横浜散歩①天狗様と金比羅様のご利益がある大綱金刀比羅神社

横浜駅西口から徒歩5分ほどの場所にある大綱金刀比羅神社

海が近い事からも海上交通の守り神として信仰されていますが、「天狗伝説」の地としても知られています。

大綱金刀比羅神社には、娘ちゃんの中学受験時に参拝したことがあり、今回は数年越しの合格報告も兼ねています。

境内には山岳信仰のシンボルとも言える「天狗像」があるのですが、これがまた大きさだけでなく結構な迫力があり…。

怖くてなかなか来れず。
たぶん、受験時の不安な気持ちもあったからかなぁ。
今回はそこまで怖くありませんでした。

大綱金刀比羅神社は800年の歴史があり、「横浜の金刀比羅(こんぴら)さん」と呼ばれている地元の守り神です。

十六神の大神様のご利益が頂ける神社として知られています。



 




 

御祭神は大国主神(大黒様)、金山彦神(かなやまひこのかみ)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、大山津見神(おおやまつみのかみ)。

末社には荒神社、横浜弁財天、稲荷社、龍神社があります。

また、内神に船霊神、猿田彦尊、不動明王、十一面観音、烏天狗、飯綱権現、大日如来がいらっしゃいます。

 

旧社は東海道の旧神奈川宿にあった「下台町」の鎮守でした。

小高い山の頂に大綱神社(飯綱権現)が、中腹に金刀比羅神社(金刀比羅権現)が鎮座していましたが、山が崩落してしまったため明治の頃に両社が合祀。
現在の大綱金刀比羅神社になります。

海の神様と山の神様と2つの神様が一緒に祀られているのは、大綱金刀比羅神社の大きな特徴と言えます。

 

大綱金刀比羅神社は旧東海道通りにあり、「神奈川宿歴史の道」に指定されています。

赤い鳥居の奥に距離のある参道が続き、階段を上った先に社殿があります。
参道には青いのぼり旗がズラリと並び目を引きます。

 

階段を登り切った先には、旧本殿が鎮座していた場所が遺されています。
社はないですが、注連縄によって周囲が守られています。

 

裏山の崩壊で社殿が倒壊してしまった事から、社殿は神楽殿を利用した「仮殿」で現在に至っています。

社殿は階段を上った左側に建っており、草木に囲まれて昼でもちょっとほの暗いと神聖な雰囲気。
夕方になると明かりが点々と灯るそうなので、より一層強調されそうです。

 

拝殿の隣には天狗像。
近くには龍神池と稲荷社、三宝荒神社があります。

 

ばっちり目が合う場所に鎮座する天狗像。

この天狗像は、もともと江戸から香川県の金刀比羅宮へ届けられるはずだったのだとか。

奉納しようと運んでいた天狗像が、神奈川宿で一泊後、岩のように重くなり運べなくなりました。
動かすことが出来ずもう一泊したところ、死者の夢に天狗様が現れて「飯綱の神宮に留まりたいので、この地に私を置いていくように」とお告げをしました。

そこで使者は、天狗像を大綱金刀比羅神社に奉納。
それ以降、天狗像は飯綱権現に属する者として祀られるようになったのだそうです。

いわゆる天狗伝説です。

 

天狗像の近くにある龍神池の奥には祠があり、弁天様を祀る弁財天があります。
山腹から小さな滝も流れ、鯉も泳いでいるなどなかなかの雅。

弁天様へは踏み石を渡って参拝することができますが、滑りやすいことからも対岸から参拝です。

 

三宝荒神社の「三宝荒」とは、仏・法・僧を守る神様。
御本尊は静岡県にある秋葉山本宮の秋葉神社から。

俗に不浄を嫌うことから火をつかさどる神として祀られています。

 

草木の緑と、赤い稲荷社・鳥居のコントラストが目を引く稲荷大明神。

御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)で市場の神様
商売繁盛の守護を司り給う大神です。

 

社務所は、階段を上った右側にあります。
御朱印、絵馬やおみくじ、お守りなどをいただくことができます。

ちょうど桜が咲いている時期であることからも、サクラが見事にマッチしていて、さながら峠茶屋のような雰囲気がありました。

晴れていたらさぞかし綺麗だったろうなぁ…。

 

多数の路線が走る横浜駅前ターミナルの近くにもあるに関わらず、大綱金刀比羅神社の境内に入れは景色が様変わり。

緊張感がありますが、心身が浄化されていくような神聖な空間でした。

 



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