東京都杉並区阿佐谷南の閑静な住宅街に鎮座する
馬橋稲荷神社(読み方はまばしいなりじんじゃ)。
手相占いで有名なお笑いタレントの島田秀平さんもパワースポットととして紹介しており、特に二の鳥居は「上り龍に触りながら願い事をいうといい」と推しています。
向かって左側の昇り流に触れながら決意表明。
右側の降り龍がご利益を授けてくれるのだそうです。
目次
・ご祭神とご利益
・行き方
・参道と鳥居
・手水舎
・随神門
・社殿
・齋霊殿
・厳島神社
・稲荷社
・神輿庫
・御朱印やお守り
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
馬橋稲荷神社のご祭神とご利益
ご祭神は、宇迦之魂神(うかのみたまのかみ/稲荷神社)と大麻等能豆神(おおまとのづのかみ/御嶽神社)。
相殿に伊弉册神(いざなみのかみ/白山神社)・美都波能賣神(みずはのめのかみ/水神社)・菅原道真朝臣(すがわらみちざねあそん/天神社)。
末社に、美都波能賣神(みずはのめのかみ/水神社)、市杵島姫神(いつきしまひめのかみ)です。
創建は鎌倉時代末期と言われていますが詳細は不明。
1831年(天保2年)に京都の神祇伯より、正式に「正一位足穂稲荷(たるほいなり)大明神」の御神号を賜っています。
馬橋稲荷神社の行き方
最寄駅はJR中央線とJR総武線が走る阿佐ヶ谷駅。
東口から一番街を抜け、月当たりを右に直進すると一の鳥居が見えてきます。
境内に駐車場があり、小型車は一の鳥居のすぐ隣にある西鳥居がある小径から入れます。
大型車の場合は正参道から入れますが、事前に社務所への問い合わせが必要です。
馬橋稲荷神社の参道と鳥居
参道入り口にある社名を刻んだ社号碑は、神奈川県真鶴産の本小松石(6トン高さ3m)の自然石。
馬橋稲荷神社の参道に立つ3つの鳥居はいずれもすばらしく、一つ一つを通るたびに目を奪われます。
存在感ある朱色の一の鳥居は、樹齢400年のヒバ材を使った木製の大鳥居。
高さ8メートルの朱塗り台輪稲荷鳥居です。
台輪鳥居(稲荷鳥居)で笠木を台輪が支え、笠木は銅板葺きで鳥が羽ばたくような優雅な形状をしています。
昇り龍が見事な二の鳥居(御影石作りの明神鳥居)。
龍の巻いた鳥居は珍しく、馬橋稲荷神社の他には品川神社と高円寺内稲荷社にしかない「東京三鳥居」。
龍は水の象徴でもあり、蛇行する姿は水の流れを、昇り龍は蒸発して天に上がっていく水、降り龍は雨となり大地を潤す水を示しているとのこと。
高い場所へ昇ったら、今度は下を向き他を潤すことが大切なんだそうです。
御影沓石の亀と狐も一見の価値あり。
そして、キリっと参拝者を見るように鎮座した狐様がいる三の鳥居(御影石作りの台輪鳥居)。
馬橋稲荷神社の手水舎
正参道随神門右手前、木曾檜を用いた切り妻流れ造りの手水舎には、四国の自然石「伊豫の青石(重量5トン)」を使用。
流れる清水は、地下50メートルより汲み上げられている天然水です。
社殿手前、左にあった旧手水舎は東参道に移築されています。
天然の大きな伊予の青石から水が流れ落ちる姿は、見るだけに心も浄化されそうなスピリチュアルな雰囲気があります。
馬橋稲荷神社の随神門
三の鳥居を通った先には、右に豊磐間戸神、左に奇磐間戸神の戸守りの神を祀っている随神門。
中央には都内最大、直径75㎝の開運鈴(祓い鈴)。
ピカピカに磨かれている、とてもきれいで大きい鈴です。
こちらも、馬橋稲荷神社のパワースポット。
開運鈴(祓い鈴)の真下で願い事をし、手を叩き鈴の共鳴音が感じられたら願いが叶うと言われています。
馬橋稲荷神社の社殿
本殿には階段の隣にスロープも設けられており、道のところどころに小さな狐様がちょこんと鎮座しています。
どの狐様もなかなか個性的な表情でかわいい。
拝殿は総檜入母屋流造り。
社殿の左側には、神様のチカラを頂戴する御神霊(おみたま)石「勾玉」が置かれています。
馬橋稲荷神社の齋霊殿
神楽殿の隣には、馬橋地区の戦争戦没者・神社物故者・神道家の祖霊をお祀りする齋霊殿。
馬橋稲荷神社の厳島神社
厳島神社には、馬橋村に点在していた社祠、御嶽神社、白山神社、天神社、水神社が合祀されています。
馬橋稲荷神社の稲荷社
境内の奥には、近隣の庭に祀られていた稲荷社があります。
馬橋稲荷神社の神輿庫
社殿の近くある神輿庫も、馬橋稲荷神社のパワースポットの一つ。
大正時代に完成した神輿が納められており、高さ2.5メートル、重さは1.5トン。
神輿が牛車に引かれて馬橋稲荷神社に持ち込まれた3日後に関東大震災が起き、この神輿が以前置かれていた日本橋は火事で焼失。
難を逃れたことから「難除けの神輿」と呼ばれています。
その近くには、町内神輿展示庫。
ズラリと並んでいる姿は圧巻です。
馬橋稲荷神社の御朱印やお守り
御朱印やお守りは社務所でいただけます。
こちらは稲荷社ということで、「願かけ狐」も人気。
髭のある狐がオス、ない狐はメス。
狐の中に願い事を書いた紙を入れ、神社所定の場所に納めるか、持ち帰って神棚などに飾ります。
狐繋がりでは、狐のマスコットがくわえたおみくじなんてものも。
また、馬橋稲荷神社ならではのお守りとして、古来日本で考えられていた4つの魂の姿を模した荒・和・奇・幸(咲き)の「四魂のお守り」もあります。
ちなみに、社務所のすぐ隣にも鳥居と手水舎があります。
馬橋稲荷神社の詳細
馬橋稲荷神社へのアクセス
- JR各線:阿佐ヶ谷駅より徒歩9分
- 公式サイト:https://www.mabashiinari.org/index.html
馬橋稲荷神社の主な行事・お祭り
- 1月:元旦、とんど焼き
- 2月:節分祭、初午祭
- 3月:春季慰霊祭
- 4月:新入学児童祈願祭
- 6月:夏越の大祓
- 7月:子供縁日大会
- 9月:例大祭、秋季慰霊祭
- 11月:七五三祝、新穀感謝祭
- 12月:大祓式、除夜祭
- 毎月1日・15日:月次祭
馬橋稲荷神社近くの神社やお寺
阿佐ヶ谷神明宮 | 緑に囲まれた約3000坪の境内。結婚式場としても人気。 |
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阿佐谷弁天社 | 小さな弁天様。3匹の白蛇様が祀られています。 |
猿田彦神社 | 御祭神は導きの神様、猿田彦大神。太道教の本部もあります。 |