市谷亀岡八幡宮(読み方はいちがやかめがおかはちまんぐう)は、江戸城の西の守護として太田道灌が創建した500年以上の歴史がある古社。
境内には空海伝説と眼病平癒のご利益で知られる茶ノ木稲荷神社をはじめ、金刀比羅宮・出世稲荷神社の境内社、太田道灌が奉納した軍配団扇や茶筌塚(ちゃせんづか)、句碑・名刀碑などがあり見ごたえがあります。
またペットお守りの種類が豊富で、お正月にはペットと一緒の初詣を開催するなど、ペットと参拝できる神社としても有名。
ペットの成人式も開催したことがあるとか!?

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・石段
・茶ノ木稲荷神社
・鳥居
・金刀比羅宮
・出世稲荷神社
・社殿
・御朱印・お守り・おみくじ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
市谷亀岡八幡宮の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は三柱。
第十五代應神天皇である誉田別命(ほんだわけのみこと)。
應神天皇の母君である神功皇后こと気長足姫尊(おきながのたらしひめのみこと)。
應神天皇の姫神である與登比売神(よとひめのかみ)。
そのご利益は国家安泰・勝負事・学問・商売繁盛などです。
八幡宮の創建は1479年(文明11年)。
戦国時代初期の名将・太田道灌によって勧進され、江戸城の西の鎮守として鎌倉の鶴岡八幡宮より分祀したのが始まりです。
鶴岡八幡宮の「鶴」に対して、「亀」を付けて亀岡八幡宮と名付けられました。
とはいえ、創建当時は市谷御門の中(現在の千代田区)にありました。
江戸城に外堀が造られた際に、茶ノ木稲荷神社(800年前後の弘法大師による創建)の敷地内に遷座しています。
なので、茶ノ木稲荷神社は地主神になります。
市谷亀岡八幡宮の石段
市ヶ谷駅より徒歩すぐ、靖国通り沿いから少し入ったところに面している参道。
奥に急斜面の石段と茶ノ木稲荷神社の屋根が見えます。

社名が入った石碑の左隣は遊具のある児童公園と、八幡宮の駐車場に続く市ヶ谷八幡女坂。
右側は駿河台予備校の市ヶ谷校。

境内に続く石段は急な造りになっているので要注意。
降りるときは結構怖い。
その場合は、駐車場のある市ヶ谷八幡女坂から。


市谷亀岡八幡宮の茶ノ木稲荷神社
市谷八幡神社の境内に続く石段途中左側には、弘法大師が開山した、千年以上の歴史がある木稲荷神社。
市谷亀岡八幡宮よりも先にこの地にあった稲荷様です。
多くの奉納赤提灯が囲うように連なっていて壮観。


ご祭神は稲荷大神(いなりおおかみ)。
商売繁昌・衣食住安泰・芸事向上の他、特に眼病平癒のご利益で有名です。
昔、この山にいた稲荷大神の御神使の白狐があやまって茶の木で目をついてしまったことから、正月の三ヶ日は茶を飲まない習俗がありました。
特に眼病の人は長期間にわたって茶を断てば願いが叶うと信仰されています。


拝殿と本殿が前後に並ぶ立派な社殿。
モミジの木が近く、秋には風情ある風景を見せてくれそうです。

市谷亀岡八幡宮の鳥居
急な石段を上った先にはユニークなお顔立ちの狛犬と、1804年(文化元年)に建立された明神型の銅鳥居。
鳥居は「江戸名所図会」や広重の浮世絵にも描かれており、扁額の「八幡宮」は播磨国姫路藩3代藩主酒井忠道筆。
「八幡宮」の「八」は鳩が向かい合う形になっていてかわいらしい。
鳥居本体も含め新宿区の指定有形文化財です。



市谷亀岡八幡宮の金刀比羅宮
鳥居の先、左側には香川県の金刀比羅宮の分祀。
江戸時代の市谷は、四ッ谷まで続く水路の揚げ場として多くの船が行き来していたことから、「讃岐の金比羅さん」で有名な金刀比羅宮の御分霊をお祀りした神社です。
ご祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)、崇徳天皇(すとくてんのう)、大黒天。
そのご利益は交通安全、海上守護、金運アップなど。


市谷亀岡八幡宮の出世稲荷神社
さらに数段の石段があり、登りきった正面に社殿。
右側に出世稲荷神社。
こちらの参道にも狛犬が鎮座していますが、お顔立ちは異なり凛々しい江戸尾立ち。
手水舎の水鉢は近年のものですが、その下の台座は1757年(宝暦7年)のもので、几号水準点がみられます(新宿区登録有形文化財)。




