東京都世田谷区上馬にある駒留八幡神社(読み方はこまどめはちまんじんじゃ)は、八幡大神の夢告から創建されたスピリチュアルなパワースポット。
その境内はせたがや百景に選定されています。
相殿の若宮八幡と境内社の厳島神社には、鷺草(サギソウ)伝説による世田谷城の城主・吉良頼康の側室・常盤姫とその子が祀られています。
ちなみに、松陰神社が本務社になります。

目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・鳥居
・境内
・社殿
・厳島神社
・境内社(稲荷社・鷲社・三峰社・菅原社・榛名社・御嶽社)
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
駒留八幡神社のご祭神・ご利益
主祭神は八幡大神こと応神天皇(おうじんてんのう)。
天照大御神(あまてらすすめおおかみ)と若宮八幡が合祀されています。
祀られている御尊像は、領主・北条左近太郎入道成願が1308年(徳治3年/延慶元年)に奉斎。
そのご利益は国家安寧・勝運・殖産産業・家内安全・学問・交通安全・悪病除け・災難除け・子孫繁栄などさまざま。
例大祭は10月。
神事は15日午前中、週末に「こまどめ祭り(例大祭神賑行事)」がおこなわれています。
15日が日曜と重なると宮神輿渡御がおこなわれるそうです。
駒留八幡神社の歴史
その創建は、領主・北条左近太郎入道成願の夢に八幡大神が現れたことから。
「太郎よ、私が祭られたいところはお前の愛馬白雪に聞け」との夢告から、翌朝、愛馬白雪を自由に歩き回らせ、留まったたところに神社を創建しました。
馬が留まった神聖な場所として「駒留(こまどめ)」と呼ばれるようになったと言われています。
1907年(明治40年)に「駒留八幡宮」と改称。
1909年(明治42年)に三軒茶屋にあった天祖神社(御祭神は天照大神)を合祀。
戦後の宗教法人法改正の際に「駒留八幡神社」と改称され今に至ります。

駒留八幡神社の鳥居
最寄り駅は東急世田谷線の若林駅。
環状七号線(堀之内道)と世田谷通り(大山道)の若林交差点の南側。
環七から少し入ったところに鎮座されています。


駒留八幡神社の境内
鳥居の先には石段があり、二の鳥居の先には右手に社務所と神楽殿、正面に社殿。
左側に神輿庫。
神輿庫には、赤坂氷川神社から寄贈された大神輿が置かれています。
250年ほど前の、神輿の原型の鳳輦形です。
境内は「上馬の駒留八幡神社」としてせたがや百景に選定されています。


駒留八幡神社の社殿
社殿前には、子持ちと玉持ちの狛犬。



見事な彫刻が施されている拝殿には、五色の鈴緒。
本殿は塚の上に。
塚の上に建っているのは、1682年(天和2年)に領主・大久保忠誠が発掘した経筒を埋蔵して塚を築いたことによるそうです。


駒留八幡神社の厳島神社
社殿の左手には、世田谷区名木百選に指定されている樹高22m、幹廻り2.55mのクロマツ。
境内社もこちらに(厳島神社・稲荷社・鷲社・三峰社・菅原社・榛名社・御嶽社)。


境内社の鳥居と参道も整備されており、多くの境内社が鎮座。
一番奥にあるのが、世田谷城主・吉良頼康が寵愛した常盤姫(常磐弁財天)を祀る厳島神社。
戦争直後までは駒留八幡神社前の池の中島に祀られていました。
周囲は弁天池のようですが水はなし。
近くには常盤橋の碑が。
弁財天(厳島神社)のある中の島へ渡るために架けられていた橋の名残りのようです。

常磐姫の鷺草伝説は、室町時代時代末期の頃の話。
世田谷城主七代目・吉良頼康公が、鷹狩で捕まえた鷺の足には短冊が付けられているのに気が付き、その美しい筆跡から興味を持ち探させます。
奥沢城城主・大平出羽守の愛娘であり、美人と評判の高い常盤姫であることが判明。
常盤姫は頼康公の側室として迎え入れます。
頼康公の寵愛を受けた常盤姫はやがて子供を宿しますが、それを面白く思わなかったのが他の側室たち。
城中一の美男である内海掃部と恋仲だと頼康公に告げ口します。
疑心暗鬼になった頼康公から殺されそうになった常盤姫は、奥沢城の両親に無実の訴えと、助けを求める手紙を白鷺の足に付け放します。
が、白鷺は雨風でうまく飛べず力尽き死んでしまい、村人によって手紙は届けられるも間に合わず。
常盤姫は世田谷城を抜け出したものの追っ手に捕らえられ、妊娠八ヶ月の身で自害してしまいました。
翌年、白鷺を埋めた所を中心に、白鷺の舞い立つ姿にそっくりな花が一斉に咲き出し、これをみた人々は「鷺草」と名付けました。
やがて常盤姫の無実が証明されると、頼康公によって常盤姫は弁財天として。
頼康公の子は駒留八幡神社に相殿として祀られ若宮八幡宮と呼ばれるようになりました。
ちなみに、自害する前に寄ったのが、同じ世田谷にある寶樹山 常在寺。
九品仏の浄真寺にも常盤姫のさぎ草伝説の片鱗として鷺草園があり、7月下旬から8月上旬の頃に開花しています。
1968年(昭和43年)には、区民の公募によってサギソウが「世田谷区の花」になっています。
駒留八幡神社の境内社(稲荷社・鷲社・三峰社・菅原社・榛名社・御嶽社)
厳島神社の他に、戦没者慰霊殿・稲荷社・鷲社・三峰社・菅原社・榛名社・御嶽社が鎮座。
厳島神社の右側には戦没者慰霊殿。

左側には御嶽社、菅原社・榛名社・三峯社の合殿。
朱色の鳥居があるのが稲荷社。



そして鳥居のすぐ左手には女塚社。
大きい祠には恵比須様がいらっしゃいました。
女塚社は隣の小さい祠なのかな?
1683年(天和3年)ととても古い庚申塔も残されています。


駒留八幡神社の御朱印
御朱印やお守りは、社殿向かって右にある社務所でいただけます。

駒留八幡神社の詳細
駒留八幡神社へのアクセス
- 東急世田谷線:若林駅より徒歩10分
- 東急田園都市線:駒澤大学駅より徒歩15分
- 公式サイト:https://sites.google.com/view/komadome/
駒留八幡神社の主な行事・イベント
- 1月:歳旦祭
- 2月:紀元建国祭
- 4月:戦没者慰霊祭
- 6月:夏越大祓
- 10月:例大祭神賑行事「こまどめまつり」
- 11月:新嘗祭
- 12月:大祓
- 毎月1日:月次祭
駒留八幡神社近くの神社・寺
| 教学院 | 通称「目青不動」と呼ばれる天台宗の寺院。江戸五色不動、関東三十六不動十六番札所です。 |
|---|---|
| 太子堂八幡神社 | 弁天社の招福祈願のしゃもじや木彫りの「タコ」など見どころ多数。 |
| 若林稲荷神社 | 若林稲荷と天祖神社が合祀。松陰神社が管理されています。 |
| 松陰神社 | 幕末の教育者・思想家の吉田松陰先生を祀る神社。松陰先生他烈士墓所や松下村塾があります。 |






