東京都港区高輪にある萬松山 泉岳寺(読み方はばんしょうざん せんがくじ)は、忠臣蔵で知られる赤穂浪士(義士)のお墓がある曹洞宗(禅宗)寺院。
赤穂義士ゆかりの寺であることから、その忠義にあやかった目標達成(勝運)・心願成就・大願成就のご利益で知られるスピリチュアルなパワースポットです。
境内には赤穂義士47名のお墓と資料館があり、講談師 宝井琴調(たからい きんちょう)氏による境内音声ガイダンスが無料で利用可。
春と秋には赤穂浪士祭が斎行されています。
また、江戸時代には曹洞宗の江戸三ヶ寺(青松寺・総泉寺・泉岳寺)、そして江戸三学寮(他は吉祥寺旃檀林・青松寺獅子窟)に名を連ねているほどの大寺院でした。

目次
・歴史とご本尊・ご利益
・中門
・表参道
・山門
・本堂
・講堂(義士木像館)
・赤穂義士墓地
・赤穂義士記念館
・御朱印・お守り・おみくじ
・赤穂浪士祭
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
泉岳寺の歴史とご本尊・ご利益
ご本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。
本尊唱名(ほんぞんしょうみょう)は「南無釈迦牟尼仏」。
お経は修証義・般若心経や観音経寿量品等の大乗諸経典をお誦みされています。
ちなみに曹洞宗の本山は、道元禅師が開かれた永平寺(福井県)と總持寺(横浜鶴見)。
泉岳寺の創建は1612年(慶長17年)。
徳川家康が今川義元の菩提を弔うため、今川義元の孫にあたる門庵宗関和尚(もんなんそうかんおしょう)を拝請し、外桜田(現在の警視庁の近く)に創立したのが始まりです。
山号「萬松⼭」は松平の松より「松萬代に栄ゆる(永遠に寺も栄えるように)」の意。
寺号「泉岳寺」は、徳川にちなみ「源の泉、海岳に溢るる(徳川家の威光が世の中に満ち溢れるように)」の意からつけられたそうです。
七堂伽藍完備、僧侶200名近くが参学する曹洞宗江戸三ヶ寺ならびに三学寮の一つでしたが、1641年(寛永18年)の大火によって焼失したため、現在の高輪の地に移転。
この時、3代将軍家光の命により毛利・浅野・朽木・丹羽・水谷の五大名も再建に尽力し、それ以降も檀越となって外護の任を担っています。
また、赤穂藩主浅野家の菩提寺であったことから、1702年(元禄15年)の義挙における赤穂義士47名のお墓もあります。

泉岳寺の中門
入り口は、1836年(天保7年)に再建された中門。
もともと三つの門(総門・中門・山門)がありましたが、現在は中門と山門のみとなっています。
扁額には中国明時代の禅僧・為霖道霈(いりんどうはい)による書「萬松山」。


泉岳寺の表参道
中門から山門に続く表参道にはお土産屋さんの「小泉義士堂」と「大澤商店」。
赤穂浪士が討ち入りの際に着ていた陣羽織や陣太鼓、刀剣類、源三徳利・湯呑、書籍などのアイテムに加え、昔ながらの「塩味饅頭 志ほ万」や定番土産の「瓦せんべい」など多種多様!
忠臣蔵を彷彿とさせるお土産が揃っています。
ちなみに、新選組は赤穂義士の忠義を崇敬しており、隊服(ダンダラ羽織)の模様には忠臣蔵の精神を取り入れたというエピソードがあります。
これは、新選組の象徴である浅葱色の隊服の袖口にある白の山形(ギザギザ)模様ですね。



泉岳寺の山門
1832年(天保3年)に再建された山門にかかる扁額には、晋唐の墨跡研究者であった大野約庵による書「泉岳寺」。
一階中央天井には江戸三龍の一つ銅彫大蟠龍が嵌め込まれており、二階には釈迦三尊及び十六羅漢が安置されています。



山門右側には、元禄羽織を身につけ、連判状を手にして東の空(江戸方向)をじっとにらんでいる姿の大石内蔵助良雄銅像。
浪曲の宗家・桃中軒雲右衛門の発願により鋳造され、あちらこちらと転々としていたところを泉岳寺に寄進されました。


泉岳寺の本堂
1953年(昭和28年)に再建された、鎌倉様式の本堂。
堂内にはご本尊の釈迦牟尼仏、曹洞宗の宗祖である道元禅師・瑩山禅師、大石内蔵助の守り本尊である摩利支天(秘仏)などが納められており、坐禅・読経などの修行が勤められています。
扁額にはお釈迦様の説法を指す「獅子吼(ししく)」。




本堂向かって左側には、坐禅をもって生涯を貫いた禅僧の澤木興道老師像。

本堂前右側には、ご本尊様にお供えするお線香の販売機。
ちなみに、義士墓所にお供えするお線香はこちらではなく、義士墓所で購入します。


泉岳寺の講堂(義士木像館)
1階は講堂では、毎週土曜に学寮講座が開かれています。
2階は義士木像館。
47名の義士の木像が収められており、赤穂義士記念館と併せて公開されています。

