文京区湯島妻恋坂に鎮座する妻恋神社(読み方はつまこいじんじゃ)は、社名に「恋」が使われているロマンチックな神社。
日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)の夫婦神を祀ることから、恋愛成就や縁結び、夫婦和合のご利益で有名なパワースポットです。
縁結びのお守りはもちろん、枕の下に敷いて縁起の良い夢を見ようという縁起物「吉夢(よいゆめ)」が頒布されているのも妻恋神社ならでは。
また、近年では猫好きにはたまらないイベント「ねこまつり at 湯島」も開催されており、普段は静かな境内がイベント時やお正月には大変賑わいます。

目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・鳥居
・境内
・社殿
・妻恋稲荷
・御朱印・お守り
・ねこまつり at 湯島
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
妻恋神社のご祭神・ご利益
ご祭神は、稲の神さまである倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、武神・軍神・国土神(農業神)の日本武尊(やまとたけるのみこと)、日本武尊の御妃である弟橘媛命(おとたちばなひめ)の三柱。
妻恋神社という社名には「妻を恋い慕う」という意味があり、日本武尊と弟橘媛命による悲しい伝説から名づけられました。
日本武尊が父王の景行天皇より命ぜられ東方十二道の荒ぶる神や賊を平定していた途中、船で暴風雨に遭い沈みそうになります。
同行していた妃・弟橘媛命が、「夫の身代わりとして海に入り、海の神の心を鎮めましょう」と言って海に。
弟橘媛命が身を投じたことで日本武尊は陸にたどり着くことができ、無事に東国を平定します。
ただ、弟橘媛命を失った日本武尊の悲しみは深く、その帰路の行宮(野営陣地)で「吾妻者耶…(あづまはや ※訳:わが妻よ)」と恋い慕い嘆きます。
そのことから妻恋明神とも呼ばれています。
妻恋神社の歴史
創建年数は不明ですが、日本武尊が弟橘媛を思い悲しみに沈んでいることを知った村民が、一行の野営地となったこの地に、日本武尊と弟橘媛の夫婦神を祀ったのが始まりと言われています。
その後、倉稲魂命が祀られたとされていますが、日本武尊によって稲荷神が祀られ、そのお稲荷様に村民が日本武尊と弟橘媛を祀ったとも言われています。
ちなみに、倉稲魂命も祀られているのは、この地では早くから稲作がおこなわれていたからです。
嵯峨天皇の御代に勅命により関東惣社(総社)に。
社号碑には、今も「関東総司」と彫られています。
江戸時代になると、王子稲荷神社と共に稲荷社の中心的存在になり、稲荷番付では筆頭に。
また、各地に稲荷社をご分霊したり、野狐退散のご祈祷をおこなっていました。
お正月に枕の下に敷いて寝ると良い夢を見ると云う木版刷りの「夢枕」が売り出されて人気となりますが、版木は戦災で紛失。
焼失されたものと思われていましたがその後に発見され、現在は奉納された日本画を元にした「吉夢(よいゆめ)」として頒布されています。
1660年(萬治3年)に現在地に。
戦火や震災で焼失・崩壊し、少しずつ境内を再興。
今に至ります。

妻恋神社の鳥居
妻恋神社へ参詣では、妻恋坂からがおすすめ。
東京メトロ銀座線末広町駅から蔵前橋通りを進むと、国道452号線と交差する妻恋坂交差点に。
ここから先は新妻恋坂通り。
湯島天満宮方面に向かって一本入った小道が、妻恋神社の鳥居が面している通りが妻恋坂です。
境内は妻恋坂よりも高い位置にあり、階段前には鳥居。
扁額には「妻戀神社」。
境内はやや高い位置にあり、社号碑には「関東総司 妻戀神社」。


