東京都文京区に鎮座する白山神社(読み方ははくさんじんじゃ)は、五代将軍・徳川綱吉と生母・桂昌院の篤い信仰を受け、小石川の鎮守として親しまれてきた駒込エリアのスピリチュアルなパワースポット。
歯痛止め信仰でも知られている東京十社の一社です。
また紫陽花で有名で、毎年6月には文京花の五大まつりの一つ「あじさいまつり」の開催地でもあり、白山神社の境内と隣接する白山公園と合わせて約3,000株の紫陽花を堪能できます。
目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・鳥居
・手水舎
・社殿
・浅間神社(富士塚)
・関東松尾神社
・合祀殿
・八幡神社
・稲荷神社
・御朱印・お守り
・文京あじさいまつり
・駐車場
・アクセス
・近くにある神社・寺
白山神社のご祭神・ご利益
ご祭神は、菊理姫命(くくりひめのみこと)、伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)。
菊理姫命は伊弉諾命・伊弉冉命夫婦の喧嘩を仲裁したことから、縁結び・復縁・商談成立のご利益がある神様といわれています。
縁結びでは特に復縁のご利益が強いと言われており、失ってしまった人との縁をつなぎなおしてくれるそうです。
また、日本神話において国土を創った伊弉諾命と伊弉冊命は、事業創出・事業安泰・商売繁盛・商談成立・厄除けなどのご利益があるとされています。
白山神社の歴史
創建は948年(天暦2年)。
白山神社の総本社・白山比咩神社(石川県)から勧請を受け、武蔵国豊島郡本郷元町(現在の本郷1丁目)に創建。
1337年(建武4年)に足利尊氏公により国家平安御祈願所に命ぜられます。
1616年(元和2年)になると、将軍・徳川秀忠の命により巣鴨原(現・小石川植物園内)に遷座。
さらに、1655年(明暦元年)に館林藩主・徳川綱吉(後の5代将軍)の屋敷が作られることになり現在地に再遷座。
明治になると准勅祭社に。
1975年(昭和50年)には東京十社の一つに指定されました。
白山神社の鳥居
都営三田線白山駅A3出口とエレベーターから、白山五丁目第二児童遊園沿いにある住宅に挟まれた参道を進むと、大きな鳥居が見えてきます。
笠木と島木の端が斜めに上を向いている八幡鳥居です。
八幡鳥居の先にも門があり、真ん中には「三巴紋」。
ちなみに、白山神社境内へのアクセス口は他にもいくつかあり、都営三田線白山駅A1出口京華通りからだと、階段を上って末社と駐車場の間にある参道を通り社殿正面に。
白山神社の手水舎
岩と一体化しているような龍の手水舎。
この岩は富士山噴火による溶岩です。
白山神社の社殿
社殿の前に鎮座する狛犬は、目が金色に塗られている珍しいタイプ。
また、阿形の狛犬は頭の上に角ではなく宝珠がついた宝珠型で、開いた口の舌は朱色。
現在の社殿は1899年(明治32年)に造営。
1933年(昭和8年)に改修された白木造り。
拝殿の正面上に龍の彫刻、その上に風神。
向拝の獅子、脇障子の美しい彫刻と見どころがいっぱいです。
白山神社の浅間神社(富士塚)
社殿の右脇の道、渡り廊下の下をくぐった先には、富士山をご神体として祀る浅間神社。
富士塚があります。
高さは約5mほどで、溶岩や「何合目」と記した石碑もなし。
1822年(文政5年)に築かれ、「白山富士」と呼ばれていました。
いつもは入れないように扉が閉まっていますが、6月の文京あじさいまつりの時には開放されています。
白山神社の関東松尾神社
京都嵐山の松尾大社から勧請。
ご祭神は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)と中津島姫命(なかつしまひめのみこと)。
中津島姫命は、宗像三女神の一柱である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)でもあります。

酒造りの神様としても信仰されており、酒業繁栄や商売繁盛のご利益があるといわれています。
そばには、福島県東白川郡にある矢澤酒造店の「清酒 南郷」が奉納されていました。
白山神社の合祀殿
小径の先には合祀殿。
稲荷社、三峯社、玉津島社、天満天神社、山王社、住吉社が合祀されています。
隣には、立ち入り禁止となっている小さな社が…。
白山神社の八幡神社
参道沿いに鎮座。
ご祭神は、八幡信仰の神である誉田別命(ほんだわけのみこと)と姫命(ひめのみこと)、八幡太郎義家(源頼義の息子)。
姫命は神功皇后のことです。
白山神社の稲荷神社
鳥居近くに鎮座する稲荷神社。
商売繁盛・五穀豊穣のご利益があります。
白山神社の御朱印・お守り
白山神社の御朱印は本殿右側にある社務所でいただけます。
以前は御朱印帳への直書きもされていたようですが、現在は書き置き御朱印のみ。
折れ曲がらないように厚紙に挟んでくれています。
ちなみに、定休日の火曜には参拝証としてスタンプが用意されています。
御朱印とは別にいただくのもいいですね。
限定御朱印やオリジナル御朱印帳などはないようですが、東京十社専用の御朱印帳は用意されています。
お守りも各種そろっていますが、白山神社といえばあじさいまつり限定の「紫陽花お守り」と「縮緬あじさい守り」。
透明なキューブの中に紫陽花が入っているきれいなお守りです。
白山神社の文京あじさいまつり
始まったのは1985年(昭和60年)と意外と近代。
見頃である6月上旬~中旬にかけて開催されています。
梅雨時期になると白山神社境内と隣接する白山公園にかけて約3,000の多彩な紫陽花が咲き、文京あじさいまつり期間中は富士塚が10時から16時まで公開されています。
また、土日を中心に、模擬店や文京区伝統工芸品展示販売、物産展、あじさいの鉢植え販売、写生会、お買い物スタンプラリー、ボッチャ体験、あじさい神輿、あじさいコンサートなど各種イベントも開催。
歯痛止め信仰でも知られていることからも、歯の健康祈願祭や歯科相談コーナーもあります。
白山神社の駐車場
駐車場はありますが、一般用か月極かわからず…。
一部、誰でも使える有料スペースになっています。
白山神社の詳細
白山神社へのアクセス
- 都営三田線:白山駅より徒歩2分
- 東京メトロ南北線:本駒込駅より徒歩6分
白山神社近くのおすすめ神社・寺
心光寺 | 御本尊は阿弥陀如来。境内には様々なお仏像様がいます。 |
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大圓寺 | 江戸三十三観音二十三番札所。焙烙(ほうろく)地蔵で有名なお寺。 |