御朱印・お守り
御朱印や御朱印帳、お守りなどの授与品は、大堂もしくは境内中央に位置する総合案内所にて授与されています。
ちなみに、他寺社のご朱印がある御朱印帳には御朱印は。
日蓮宗寺院の御首題帳には御首題が授与されています。
本門寺春祭りなどでは限定御朱印・御首題も。



その他、「東国花の寺100ヵ寺めぐり(東京第四番札所)」「京浜四大本山御朱印巡り」「東急線花御朱印めぐり」の御朱印もあり。
東急線花御朱印めぐりは期間限定で開催されているイベントで、池上本門寺は第1弾(2022年)・第2弾(2023年)・第3弾(2026年4月25日~2027年3月31日)と参加しています。
また、池上本門寺では御朱印帳や御首題帳とは異なる「成長の証」といったものもあり。
お初参り祈願や七五三祈願などの成長の節目に、名前、生年月日、生まれた時の身長、体重など、僧侶が筆にて書き入れしてくれるもので、成人後は御朱印帳として使えます。
授与品では伝統的な「身代わりお守り」や、大黒天に金運向上を祈願した袋入と小判形とある「金運お守り」、トルマリン入の「開運・招福お守り」、日蓮宗公式キャラクター「こぞうくんお守り」、杖をかたどった御題目入り旅の御守り「道中安全」、火除けの御守り「三宝荒神札」など多数のお守りやお札が授与されています。
また、お好みのお守りを入れられるお守り袋や、正月から節分まで頒布している「福鳩守(吉祥・福禄・長栄)」もあり、郵送にも対応してます。


ちなみに、池上本門寺で頒布された御札・御守の返納では、お布施(お焚き上げ料)が必要。
僧侶により魂抜きのお経の後にお焚き上げがなされています。
本門寺以外で授与された御札・御守については1,000円以上のお布施が必要です(2026年5月)
池上本門寺の駐車場
大堂の裏側に参拝者用の駐車場があります。

池上本門寺の詳細
池上本門寺へのアクセス
- 東急池上線:池上駅より徒歩10分
- 都営浅草線:西馬込駅南口より徒歩12分
- 公式サイト:https://honmonji.jp/
池上本門寺の主な行事・イベント
- 1月:初詣、成人祈願会、
- 2月:節分・豆まき、釈尊涅槃会、日蓮聖人降誕会
- 3月:春季彼岸会法要
- 4月:春まつり、春まつりマラソン、千部会
- 5月:伊豆法難会
- 6月:一泊てらこや
- 7月:盂蘭盆施餓鬼会法要、お盆、ほうろく加持
- 8月:みたま祭・盆踊り、松葉谷法難会
- 9月:龍口法難会、秋季彼岸会法要
- 10月:お会式、お風入れ
- 11月:七五三発育円満祈願、小松原法難会
- 12月:朗子の森バザー、茶筅供養、除夜の鐘
- 毎月第2土曜:唱題行入門の会
- 毎月第4金曜:法話と唱題行の会
- 毎月最終日曜:法話と写経の会
池上本門寺近くの神社・寺
| 養源寺 | 池上の紫陽花寺と呼ばれる、池上本門寺の子院。池上七福神の恵比寿様。 |
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| 嚴定院 | 池上七福神の弁財天。池上本門寺2世日朗聖人の直弟子、厳定院日尊聖人が開創。 |
| 池上鬼子母神堂 | 日蓮宗の祈祷本尊である鬼子母神を御本尊とする日蓮宗寺院・嚴定院の別院。 |
| 本成院 | 観音堂が併設されている池上本門寺の旧塔頭支院。池上七福神の福禄寿。 |
池上本門寺近くのグルメ
| お休み処 | 池上本門寺境内にある茶屋。人気メニューは本門寺そば・うどん、揚げ餅。 |
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