後鳥羽上皇の怒りを鎮めるため、この地に創設された今宮(新宮とも呼びます)。
三天皇を御祭神とする鶴岡八幡宮境内の末社で、毎年6月には例祭が斎行されています。
2021年(令和3年)に新御社殿竣工祭・遷座祭が斎行された、鶴岡八幡宮でも新しいご社殿。
鶴岡八幡宮の本殿は観光客で賑やかですが、今宮は参拝する方も少なく静か。
鎌倉の自然と歴史を感じながら、心静かに参拝できます。
目次
・歴史とご祭神
・行き方
・社殿
・アクセス
・鶴岡八幡宮の主な行事・お祭り
・鶴岡八幡宮の境内案内
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
今宮(鶴岡八幡宮)の歴史とご祭神
ご祭神は第82代・後鳥羽天皇、第83代・土御門天皇、第84代・順徳天皇です。
承久の乱により隠岐島へと流された後鳥羽上皇は、生前に「万が一私が魔物になってしまえば災いをもたらすだろう。私の子孫が世を取る事があれば、それは全て私の力によるものだから、我が菩提を弔うように」と遺言。
後鳥羽上皇が崩御した1239年(延応元年)は、全国で疫病や飢饉、抗争が勃発。
怒りを鎮めるため、1247年(宝治元年)に今宮を創建。
明治に入って土御門院と順徳院も合祀されました。
今宮(鶴岡八幡宮)の行き方
鶴岡八幡宮・本宮の左側、丸山稲荷社近くの鳥居を抜け、北鎌倉方面へ横浜鎌倉線を歩くとすぐに、御谷休憩所と鶴岡八幡宮参拝者専用駐車場が見えてきます。
鶴岡八幡宮の収蔵品・蔵書の管理や学術研究をおこなっている鶴岡文庫と駐車場の間の道に入り、突き当りを左に曲がります。
まっすぐと伸びた一本道の先に赤い鳥居が見えてきます。
今宮(鶴岡八幡宮)の社殿
鳥居の前には文化財愛護の看板。
「史跡 鶴岡八幡宮境内 新宮」と書かれており、どちらの呼称でも良いようです。
社殿は三方を山に囲まれた場所にあり、右側には今宮の石碑。
2019年(令和元年)の台風によって損壊したため、令和3年(2021年)に再建。
流造の銅葺き屋根に真新しい白木の柱。
周囲の緑に映えて、どことなく風格が感じられます。
以前、今宮の御社殿の後ろには、天狗の栖と言われていた杉の大木がありました。
幹が六本に分かれた珍しい形で六本杉とも呼ばれていたそうです。
今宮(鶴岡八幡宮)の詳細
今宮(鶴岡八幡宮)へのアクセス
- 各線:鎌倉駅より18分
鶴岡八幡宮の主な行事・お祭り
- 1月:歳旦祭、正月ぼたん、鶴岡厄除大祭他
- 2月:節分祭、丸山稲荷社初午祭、紀元祭他
- 3月:宇佐神宮遙拝式、祖霊社春季例祭、献詠披講式
- 4月:由比若宮例祭、若宮例祭、丸山稲荷社例祭他
- 5月:菖蒲祭、白旗神社例祭
- 6月:今宮例祭、蛍放生祭、大祓他
- 7月:七夕祭
- 8月:ぼんぼり祭、夏越祭、立秋祭、実朝祭
- 9月:宵宮祭、流鏑馬神事、鈴虫放生祭他
- 10月:崇敬者大祭、神嘗奉祝祭、白旗神社文墨祭
- 11月:明治祭、丸山稲荷社火焚祭、七五三祈請祭、新嘗祭
- 12月:大祓、除夜祭他
鶴岡八幡宮の境内案内
本宮・若宮 | 現在の鶴岡八幡宮の中心。800年以上の歴史があり、神奈川有数の観光スポットでもあります。 |
---|---|
白旗神社 | 鶴岡八幡宮の境内社。源頼朝公と実朝公をお祀りする美しい漆黒の神社です。 |
旗上弁財天社 | 源氏池の中の島に鎮座。現在の御社殿は文政年間の古図をもとに復元しています。 |
祖霊社 | 鶴岡八幡宮の氏子崇敬者の祖霊と護国の英霊が祀られています。 |
丸山稲荷社 | 鶴岡八幡宮の境内社。五穀豊穣・商売繁盛の稲荷様が祀られています。 |
御谷休憩所 | 駐車場近くにある休憩所。お団子や飲物、鳩サブレ―などのお土産等があります。 |
神苑ぼたん庭園 | 年明けの「正月ぼたん」、春の「鎌倉ぼたん」とぼたんが鑑賞できる廻遊式日本庭園。 |
今宮(鶴岡八幡宮)近くのおすすめ神社・寺
建長寺 | けんちん汁発祥のお寺。広い敷地内には多くの塔頭寺院と半僧坊大権現があります。 |
---|---|
圓應寺(円応寺) | 鎌倉十三佛第5番札所の閻魔大王を本尊とするお寺。十王や奪衣婆、詫言地蔵も。 |
今宮(鶴岡八幡宮)近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
茶寮 風の社 | 平氏池の畔に佇む、葉山の老舗料亭「日影茶屋」が監修する和風カフェ。 |
---|