首都圏における大師信仰の中心、高野山 東京別院(読み方はこうやさん とうきょうべついん)は、聖地・高野山真言宗 総本山金剛峯寺(和歌山)の別院。
御府内八十八ヶ所霊場一番札所、江戸三十三ヶ所二十九番札所、関東八十八ヶ所特別霊場でもあります。
東京別院の弘法大師(空海)は、仏さまと人、人と人を結ぶ高輪結び大師として有名。
良縁成就の他、厄除け、開運のご利益があるとされています。
その他、四国八十八ヶ所お砂踏みや不動堂での護摩祈祷もおこなわれているスピリチュアルなパワースポットです。

目次
・歴史とご本尊・ご利益
・薬医門
・四国八十八ヶ所お砂踏み
・明神社
・不動堂
・本堂
・御朱印・お守り・おみくじ
・修行体験(阿字観・写経)
・駐車場
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
高野山 東京別院の歴史とご本尊・ご利益
宗派は高野山真言宗。
本山は高野山真言宗総本山金剛峰寺。
ご本尊は弘法大師。
ご宝号は「南無大師遍照金剛」。
ご真言は「おん あろりきゃ そわか」。
ご詠歌は「ありがたや 高野の寺の 観世音 大慈大悲に すがるうれしさ」
「高輪」の元は「高縄」。
江戸の入り口の結界としての役割がありました。
「縄」はさまざまなものを結ぶことに使われることから、仏と人、人と人など、多様なご縁を結んでいただける高輪結びの弘法大師として信仰されています。
高野山の宝門・寿門の学侶方の在番所として、浅草の日輪寺の中に開創。
幕府から芝二本榎と呼ばれていた場所に土地を与えられたことから、1673年(延宝元年)に高野山江戸在番所高野寺として建立。
幕府との交渉、全国の古儀真言寺院に諸通達を伝える触頭の役割も担っていました。
明治の廃仏毀釈で在番所が廃止され、葛飾牛島にあった長壽寺の名蹟を移して寺蹟を継承。
1927年(昭和2年)に「高野山東京別院」と改称しました。

高野山 東京別院の薬医門
二本榎通りに面したところに薬医門。
薬医門向かって右には「弘法大師」と彫られた寺号碑とバス停「高輪警察署前」。
左には「御霊場 第壹番」と彫られた碑と弘法大師(修行大師)像。
薬医門には「高野山東京別院」と「合掌礼拝入山門」。



門から本堂に続く参道右側には、圓融塔(永代供養墓)、明神社、不動堂。
左側には、四国八十八か所の仏様がズラリ。
ちなみに、境内の地下には東京電力パワーグリッドの変電所が設置されています。


高野山 東京別院の四国八十八ヶ所お砂踏み
四国八十八ヶ所お砂踏みには、各霊場寺院(讃岐国涅槃之道場、土佐国修行之道場、伊予国菩提之道場、阿波国発心之道場)より授かったお砂が蓮華石畳の下に埋められています。
これはお清めされた土や砂には霊力が宿る「土砂加持(どしゃかじ)」の教えによるもので、このお砂の上を歩いてお参りすることで、霊的に四国八十八ヶ所を巡礼したのと全く同じ功徳(ご利益)が得られるとされています。



ちなみに、四国八十八ヶ所お砂踏みの裏側には、誰でも自由に出入りできる芝生広場。
春には、大きな桜の木や早咲きの枝垂れ桜が花開ききれいです。
また、他ではみられない方位測定基点の石碑があります。
なんと、弘法大師が持つ三鈷と仏足石があしらわれており、それぞれ高野山とブッダガヤの方向を指しているそうです。
高野山 東京別院の明神社
明神社(みょうじんじゃ)は、高野山ゆかりの神様と氏神である高輪神社が祀られている高野山金剛峯寺の地主神社。
弘法大師が高野山を開く時、神明社を建ててから伽藍を建築したことに由来します。
明治時代の神仏分離で取り壊されましたが、弘法大師の高野山開創1200年記念事業の一環として再建。
社殿と鳥居は弘法大師ゆかりの四国産の庵治石と高野山の霊木檜が使われています。



向かって右側から。
高野山の四社明神である第一殿の丹生明神・気比明神と、第二殿に高野明神・厳島明神。
高野山の周囲を守る第三殿の十二王子・百二十番神、東京別院の氏神社の高輪神社のご祭神。
参拝の際には、「南無大明神(なむだいみょうじん)」と三回お唱えします。

