リハビリの先生に人工内耳について話を聞く

仕事が休み。

今回の来院は、13時半から人工内耳の説明を受けて、3時半からMRI。

お昼前に家を出て、時間前に到着。
今回は、付き添いの主人なしの一人です。

最初の人工内耳の説明の前に、まずは聴力検査。

内心、「またか…」とげんなり。
意外とこれがストレスになるんです。

「この検査は、手術後に定期的におこなっていきます。
人工内耳をつけることで、聴力への変化などを測定していきます」

…とかなんとか。
定期検査の一つですね。

 

言葉の聞き取り検査

右耳に耳栓を入れ、イヤホンでがっちり音が入らないようにホールド。

スピーカーのようなものを1メートルほど離した場所に置き、測定スタートです。

 

途中、音量を調整しながら、何種類かの聞き取り方を測定。
聞こえた言葉を、自分の口でリピート。

お馴染みの一文字。
単語。
長文。
そして、最後に一文字だけど濁音など、小さい文字も混じった聞き取り。

単語の場合は他の文字で推測することができるのですが、一文字はまったく推測できないので難しい。
後で検査結果を見せてもらったら、正答率が45%という半分は聞き取れていない状態。
ちなみに、単語の聞き取りはちょっと上がって47%。

長文も他の聞き取りでわかりやすいのだけれども、一文を覚えなくてはいけないのでなかなか大変でした。

長文の正答率は90%。
まぁ、文章の内容から推測で穴埋めできますからね。




 

人工内耳の効果には個人差があり

聞き取り検査が終わると、人工内耳を埋め込むに際しての注意事項や、職場の環境について。

職場の方では皆が知っているのでそこまでストレスを感じることはないけれども、話に入ってくことはできない(聞き取れない)ので、ニコニコ笑ってごまかすことも少なくないと言うと、「そうですよね。個人同士ならまだしも、複数人の会話となると厳しいですよね」と。

そして、人工内耳を埋め込んでも、集団での会話に入るのは難しいかもしれないと言われました。

「人工内耳を入れると、すぐに聴こえるようになると思われている方が多いのですが、どこまで自分のものにできるかはリハビリ次第となります。
個人差があり、数カ月で慣れる人もいれば、半年かかる方もいらっしゃいます。
また、これまで聞こえなかったいろんな音が聞こえるようになるので、最初はとてもうるさく感じることもあるようです」

「つまり、人工内耳を使えるようになるために、訓練するという事なんですね?」と聞くと、「そうですね」と申し訳なさそうに言う先生。

どこまで聞こえるようになるのかはわからないと言われると不安ですが、そこは信じて頑張ってやるしかない。
不安ですが、どうしようもない。

 

人工内耳は維持費用がかかる!

また、人工内耳は汗やホコリに弱いのでと、上部のカバーを半年前後で取り換えないといけないことなど、電池もあるので以外と維持費用がかかることも。

修理に関しても2年間は保険があるのだけれども、それ以降は個々によってかかる金額が違うと。
そのための保険があるけれども、年間で2万ほどかかるのだとか。

手術後は、リハビリや定期検査、そして維持費となにかとお金がかかりそうです(トホホ…)。

 

人工内耳ではMRIに制限がかかる

人工内耳は汗や水に弱いので、それに気を付けないといけないのですが、他にも注意事項があり。

まず、MRIを受ける際に制限がかかると。

「磁石で引っ張られてしまうので、包帯を巻いておこないます。また、画像に写らなくなるので、一部分だけ詳しい画が得られなくなります」

それは、脳梗塞などでMRIが必要になった時などにめちゃくちゃ困りますやんと、手術に対して及び腰に。

だって、脳梗塞と言えば日本人の死亡原因でもトップにある。
不健康な私は、脳梗塞になってもおかしくないと常々思っているほどですから!!

そんな不安に冷汗を浮かべる私をよそに、さらに続ける先生。

「MRIを受ける場合は必ず、その病院から当病院に確認してもらいます。
そのためのカードも作りますので、これは必ず健康保険証と一緒に持ち歩いてください」

そのカードがないと、大変なことになりますね(汗)。

 

他にも、衝撃に弱いので、もしもの時に使うAEDは確実に人工内耳を壊します。

「でも、命の方が大事ですから、これは遠慮しないで使ってくださいね」

ニッコリ笑う先生。
そりゃそうですねと、これまた冷汗です。

 

人工内耳は派手の方がいい

最後、人工内耳のカラーを選択。

ベーシックな黒や茶、白だけでなく、ベージュなどの目立つ色合いも。

今回は髪に隠れるので、とりあえず黒に。
電池のふたの部分に、黒と藍色を。

「わざと目立つ色を選んで、聴力に障害があることを知らせる方もいらっしゃいますよ」

との先生の言葉に、「わかります!」とうなずいたのは言うまでもありません。

事前に「耳が悪いので…」と言っていても、次の日には忘れられていることがほとんど。

しかも「耳が悪いっていっても、そこまでじゃないでしょ」と思われ、聞き間違や聞こえなかった声に関して「感じ悪い!」とか「無された」なんて言われるようになりますから。

一時期、ダミーの補聴器を本気で考えたものです。
(まぁ、高いので無理ですが…)

まだ最初なので黒を選びましたが、場合によっては派手な色も用意するつもりです。

 

検査と人工内耳の説明が終わると、今度はMRIに。

「次にお会いするときは、手術後のリハビリ時ですね。手術に対してなにか不安などがありましたら、お電話ください」と言われ、この方がリハビリの先生なのかと気が付いたほど。

だから、いろいろと仕事の環境なども聞い気いてくれたんだぁと納得です。

話を聞いてくれる、そして理解してくれる存在というのは、大変ありがたい。

難聴の辛さはなった人にしかわからない部分が多いので、普通の人にはなかなか難しい。
医療として携わっている方は、いろんな難聴の方を見ているので、話が通じるし話せる。

大げさでなく、ここでしか話せない。
理解者を得た気持ちです。

 

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