右側奥に鎮座する出世稲荷神社のご祭神は、京都伏見の稲荷大神(宇迦之御魂大神)。
そのご利益は立身出世・商売繁昌・資格取得など。



もともとここは、茶ノ木稲荷神社を主神として多くのお稲荷様が祭られていた稲荷山です。
ある日、崇敬心篤いお侍さんの夢に伏見の稲荷大神が現われ、「これまで以上に幣帛を奉り日参されよ」と夢告。
夢のお告げの通り足繁く日参したところ、とんとん拍子に出世してとうとう大名にまで出世。
その後も「出世の大明神よ」として私財を使って祀り、参拝を欠かさなかったことから、出世の社号をもつ稲荷神社になりました。
ちなみに、成田山新勝寺(千葉)に鎮座している出世稲荷神社は、市谷亀岡八幡宮の出世稲荷神社の御分霊を祀ったと言われています。

市谷亀岡八幡宮の社殿
参道の奥に建つ社殿両側には立派な御神木の銀杏。
左側のスペースには「花物語」と彫られた五角形のモニュメント。
地球上に誕生した植物の祖先や、ストロマトライト化石にちなんだメッセージが刻まれています。



1962年(昭和37年)に再建された鉄筋コンクリート造。
八幡信仰をうかがわせる八幡造社殿で、太田道灌にまつわる遺品も保管されているのだとか。
拝殿右側は裏参道です。


拝殿左側には力石と駐車場(一部分だけの6台分?)。
ちなみに、境内には他にも百度石や名刀碑、句碑など多くの碑がそこかしこに点在しています。


市谷亀岡八幡宮の御朱印・お守り・おみくじ
社務所は出世稲荷神社のそば。
御朱印は市谷亀岡八幡宮と茶ノ木稲荷神社が用意されています。
歌川広重が描いた浮世絵をデザインしたオリジナル朱印帳もあり。


お守りでは、亀岡八幡宮・茶ノ木稲荷・出世稲荷それぞれの授与品が。
太田道灌の「軍配厄除」や「水晶亀守り」、狛犬をデザインした「無事還」、鳥居ストラップ、「ゲーム必勝守り」なんて変わったお守りも。



茶ノ木稲荷神社では、眼病平癒のご利益で有名な「肌守り」や狐の顔入り絵馬が人気。
絵馬は、祈願を記入するときにお顔を完成させます。

また、オーダーメイドの「ペットの彫り札お守り」や「生類守護ご朱印お守」「傷病平癒お守り」「バンダナお守り」などペットお守りも充実。
しかも、遠方などで参拝が難しい方には郵送にも対応しています。

市谷亀岡八幡宮の詳細
市谷亀岡八幡宮へのアクセス
- 東京メトロ南北線・有楽町線:市ヶ谷駅7番出口より徒歩1分
- JR線・都営新宿線:市ヶ谷駅より徒歩3分
- 公式サイト:https://ichigayahachiman.or.jp/
市谷亀岡八幡宮の主な行事・イベント
- 1月:歳旦祭、元始祭
- 2月:節分祭追儺式、稲荷二社初午祭、祈年祭
- 3月:雛祭
- 4月:出世稲荷神社祭礼
- 5月:五月の中祭
- 6月:金刀比羅宮祭礼、夏越大祓
- 8月:例大祭
- 9月:長月の小祭
- 10月:放生会四魂の祭り、慈眼正観眼病平癒
- 11月:七五三、勤労感謝祭
- 12月:納祭、餅つき、大祓
- 毎月1・15日:月次祭
市谷亀岡八幡宮近くの神社・寺
| 靖國神社 | 日本人戦没者を祀る神社。東京の桜の標準木、庭園、能楽堂、カフェなどがあります。 |
|---|---|
| 神楽坂若宮八幡神社 | 閑静な住宅街の中に鎮座する、源頼朝にゆかりのある神社。 |
| 心法寺 | 山手33ヶ所霊場32番札所、東京三十三観音霊場15番札所の浄土宗寺院。 |
| 津の守弁財天 | 徳川家康がこの池で乗馬用のムチを洗っ策の池(むちのいけ)にあるお堂。 |
| 瑞光寺 | 400年以上の歴史ある寺院。書置きの御朱印を貼ってくださいます。 |
| 経王寺 | 山の手七福神の大黒天。「開運・火防せ大黒」と崇敬されている日蓮宗寺院。 |
| 南蔵院 | 御府内八十八ヶ所霊場第22番札所。境内には歓喜天堂もあり。 |






