横浜散歩④鳥居の前の電車が通る笠䅣稲荷神社

京急線沿いに鎮座する笠䅣稲荷神社の場所は、京急東神奈川と京急神奈川新町駅の間にあります。

最寄り駅は京急神奈川新町駅。
線路沿いにあるので分かりやすく、駅からも近いのでアクセスはしやすいです。

ちなみに、特に駐車場を設置しているわけではないようですが、境内には車が数台止められるようです。
来るまで参拝する際には確認しておいた方がいいのかもしれません。

また、とても大きな木があるので、遠くからでもどこらへんにあるのかがわかる…。

熊野神社(東神社)から京急線沿いに歩いてきましたが、住宅が並ぶ先に大きな木がどーん。
絶対にあそこだと、どこにあるのかすぐにわかりました。

笠をかぶった人が笠䅣稲荷神社前を通ると、不思議と笠が脱げ落ちるといった伝承から笠脱稲荷と呼ばれるようになり、その後、笠脱を笠䅣に改めたといわれています。



 




 

境内は御社殿造営十周年記念大祭で竣工した玉垣で囲われており、赤い旗がズラリと並んでいます。

表門は線路側にあり、階段を上った先に石鳥居が。
鳥居から振り返れば、京急本線が通っているの見えます。

線路と鳥居の距離は近いので、境内から京急線の赤い電車が走る様子を見るのも楽しい。

近くには京急車両基地もあるので、電車が好きな方にはたまらないスポットといえるかもしれません。

境内は大きなご神木をはじめ、木々に囲まれており、パワースポットらしい神聖な雰囲気があります。
空気が違う。

 

鳥居を潜り右手に、柵で囲まれた手水舎。
立派な手水石が置かれています。

 

拝殿の前には狛狐が鎮座。
凛々しいお顔立ちの狐様で、巻物と宝珠を咥えています。

 

稲荷信仰の特徴ともいえる、朱色が特徴的な社殿(鉄筋コンクリート造)です。
おみくじが置かれています。

拝殿手前にある大銀杏は、夫婦和合の御神木。
そのさらに手前には、子宝安産の大楠があります。

 

御祭神は宇迦之魂命(うかのみたまのみこと)、明治天皇(めいじてんのう)、日本武尊(やまとたけるのみこと)です。

宇迦之魂命は「稲倉魂命」とも書き、稲の豊穰を司り食物を守護する神様(保食神)でもあります。

年間を通して祭礼も多くおこなわれており、1月には歳旦祭と鏡開きの神事。
2月には祈年祭と節分追儺式。
8月には例大祭(神幸祭)、11月には新嘗祭、12月には大祓と除夜祭、餅つきの神事。
そして、毎月1日には月次祭です。

 

地元では「かさのぎ稲荷さん」の愛称で親しまれており、衣食住のすべてを守護する神様として、病気治癒や無病息災などのご利益があります。

土団子を作ってお供えして、お百度を踏んで祈願すると治るとも伝えられているのだとか!?

 

拝殿向かって右手に宮司さんのご自宅があり、ワンちゃんがいます。

笠䅣稲荷神社の守り犬、はたまた看板犬ととして有名なワンちゃんで、名前は「美笠(みかさ)ちゃん」というのだとか。

ケージの中にいましたが、近寄るとのっそり出てきてお座り。
とてもおとなしく吠える事はありませんでした。

たくさんの人が参拝に来ているので、人慣れしているのでしょう。
かわいい。

 

参拝時間は24時間いつでもいいみたいですが、御朱印は宮司さんがいらっしゃる時だけの対応の要です。

御朱印はインターホンを鳴らして戴くようですが、あいにく留守なのかいただけませんでした。
次回に期待。

 

また、横浜市有形文化財に指定されている板碑などの文化財を有しています。

板碑は鳥居を潜った左手にあり、鎌倉時代末期のものと推定されている貴重な板碑。
緑泥片岩でできており、両脇を支えられようにして保存されています。

鎌倉時代の慰霊碑と見られており、上部には阿弥陀種子・梵字(キリーク)が、下部には中央に梵字で「南無阿弥陀仏」の文字が刻まれています。

 

境内社である古峯神社と祖霊社は、板碑を挟むように両脇に鎮座しています。

 

裏参道にも古い社号碑や狛狐が鎮座。
碑には「笠䅣稲荷神社裏参道」とあります。

狛狐のやや苔むした色合いが歴史を物語っています。

 

笠䅣稲荷神社では、かわいらしい飼い犬ちゃんの存在がほっこりさせてくれる神社でした。

また、境内と同じ高さで京急線が走っているのは、電車好きじゃなくてもワクワク。
不思議な風景です。

また近くに来たら、参拝したいと思います。

 



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