その一角には、大石主税が切腹した松平隠岐守三田屋敷に植えられていた主税梅。

泉岳寺の赤穂義士墓地
講堂の左奥には、1703年(元禄16年)に切腹した赤穂義士が埋葬されている墓所。
その数、48墓。
ただ、間新六の遺体は遺族に引き取られ、寺坂吉右衛門は本懐成就後に関係者に討ち入りを報告してから自首するものの赦されて切腹はなし(お墓は麻布にある曹渓寺)。
そのため、この2名には供養墓が建てられています。
また、47名の赤穂浪士の他、本人は討ち入りを熱望したものの周囲に反対されたため、討ち入り前に切腹した萱野三平の供養墓も。

緩やかな階段沿いには、赤穂義士に関係するものがズラリ。






なかでもやはり目を引くのが、赤穂浪士が本懐を成就後、吉良上野介の首級をこの井戸水で洗い、主君の墓前に供え報告した首洗い井戸。


義士墓入口は、明治時代に移築した浅野家の鉄砲州上屋敷(現・聖路加病院)の裏門。
見学には、義士にお供えするお線香料(300円)が必要。
設置されている自販機で購入します。




泉岳寺の赤穂義士記念館
休憩スペースもある、討ち入り300年に新たに建てられた義士に関する資料館。
義士の貴重な遺品などが納められており、忠臣蔵についてのビデオも上映されています。
ちなみに、赤穂義士記念館と義士木像館は共通券で両方入れます。


泉岳寺の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印は「総受処 御朱印」「赤穂義士墓所 御朱印」「赤穂義士墓所 切り絵御朱印」とあり。
ちなみに書置きの御朱印はなし。
授与には写経を納める必要があります。
本堂横総受処にて納経された方には、お釈迦様の御朱印と切り絵御朱印を。
義士墓所では摩利支尊天の御朱印と切り絵御朱印がお分かちされています。
ちなみに、自宅で写経して持参・納めるのもOK。
公式サイトから写経用紙をダウンロードすることができます。
郵送での納経と御朱印にも対応されています。




授与品では、摩利支尊天御守カードや大願成就・交通安全御守など多数あり。
特に、大石内蔵助は髷(まげ)の中に守り本尊である摩利支天を納めて討ち入りに臨んだと伝えられていることからも、摩利支天ゆらいの「勝守」は人気。
勝負事に強く念ずれば一切の災いから逃れられると言われています。
また、赤穂義士について書かれた書籍「真実の忠臣蔵 正史 元禄赤穂事件」や、四十七士Tシャツなども。
おみくじは、義士記念館の横に。
その両サイドには、幸福と繁栄が祈願されたユニークないぬ大黒さまとねこ恵比寿さまがお祀りされています。
いぬ大黒さまは義⼠が命をかけて全うした忠義の心・豊かな実り・豊穣を象徴し、コツコツ励むことで確かな結果を。
ねこ恵比寿さまは⼤願を成就した四⼗七⼠が持つ天運、猫のようにしなやかに上昇し幸運を招くとされています。
おみくじを引く前に心を込めてお参りし、御尊像を撫でることで願いが届きやすくなると言われています。


泉岳寺の赤穂浪士祭
泉岳寺の祭事で有名なのが、赤穂義士の誠心や武士道を称え供養する赤穂義士祭。
4月の春の義⼠祭、12月の冬の義⼠祭と年2回の開催。
限定祈祷会や寺宝特別展示、境内屋台、財界二世学院義士行列などがおこなわえています。
泉岳寺の詳細
泉岳寺へのアクセス
- 都営浅草線・京急本線:泉岳寺駅A2出口より徒歩3分
- JR山手線・京浜東北線:高輪ゲートウェイ駅北口より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.sengakuji.or.jp/
泉岳寺の主な行事・イベント
- 4月:赤穂義士祭
- 12月:赤穂義士祭
- 毎月14日:定例御祈祷
泉岳寺近くの神社・寺
| 願生寺 | 牛供養で有名な浄土宗寺院。牛や羊、季節をモチーフにした御朱印やオーダーメイドお守りあり。 |
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| 車町稲荷神社 | 建物2階が境内になっている近代的な造りの神社。高輪神社の兼務社です。 |
| 高輪神社 | 東京福巡りの一社。お稲荷様、八幡様、猿田彦様、聖徳太子様をお祀りしています。 |
| 承教寺 | 仁王門や特徴的な狛犬が鎮座する日蓮宗寺院。絵師・英一蝶のお墓があります。 |
| 丸山神社 | 高輪神社の兼務社。境内には立派な神楽殿と通力稲荷神社があります。 |
泉岳寺近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
| バンブルビーカフェ | ビジネスホテル「東急ステイ高輪1F」内カフェ。ランチは和洋ビュッフェ形式。 |
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