東京浅草の対岸にある隅田公園内に鎮座する牛嶋神社(読み方はうしじまじんじゃ)は、墨田区南部の商工業地区の総鎮守であり、東京スカイツリーの氏神神社。
江戸時代より「牛御前社(うしのごぜんしゃ)」と呼ばれ、心身の癒やしや厄除けのご利益で知られるスピリチュアルなパワースポットです。
境内には牛の縁起物や奉納品が多数あり、5年に一度の例大祭における神幸祭では、黒雄和牛が神牛となり鳳輦(牛車)を曳いて巡行する古式豊かな行列が名物に。
そんな牛嶋神社のお参りでは、都内でも珍しい三輪鳥居のくぐり方がポイントとなります。

目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・鳥居
・境内
・三輪鳥居(三ツ鳥居)と獅子山
・社殿
・撫で牛
・小梅稲荷神社
・御朱印・お守り・おみくじ
・例大祭
・東京下町回遊 竹あかり
・アクセス
・近くにある神社・寺
牛嶋神社のご祭神・ご利益
ご祭神は三柱。
ヤマタノオロチを退治した須佐之男命(すさのおのみこと)。
天照大神と須佐之男命の誓約の際に生まれた五男神の次男である天之穂日命(あめのほひのみこと)。
清和天皇の第七皇子である貞辰親王命(さだときしんのうのみこと)。
そのご利益は厄除や縁結び、開運招福、農業、学問向上などさまざま。
特に素盞嗚命のご神徳から、心身の回復や厄除け開運、悪縁を断ち切り良縁を呼び込むと篤く信仰されています。
牛嶋神社の歴史
慈覚大師が素盞之雄命の権現である老翁に会い御神託を受けたことから、860年(貞観2年)に須佐之男命を郷土守護神として勧請し創建。
平安時代末期には、源頼朝が隅田川を無事にわたるために祈願しており、そのお礼として社殿を造営。
戦国時代に後奈良天皇より「牛御前社(うしのごぜんしゃ)」との勅号を賜りました。
江戸時代には、徳川家により江戸城の鬼門守護の神社に。
葛飾北斎は「須佐之男命厄神退治之図」を奉納しており(焼失)、復元されたものがすみだ北斎美術館に展示されています。
慈覚大師により隅田川畔に草創された牛宝山明王院最勝寺(目黄不動尊/現在は江戸川区平井)が別当寺でしたが、明治時代の神仏分離令により別れると同時に牛嶋神社に改称。
1932年(昭和7年)に隅田公園の北側から公園工事のために現在地に。
ちなみに、若宮牛嶋神社・押上天祖神社・榛稲荷神社・船江神社・徳之山稲荷神社・津軽稲荷神社・永倉稲荷神社を兼務しています。
牛嶋神社の鳥居
言問橋の東側、隅田公園の一画に鎮座。
かつて水戸徳川家の下屋敷があった隅田公園には、今も美しい日本庭園が残っている隅田公園では、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の寒梅と1年を通じて四季折々の風景が楽しめます。

社殿正面にある鳥居が表参道。

隅田公園側にあるもう一つの鳥居からは、三ツ目通り沿いにある大鳥居が見えます。
こちらの鳥居は旧鎮座地にあったもの。

三ツ目通り沿いにある大鳥居は、車で参拝する際はこちらから境内へ入れます。


参道には食用になった牛を慰霊するための包丁塚や、落語中興の祖ともいわれる烏亭焉馬(うていえんば)の歌碑、力石などが。




牛嶋神社の境内
社殿は少し高い位置に囲われるように鎮座。
社殿の周囲には狛牛や撫で牛、手水舎、小梅稲荷神社が点在しており、いたるところ石碑が置かれています。






手水舎には二つの神紋。
左が「丸に剣方喰(けんかたばみ)」。
右が「九重菊」。


牛嶋神社の三輪鳥居(三ツ鳥居)と獅子山
社殿の入り口に建つのが、三ツ鳥居とも呼ばれる独特な形状の三輪鳥居(みわのとりい)。
2018年(平成30年)に台風で倒壊してしまったため、2019年(令和元年)に再建。
樹齢170年の天然吉野桧をはじめ、国産の桧材(吉野桧・木曽桧)を使用し、宮大工による伝統工法にて作られています。


