横浜の開港にあわせて一時期はアメリカ領事館として使われていた本覚寺(読み方はほんがくじ)。
800年の歴史がある曹洞宗寺院です。
正式名称は「青木山 延命院 本覺寺」。
ちなみに、1862年(文久2年)に発生した生麦事件(薩摩藩の大名行列を横切ったイギリス人が殺傷された)はまさに近所。
負傷したイギリス人のうち2名(マーシャルとクラーク)が本覚寺へ逃げ込み、アメリカ人医師のヘボン博士から手当を受けています。

目次
・ご本尊・ご利益
・歴史
・山門
・地蔵堂と鐘楼
・本堂
・お稲荷さんと地蔵菩薩
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
本覚寺のご本尊・ご利益
御本尊は地蔵菩薩。
そのご利益は身体健全、病気平癒、延命長寿など。
横浜市・川崎市・町田市の三十三ヶ寺からなる旧小机領三十三所観音霊場の七番札所であり、多くの願い事を叶えてくれるという如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)さまをお守りしています。
如意輪観世音菩薩は12年に一度、子歳に御開帳していることから「子歳観音」とも呼ばれています。
本覚寺の歴史
1226年(嘉禄2年)、臨済宗の祖であり1215年(建保3年)に入滅された栄西禅師の遺徳によって開山。
開山当初から300年ほどは臨済宗のお寺でしたが、すぐ近くの権現山城・青木城で起きた「上田蔵人入道の乱」により荒廃。
小机にある曹洞宗雲松院の陽広元吉禅師(ようこうげんきつぜんじ)が住職になり曹洞宗に変わりました。
陽広元吉禅師は曹洞宗としての本覚寺を開かれたことから、伝法開山とも呼ばれています。
江戸時代になると、当時の住職が地蔵菩薩の霊夢より霊薬を作り、これが万病に効くとして評判に。
この辺りは東海道五十三次の神奈川宿場町として賑わったことからも大変売れたそうです。
幕末に横浜が開港されると、本覺寺はアメリカに接収されアメリカ領事館として機能。
山門近くにはその歴史を示す石碑が置かれています。
その後、道路拡張や関東大震災などで規模が縮小されるなか、明治・大正・昭和の頃には僧堂(修行道場)で多くの僧侶を育成。
横浜大空襲で鐘楼堂と山門以外はすべて焼失してしまいますが、少しずつ復興を進め今に至ります。

本覚寺の山門
最寄り駅の京急本線神奈川駅を出て、青木橋を渡った先。
道路擁壁の上にある境内。
国道1号線沿いにある青木橋交差点、長いスロープを上った小高い場所にあり、階段上にはスダジイの巨木が見えます。
戦国時代は要所として青木城があったことからも、横浜の街や数路線の鉄道を走る電車の姿が見える気持ち良い場所です。


石段を上がると「アメリカ領事館跡」の石碑。


戦火を免れた、当時の面影を残す山門。
アメリカ領事館として使われていた時に、黒や赤、緑、白などのペンキで塗装されてしまい、その跡を唐獅子や蛙股などにうっすらと見ることができます。
そのため、日本で初めてペンキが塗られた純日本建築物としても有名です。


山門手前右側には石碑や石柱。
レリーフ像をはめこんだ石碑は、幕末に横浜の開港を首唱した岩瀬肥後守忠震(いわせひごのかみただなり)の顕彰碑。
その斜め後方には「不許葷酒入山門(葷酒、三門を入るを許さず)」。
臭みの強い野菜や酒を口にした人は入るべからずということですね。
また、旧小机領三十三所観音霊場の七番札所を示す石柱も。

本覚寺の地蔵堂と鐘楼
山門のはいって右側には、涅槃図が描かれている全国塗装業者組合建立の合同慰霊碑。
アメリカ領事館時代にペンキで塗られてしまった縁から建てられ、毎年7月には全国塗装業者組合の合同慰霊祭も営まれています。

慰霊碑の後方には地蔵堂。
脇には我慢様?が支える古い手水鉢。



山門の左側には鐘楼。


本覚寺の本堂
山門からまっすぐ伸びた参道の先には、旧本堂は空襲で焼失し、1971年(昭和46年)に鉄筋コンクリート造りで再建された本堂。



繊細緻密な彫刻の装飾が、本堂の扉や扁額に見られます。



さらに、階段の両脇には十二支の石像。
けっこうリアルです。



本覚寺のお稲荷さんと地蔵菩薩
本堂左側には、お稲荷さんと地蔵菩薩。



お稲荷さんの隣には石像がズラリ。
一番高い位置にあるのは、梁国和尚に霊薬の作り方を教えてくれたお地蔵さま。
1725年(享保10年)、当時の住職である大定梁国和尚(だいじょうりょうこくおしょう)の夢枕にお地蔵さまが立ち、「諸人の難儀を救うために、そなたに霊薬を授けましょう。その薬で広く諸人の苦患を救ってあげなさい」と、薬の作り方を伝授します。
その霊薬「黒薬(または御夢相黒薬)」を飲むとたちどころに病が癒えると評判になり、神奈川宿の名物になりました。

さらに奥に進むと、大きな涅槃像もあります。
本覚寺の御朱印
御朱印は本堂の左手にある寺務所で頂くことが出来ます。
御朱印には、「本尊 南無地蔵尊」と墨書されているだけでなく、「史跡アメリカ領事館跡」の印も押されています。

本覚寺の駐車場
坂の途中には、境内に続く第1駐車場(40台)があります。
他、第2駐車場(30台)あり。


本覚寺の詳細
本覚寺へのアクセス
- 京浜本線:神奈川駅より徒歩2分
- 東急東横線:反町駅より徒歩6分
- 各線:横浜駅より徒歩10分
- 公式サイト:http://www.hongakuzenji.jp/
本覚寺の主な行事・イベント
- 1月:修正会
- 2月:涅槃会
- 3月:春のお彼岸
- 4月:花まつり、旧小机領三十三観音御開帳(子歳のみ)
- 7月:お盆、施食会
- 9月:秋のお彼岸
- 12月:歳末チャリティー、除夜の鐘
- 第2土曜:写経会
- 毎月2回:梅花講
本覚寺近くの神社・寺
| 大綱金刀比羅神社 | 天狗像がある天狗伝説の神社。また、十六神の大神様のご利益が頂ける神社です。 |
|---|---|
| 洲崎大神 | 「洲崎神社」や「洲崎様」と呼ばれる、源頼朝公が安房国の安房神社のご分霊を勧請・創建した古社。 |
本覚寺近くのグルメ
| HOUSE MADE 横浜ジョイナス店 | 横浜ジョイナス地下街にあるカフェレストラン。モーニングから営業。 |
|---|---|
| 鬼貝 | せんべろや日本酒飲み放題がある貝出汁粥専門店。エキュートエディション横浜内店舗。 |
| イノダコーヒ | 横浜高島屋内にある、京都に本店があるコーヒーチェーン店。京都で焼いたケーキが毎日届いています。 |
| まん天餃子 | ジョイナスの地下街にあるテイクアウトとイートインのお店。テイクアウトでは焼きと冷凍と両方あります。 |
| ほていちゃん 横浜東口店 | リーズナブルで酒類豊富なメニュー&ドリンクと嬉しいサービスもあるふれあい酒場。 |






