ブラック企業で精神的に追い込まれる

スクールと仕事の両立は、独身だからできたことでした。

カリキュラムを終える頃には、耳の悪さから接客への自信も失いかけていたので、本当にギリギリだったと思います。

ありがたい事にスクールの方で就職を斡旋してくれ、うまい具合に就職先を見つけることができました。
しかも家から徒歩で通える距離。

ただ…

サイト制作会社というわけではなく、ネットワーク関連会社。
たまたま顧客から任されていたサイトがあり、その運営担当者を探していたところだったよう。

まだ会社としての設立年数も数年ほどで、社長と副社長は他にも会社があると…なんだかよくわからない会社でした。
人数も20人いたかなぐらい?

しかも、女性社員なし。

とりあえず、デザインやサイト制作などで実績がないと年齢的にも仕事を選ぶことができないので、修行のつもりでこちらの会社に就職しました。

 

もうね…
思い出したくもないブラック企業でした。

私も精神的にやられましたが、その他にも…。




 

社員の方で、とても優しく仕事ができる男性(20代)がいたのですが、唯一この方だけがまともでした。

でも、ブラック企業において真面目で優しい人はダメです。
優しすぎるがために、つぶされてしまいます。

仕事がすごくでき、責任感も強い方だったので、それがために皆が頼り切ってバンバン仕事を投げる。

お願いされると断れず、期待にそえるように頑張りすぎてしまって心を壊してしまいました。

 

悪気あっての事ではないけれども、皆の怠慢・慢心が招いた事なんだと思います。

副社長など、特に親しくしていた(甘えていた)社員が、一人暮らししているマンションに何度か尋ねたのですが、どうも居留守を使っている様子。

実家に戻った(引っ越した)ような様子に実家を訪ねるも、ご両親…特にお父さんから門前払いを受けたとか。

「あんたたちに息子を合わせるつもりはない」

 

親御さんの対応から、事の深刻さを知ることができます。

入社したばかりの私はそこまで詳しく事情を知らないのですが、でも、雰囲気で伝わってくるものあります。

優しくしてもらっていたのに、何も気が付かず…。
せめて、次は良い仕事先に出会えることを祈るのみでした。

 

結局、私も1年半で逃げるように退社。

いろいろとありましたが、特に嫌だったのが、面接のときに「耳が悪いので、電話対応はできません」と言っているのに、最後まで電話対応をやらされたこと。

これは精神的に参ってしまっていました。
何のために接客業を辞めてきたのかがわからない。
しかも、電話なんて、口元がわからないから読めない。

名前や要件がよく聞き取れないので、よくわからないままに電話を渡します。
そうすると、「ちゃんと聞いてよ」的な表情をされるのです。

だから~…

面接の時に電話対応はできないと言っているだろ!!

…と、何度思った事か。
電話対応を求めるなら、他の方を採用しろよ(怒)。

…まぁ、いなかった(求職者側から断られていた)んだろうな。

 

それまで、どんなに難しい仕事があっても頑張って乗り越えようと、1カ月後には笑っていると自分に言い聞かせて頑張ってきました。

頑張った分だけ大きく成長できる…と思いながらやってきたのですが、こうした自信もいつの間にか削られていきました。

辞める頃には、自分に自信を持てなくなっていたほどです。
人と話す事にも恐怖を感じるように…。

 

こうして今、思い出すだけでとても腹が立ちます。

飲食業ではチームワークが大事で、パートやアルバイト、社員の皆で強力しあってやってきました。

でも、新たに就職したIT会社は、自己主張の強い男性ほど幅を利かせており、相手をバカにすることなど普通。
私だけでなく、おとなしい人やお気に入り以外は淘汰されていました。

営業職の方だったので、ストレスのはけ口にされていたのかもと今では思います。

 

まぁ…辞めた後に就職した会社(今現在の勤め先)はとても良い職場なので、あの1年半は無駄ではなかったと思いますけどね。

結局、結婚し家を購入したのをきっかけに退社。
辞めた時は、本当にすっきりしたものでした。




 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です