全国で唯一「八方除」の神様を祀り、源頼朝や武田信玄、徳川家代々からも頼りにされていたとされる寒川神社。
主祭神は寒川比古命、寒川比女命です。
拝殿前にある方位盤と、古代中国で天体観測に使われていた観測機「渾天儀(こんてんぎ)」がある事でも有名。
渾天儀には、天空を支えるという故事にちなんで四隅に龍が配置されており、方位盤では鬼門の方向も分かります。
以前から参拝したくて気になっていた寒川神社。
ついにです。
ただ…
正直いって、舐めてました。
平日、10時過ぎに着いた頃には、すでに駐車場はいっぱい。
ちょっと離れた場所にある第4駐車場に停めざるをえませんでした。
まさか、平日でもこんなに混んでいるとは!?
ただ、全員が祈祷を目的に参拝しているわけではないので、駐車場の回転率は悪くなく、タイミング次第で第1~3駐車場に入れる感じです。
寒川神社には、いくつか御本殿に続く入り口がありますが、ここはやはり三の鳥居から。
ちなみに、一の鳥居、二の鳥居は南に進んだ表参道沿いにあります。
三の鳥居は桧造りの明神鳥居。
神池にかかる太鼓橋(神池橋)の先にあり、神様がお渡りになる橋と言われています。
悪い気を祓うパワーもあるのだとか。
この神池の傍には、相模薪能の演目の一つ「石橋」(しゃっきょう)の像。
平和を祈念して、終戦記念日には毎年薪能が行われるのだとか。
なかなか目を引きます。
三の鳥居をくぐると、御本殿へと続く参道です。
緑豊かで厳かな雰囲気。
参道に沿って、天皇、皇后、皇室ゆかりのクロマツ、ナギ、オガタマノキ、彬姫桜など多くの樹木が植栽されていて圧巻。
すごいです。
参道も十分に広いですが、抜けた先は神門前はパノラマ級(?)に広くなっています。
左側にある手水舎も立派。
手水鉢は横2.4メートル、幅1.35メートルの福島産浮金石で重厚感たっぷり。
そして、手水舎の隣、ちょっと奥まったところには、神様の乗り物である馬を納めた神馬舎。
平野富山師作の猿に曳かれた神馬の彫刻が納められています。
御本殿へ続く神門は、幅が9m以上もある立派な重層の門。
新年に飾られるという「迎春ねぶた」が掲げられていました(参拝した日は2月中旬)。
迫力あります。
この迎春ねぶたをくぐると、厄除けになるのだとか!
さらに、門の手前にはビッグサイズの狛犬!
ここまで大きいのはなかなか…過去一かしら?
そしていよいよ、神門を通った先に総桧造りの風格のある御本殿が。
(やっぱり)広ーい!!
御本殿の脇にはご神木と渾天儀。
ご神木である二本の杉には、御祭神の寒川比古命と寒川比女命が宿ると言い伝えられています。
本殿の奥には御祈祷を受けた方だけが入苑することができる、「神嶽山神苑」があります。
難波の小池を中心にした池泉回遊式の日本庭園で、抹茶とお菓子が楽しめる茶屋もあるそう。
今年は裏運気だから、今度、御祈祷を受けようかな…。
参拝したら、社務所で御朱印をいただきました。
御朱印には八方除の印が押されており、地相・家相・方位などあらゆることが原因で降りかかる厄災を除いてくれる御神徳が。
主祭神の八方除の力で災難を防ぎ、家業繁栄・福徳円満をもらしてくれるのだそうです。
社務所近くの南門のそばにも、記念樹とさざれ石。
南門を通った先には売店が2か所。
その一つは、そばやうどんなどの軽食がいただけ、甘酒が人気なのか飲んでいる方が多数。
もちろん、いただきました。
飲みやすくておいしかったです。
売店の後方には第一駐車場があり、その近くには人形やぬいぐるみなどを納める人形奉斎殿。
1,000円からのお気持ちにて、焼却できる物のみ。
お焚き上げをしてくれるそうです。
境内を出て、道をはさんだ向かいに末社・宮山神社があります。
古くより鎮座していた七社の小祠(琴平社、八剣社、雷社、三峰社など)を合祀。
家内安全・無病息災・商売繁盛などの御神徳があるとされています。
宮山神社がある通り、寒川神社の第2駐車場の入り口には、1階がお土産ショップ、2階がカフェレストランの「鎮守の杜Koyo」があります。
寒川神社にちなんださまざまなお菓子や雑貨などが販売されていますが、やはりここは寒川神社の名物「八福餅(はちふくもち)」!
境内でも販売されているのですが、お餅にこしあんをのせた和菓子。
八方除の「八」と末広がりの「八」をかけた八角系の形をしており、お餅がとてもやわらかく、程よい甘さで美味。
とても厳かで、パワースポットと言われるだけある雰囲気の神社でした。
心もすっきりとして、清々しい気持ちに。
今度は八方除けの御祈祷も受けてみたいものです。
心が穏やかに、気持ちがすっきりと晴れる場所なので、また時間をみつけて参拝したいです。