新年初めの恒例イベント！
徳川家康公・徳川吉宗公・徳川慶喜公を祀る上野東照宮ぼたん苑で開催されている「上野・東照宮 冬ぼたん」。
回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹は、春は110品種500株、冬は40品種160株が栽培されています（2025年）。
開催期間中は、気温が低い時期に咲く冬ぼたんが見ごろを迎えています。
冬咲きぼたんや寒牡丹が、霜よけの藁囲いに包まれて咲いて並んでいる姿は優美。
また、蝋梅、満作、早咲きの梅などの花木も一緒に鑑賞でき、冬の寒さが厳しい中で春の息吹と訪れを感じられます。
目次
・ぼたん苑の歴史と開催内容
・ぼたん苑の入り口
・展示風景と開花状況
・牡丹以外の花木
・牡丹以外の見どころ
・休憩スポット
・ぼたん苑の出口
・春咲き牡丹苗とダリア球根の販売会
・アクセス
・近くにある神社・寺
上野東照宮ぼたん苑の歴史と開催内容
上野東照宮ぼたん苑の開苑は1980年4月。
当時の皇太子・明仁親王（現上皇陛下）と美智子妃殿下（現上皇后陛下）が中国を公式訪問されたことを記念し、中国から寄贈された牡丹を植栽したのが始まりです。
まさに、日中両国の文化交流と友好関係を育む友好記念の苑。
ぼたんには大きく分けて中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種とあり、なかでも中国牡丹の貴重な品種を多数保有。
日本国内ではここでしか見られない珍しい品種もあり、専門の職員によって育てられています。
上野東照宮ぼたん苑では年3回の会期に分けて鑑賞でき、お正月からから2月下旬ごろまで鑑賞できるのが冬牡丹。
上野東照宮ぼたん苑の冬咲きぼたんは40品種160株。
さらに、蝋梅や梅など新春の花々も見どころとなっています。
上野東照宮ぼたん苑の入り口
入り口は上野東照宮の水舎門を通った先、左側。
入苑料は発券機から購入します。
交通系ICカード等様々な支払いに対応。
入園料は大人（中学生以上）が1,000円。
小学生以下は無料です。
上野東照宮ぼたん苑の展示風景と開花状況
園内はジグザグ路。
道は広めで歩きやすくなっています。
霜よけの「わらぼっち」が軒となり、等間隔で並べられています。
人気品種の八千代椿や島錦、黄冠など抑制栽培の技術で開花させた冬咲きぼたん。
戸川寒や流れ星などの着花率2割以下と困難な寒ぼたんなど、貴重なぼたんがズラリ。
“わらぼっち”は地域によって形や結び方等が異なり、上野東照宮ぼたん苑では荒縄を用いた男結びや梅等のお花を模した飾り結び。
この違いを見比べてみるのも楽しいですね。
上野東照宮ぼたん苑の牡丹以外の花木
ぼたん苑内には冬咲きぼたんや寒牡丹だけでなく、蝋梅、満作、紅梅、福寿草、馬酔木（アセビ）、枝垂れ梅、河津桜などの花木も。
開花時期が微妙にずれているので、入苑した日によって鑑賞できる品種や状態が違います。
同じ会期中に日をずらして来てもいいですね。
1月上旬からはロウバイや早咲きのウメ。
2月上旬頃からはフクジュソウやマンサクなどが見頃を迎えます。
入り口にはその日咲いている花木を紹介したボードがあるので、入る前にチェックしておくといいです。
参拝した日は、蝋梅・フキタンポポ・水仙・紅梅が見ごろで、ミツマタが咲き始めたとありました。
上野東照宮ぼたん苑の牡丹以外の見どころ
花木だけでなく、各所に設置された正月の装飾も見どころの一つ。
また、苑内からは旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠が見え、枯山水の日本庭園と江戸風情満載。
上野東照宮ぼたん苑の休憩スポット
各所に縁台が設けられており、ぼたんを眺めながらゆっくりと過ごせます。
第一庭園から第二庭園に向かう手前には、花手水など素敵な演出がされていました。
上野東照宮ぼたん苑の出口
枯山水の日本庭園の先に出口。
上野東照宮の手水舎近くに出て、左手には唐門。
そのまま参拝するのもいいですね。
また、授与所ではぼたん苑開苑期間限定のお守り「幸せぼたん守」を頒布しています。
上野東照宮ぼたん苑の春咲き牡丹苗とダリア球根の販売会
冬ぼたんの会期中に、第一庭園最終のお休み処（苑内）にて、春咲き牡丹苗（一般品種と希少品種）とダリア球根の販売会が開催されています。
ただ、毎日おこなわれているわけではなく実施日と時間が決まっており、状況によって急に日時が変更となる場合もあるので要注意。
育て方の説明書付き、持ち帰り用の袋は無料なのは嬉しいところ。
購入品の発送には非対応です。
上野東照宮の詳細
上野東照宮へのアクセス
- JR・東京メトロ：上野駅より徒歩10分
- 京成線：上野駅より徒歩12分
- 公式サイト：https://www.uenotoshogu.com/
上野東照宮近くのおすすめ神社・寺
| 不忍池辯天堂 | 不忍池にあるお堂。谷中七福神の弁財天（八臂辯才天様）と大黒天様を祀っています。 |
|---|---|
| 五條天神社 | 日本に医薬を広めたとされる薬祖神と学問の神様を祀っています。 |
| 花園稲荷神社 | 五條天神社の兼務社。旧社殿の穴稲荷が現存しており、千本鳥居は撮影の人気スポット |
| 清水観音堂 | 京都・清水寺を模した舞台造りのお堂。浮世絵にも描かれている松の輪からは不忍池が見えます。 |
| 上野大佛 | 「これ以上は落ちない」から受験生に人気。上野大仏とパコダ薬師堂と祀っています。 |