妻恋神社の境内
鳥居の先の石段を上がると境内。
正面に妻恋稲荷。
左側に社務所、社殿、手水。


なかなか洒落た造りの水盤。

妻恋神社の社殿
旧社殿は東京大空襲によって焼失し、1954年(昭和29年)に再建した鉄筋コンクリート造の社殿。
お賽銭箱に彫られている社紋は「檜扇に御の字」。
ちなみに、社殿向かって左奥には水子地蔵が安置されています。



妻恋神社の妻恋稲荷
江戸時代には、王子稲荷神社と同じく多くの参詣者で賑わっていたお稲荷さま。
鉄柵で囲われている物々しい警備(汗)です。
右側には馬頭観音(ばとうかんのん)の石碑。



妻恋神社の御朱印・お守り
社務所が開いている時間は、土日の11時から15時まで(変更もあり)。
お札やお守りの授与は、社務所窓口だけでなく通販でもおこなっています(公式サイトから)。


御朱印は「妻戀神社」と書かれた通常御朱印の他、「吉夢」「宝舟」をデザインした御朱印、お正月の金文字で書かれた迎春祈念御朱印、「ねこまつり at 湯島」開催時にはコラボ御朱印も。
基本書置きのようですが、直書きで頂ける場合もあるようです。
オリジナルの御朱印帳は通常では授与されていないようですが、お正月やイベント「ねこまつり at 湯島」開催時に、ねこまつりに関連した限定御朱印帳を頒布しているようです。


授与品では、あらゆる良縁を呼ぶ縁結びお守りや縁起物「吉夢」に因んだ夢守、健康お守り、お部屋に飾ってもいい「吾妻はや(絵馬)」などがあります。

また、2013年(平成25年)に奉納された日本画を元にし、枕の下に敷いて縁起の良い夢を見ようという縁起物「吉夢(よいゆめ)」は妻恋神社ならでは。
七福神の乗合船「七福神宝船」もあります。

妻恋神社の「ねこまつり at 湯島」
毎年2月と9月になると、湯島界隈で開催される地域振興イベント「ねこまつり at 湯島」の会場にもなっています。
会期中は、たくさんの猫グッズや御朱印が登場。
過去の開催では、開催期間中の土曜限定でねこまつり限定御朱印が頒布されています。
また、各店舗で授与されているリーフレットがスタンプ帳になっており、各店舗で購入すると、その回数や金額により特典を受ける事ができる楽しいイベントです。

妻恋神社の詳細
妻恋神社へのアクセス
- 東京メトロ銀座線:末広町駅より徒歩7分
- 東京メトロ千代田線:湯島駅より徒歩8分
- 東京メトロ丸の内線・JR線:御茶ノ水駅より徒歩8分
- 公式サイト:https://www.tsumakoi.jp/
妻恋神社の主な行事・イベント
- 1月:元旦祭
- 3月:例大祭
- 6月:夏越の祓
- 12月:年越しの大祓
妻恋神社近くの神社・寺
| 神田明神(神田神社) | 徳川家康ゆかりの東京十社の一社。108町会の氏神様で、ドラマやアニメの聖地としても有名です。 |
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| 湯島御霊社 | 京都の御霊神社から御分霊を賜わり創建された新花の氏神様。 |
| 霊雲寺 | 真言宗霊雲寺派の寺院。将軍家の武運長久の祈願寺として創建。 |
| 湯島天満宮 | 日本神話の神様と学問の神様を祀る学業成就・合格祈願の聖地。梅まつりや菊まつりでも有名。 |
| 心城院(湯島聖天) | 聖天さまと十一面観音さまを祀り秘法・浴油祈祷もおこなう寺院。もとは湯島天満宮の境内にありました。 |
| 箭弓稲荷神社 | 建物の中を通った先にあるコンパクトな神社。建物に囲まれた印象的な神社です。 |
| 花房稲荷神社 | ビルとビルの隙間に鎮座する小さなお稲荷様。 |
妻恋神社近くのおすすめグルメ
| EDOCCO CAFÉ MASU MASU | 神田明神境内の和カフェ。「神社声援ジンジャーエール」など多数の名物メニューあり。 |
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