明神鳥居の両脇にすこし小さい鳥居を組み合わせた三輪鳥居は、全国でも数少ない希少価値の高い珍しい鳥居。
都内では他に三輪神社(ギンザコマツビル屋上)にもあります。
そのくぐり方は、「茅の輪くぐり」のように「∞(無限大)」を描いて。
この鳥居をくぐることで、ご利益が3倍になると言われています。
三輪鳥居をくぐったところには、親子の狛犬(墨田区登録文化財)がいる獅子山と台座に乗る狛犬。
みたところ「獅子の子落とし」のよう。
毛並みも美しい。






牛嶋神社の社殿
1932年(昭和7年)に再建された、社精緻な彫刻が施された総桧権現造りの大社殿。


社殿向かって左側には、狛犬と狛牛(墨田区登録文化財)。
狛犬のお顔がユニークでかわいい。



牛嶋神社の撫で牛
本殿の向かって右側には、古くから体の悪い部分と同じところを撫でると病が治ると言われてる「撫で牛(なでうし)」。
心も治るといわれている心身回癒の祈願物です(墨田区登録文化財)。
撫で牛といえば菅原道真公に由来する湯島天満宮で有名ですが、牛嶋神社の牛はご祭神の須佐之男命と同一神である牛頭天王によるもの。


また、子供が生まれた時によだれかけを奉納し、これを子供にかけると健康に成長するとも信仰されており、今でもよだれかけが奉納されているのだとか。

撫で牛の近くには日時計。
石板にも牛が刻まれています。


牛嶋神社の小梅稲荷神社
社殿向かって右側には小梅稲荷神社は、もともとは旧向島小梅町に鎮座していたお稲荷さま。
ご祭神は宇迦之御魂神で、そのご利益は五穀豊穣・商売繁盛。
毎年ニの午の日に例祭が執り行われているのだとか。


牛嶋神社の御朱印・お守り・おみくじ
社務所は社殿前右側に。
御朱印には撫牛のスタンプが押され、しおり付き。
丑年や例大祭、丑の日、お正月、桜の季節などには限定御朱印が頒布されています。
オリジナルの御朱印帳もあり、三ツ鳥居(表面)と撫牛(裏面)のデザイン。
お守りでは、牛の守根付や氏神にもなっている東京スカイツリー根付が人気。
また、12年に1度の丑年限定で作られる焼き物の牛のお守りも知られています。
おみくじではしだれ桜みくじや傘みくじ、三角みくじ、華の筒みくじ、さくらみくじ、とんぼ玉みくじ、恋文みくじ、鳩みくじなど多数のおみくじがあり。


牛嶋神社の例大祭
例大祭は毎年9月中旬に斎行され、5年に一度の本祭りでは本社神輿が巡行。
それ以外の陰祭りの年では、規模は違えど町内神輿や奉納踊りが盛大に行おこなわれています。
特に本祭りの神幸祭では、黒雄和牛が鳳輦を引く珍しい様子がみられます。
牛嶋神社の東京下町回遊 竹あかり
毎年冬には、浅草とスカイツリーを繋ぐ「東京下町回遊 竹あかり」の一環として境内がライトアップされます。
竹毬や竹の「竹あかり」と呼ばれる温かみのあるイルミネーションに、投光器で社殿が照らし出される姿は幻想的。
三ツ鳥居なども美しくライトアップされる冬の風物詩です。
実施期間は11月上旬頃から翌年の1月末頃まで。
牛嶋神社の詳細
牛嶋神社へのアクセス
- 都営浅草線:本所吾妻橋駅より徒歩8分
- 東武スカイツリーライン:とうきょうスカイツリー駅より徒歩11分
- 東武スカイツリーライン:浅草駅より徒歩11分
- 東京メトロ銀座線・都営浅草線:浅草駅より徒歩12分
牛嶋神社近くの神社・寺
| 三囲神社 | ライオン像が鎮座する三井グループの守護神。コンコンさんもかわいらしい。 |
|---|---|
| 待乳山聖天 | 聖天さま独特の秘法である浴油祈祷で有名。お供え物は大根です。 |
| 浅草神社 | 浅草寺創始者がご祭神。三社祭で有名。夫婦狛犬や被官稲荷神社などパワースポットが点在。 |
| 浅草寺 | 東京最古の寺の観光名所。雷門や五重塔など風情あふれる建造物がたくさんあります。 |