高野山 東京別院の不動堂
密教独自の修法である護摩祈祷を毎日厳修。
時間はその日の予定や祭事などで変動しますが、大体10時、11時半、14時半ごろにおこなわれているようです(要確認)。
予約は不要。


高野山 東京別院の本堂
1988年(昭和63年)に落慶された本堂。
大人数が着席できる広い空間で、奥の祭壇真ん中には弘法大使空海像、右に聖観世音菩薩像、左に愛染明王像と地蔵菩薩像。
それぞれの前に拝所があり、弘法大使像の前だけお焼香ができるようになっており、各仏像の前には真言の案内がありました。
また、拝所の左手には塗香があることから、左側から参詣するようです。


本堂向かって右側には墓地があり、その手前には聖観音像と六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の衆生を救済する六地蔵像。
ぐるりと曲がった場所には一願大師が鎮座されていました。




高野山 東京別院の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印やお守りなどの授与品は、本堂左手側にある授与窓口でお受けできます。
御朱印では、御本尊である弘法大師の通常御朱印や限定御朱印、切り絵御朱印だけでなく、御府内八十八ヶ所霊場第1番札所や関東八十八ヶ所霊場特別霊場の専用御朱印もあり。
さらに、2025年からは不動明王の御朱印も追加されました。
オリジナル御朱印帳には、高野山のシンボル「根本大塔(こんぽんだいとう)」や「飛行三鈷杵」、高野山のマスコットキャラクター「こうやくん」が描かれたデザインとあり。


授与品では、災難や厄災などを弘法大師さまが代わりに引き受けてくださる身代わり守りや、高輪結び大師と呼ばれることからもえんむすび守り、下駄の形をした足腰の健康を祈願する美脚のお守りは「美脚になりたい!」と願う方にも人気。
また、高野山の秘法である千枚通しという飲むお守りも。
その昔、弘法大師空海さまが病気や厄災に苦しむ人々を救うため、霊水で加持して一枚一枚祈りを込めて作られた護符。
とても薄い紙に朱色の御宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」が書かれており、束でいただけます。
おみくじでは、力強いお顔をしただるまさんおみくじが人気。
赤やピンク、ゴールドなどさまざまな色があります。
ちなみに、お正月には限定身代りお守りや限定ダルマおみくじが頒布されています。
高野山 東京別院の修行体験(阿字観・写経)
修行体験として、真言密教独自の瞑想法である阿字観(あじかん)と写経に参加できます。
薄暗い本堂の中でおこなわれる阿字観は、塗香を手に塗り、姿勢と呼吸を整え、宇宙(大日如来)と自分が一体になる感覚を目指すもの。
不定期開催で、公式サイトでお知らせしています。
一方、写経は毎日可(祭事などで中止になることもあり)。
道具は用意されているので手ぶらでOK。
般若心経を書き写していきます。
願い事も書き添えることができ、書き上げたお経は奉納されます。
高野山 東京別院の駐車場
参詣者用の駐車場は本堂前。
寺務所前は契約者用になっていました。
地面に「参詣者」と書かれているのでわかりやすい。

高野山 東京別院の詳細
高野山 東京別院へのアクセス
- 都営地下鉄浅草線:高輪台駅より徒歩7分
- 都営地下鉄浅草線・京急本線:泉岳寺駅より徒歩10分
- JR山手線・京浜東北線:高輪ゲートウェイ駅より徒歩10分
- 公式サイト:https://www.musubidaishi.jp/
高野山 東京別院の主な行事・イベント
- 1月:初詣、新年大師大護摩祈祷、初大師大護摩祈祷会
- 3月:春の彼岸会
- 4月:花祭り
- 6月:青葉祭り
- 7月:盂蘭盆会施餓鬼供養大法会
- 9月:秋の彼岸会
- 10月:万灯万華会
- 12月:除夜の鐘
- 毎月21日(1・7・9・10月以外):御影供
高野山 東京別院近くの神社・寺
| 東禅寺 | 幕末に英国公使館が置かれた歴史がある、臨済宗妙心寺派別格本山。 |
|---|---|
| 高輪神社 | 東京福巡りの一社。お稲荷様、八幡様、猿田彦様、聖徳太子様をお祀りしています。 |
| 承教寺 | 予言獣と呼ばれる妖怪「狛件(こまくだん)」が鎮座する日蓮宗寺院。絵師・英一蝶のお墓があります。 |
| 泉岳寺 | 赤穂浪士四十七士のお墓がある仏寺。赤穂義士記念館も一緒に訪れたい。 |
| 丸山神社 | 高輪神社の兼務社。境内には立派な神楽殿と通力稲荷神社があります。 |






