日本橋人形町にある松島神社(または松嶋神社)は、ビルの1階に鎮座する小さな神社。
最寄駅は東京メトロ半蔵門線水天宮前駅です。
大鳥神社も祀られていることから「人形町のおとりさま」とも呼ばれ、11月には酉の市が開かれています。
日本橋七福神の大国様を祀っています。
目次
・ご祭神とご利益
・歴史
・境内
・御朱印・お守り・おみくじ
・日本橋七福神
・初午祭
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
松島神社のご祭神とご利益
ご祭神は、伊邪那岐神(いざなぎのみこと)、大国主神、稲荷大神・伊邪那美神・日前大神(天照大神)・北野大神(菅原道真公)・手置帆負神・彦狭知神・淡島大神・八幡大神・猿田彦神・琴平大神・天日鷲神(大鳥大神)・大宮能売神(おかめさま)。
全部で14柱と境内の大きさからは想像もできないほど、多数の神様が祀られています。
それというのも、江戸時代におこなわれた埋め立てで屋敷を建てる際に、各地から集まった職人さんが故郷の神様を合祀されたからなんだそう。
たくさんの神様がいらっしゃるので、五穀豊穣、開運招福、商売繁盛、金運上昇、財運上昇、諸願成就など、そのご利益はさまざま。
パワースポットと言われるのも納得です。
ちなみに大国主神は「だいこく」とも読め、大国主神は大黒天の仮の姿という考えからも同一人物とされています。
打ち出の小槌を持った姿の七福神の大黒天は、財運福徳や縁結び、子孫繁栄、五穀豊穣、出世開運のご利益があると言われています。
松島神社の歴史
鎌倉時代の元亨以前、入り海の松が茂る小島に、柴田家の邸内社として祭られていた稲荷社が始まり。
毎夜、祠に灯される明かりが、航行する船の目印になっていたそうです。
1585年(天正13年)になると松島稲荷大明神として誰でも参拝できるようになり、1916年(大正5年)に松島神社と改称。
社号の由来は、島内に松の木が鬱蒼と生い茂っていたことによります。
松島神社の境内
大門通りにあるビルの1階部分にお社があり、狛犬も建物の中。
ガラスの扉で仕切られており、参拝時間内は空いてお賽銭箱に手が届くようになっています。
松島神社の御朱印・お守り・おみくじ
社務所は社殿の左側にあり、こちらで御朱印やお守りをいただけます。
御朱印では、松島神社の通常御朱印と七福神(大黒神)の御朱印の2種類あり。
酉の市がおこなわれる11月には、「大鳥神社」と書かれた限定御朱印も頒布されています。
御守りでは「良夢札(りょうむふだ)」が有名。
御札に願い事を書いて枕の下に入れて眠るとよい夢を見ることができ、その夢が正夢になるといわれています。
お賽銭箱の近くには良夢札を入れる納め処が用意されており、明朝に宮司さんが正夢成就の(正夢になるように)祈願をおこなってくれるそうです。
松島神社の日本橋七福神
末廣神社の大国神は、日本橋七福神の一つに数えられています。
日本橋七福神は以下↓
・松島神社…大国神
・末廣神社…毘沙門天
・笠間稲荷神社東京別社…寿老神
・小網神社…福禄寿
・宝生弁財天(水天宮境内)…弁財天
・椙森神社…恵比寿神
・茶ノ木神社…布袋尊
日本橋七福神では「揃(そろい)の宝船」と「揃の色紙」を頒布。
茶ノ木神社以外で授与することができます。
ただ、一社ですべての社の御朱印が押された七社押印済、七神像と船がそろった状態での拝受(2025年2月確認)。
各神社で色紙印・宝船ご神像を受ける巡拝方式はとっていません。
松島神社の初午祭
松島神社では、3月の旧暦の初午祭にて、他5社と一緒に参加無料のデジタルスタンプラリー「江戸日本橋初午めぐり」を開催しています。
開催神社は以下↓
・松島神社
・末廣神社
・笠間稲荷神社東京別社
・椙森神社
・福徳神社
・日本橋日枝神社
松島神社の詳細
松島神社へのアクセス
- 東京メトロ半蔵門線:水天宮前駅より徒歩2分
- 東京メトロ日比谷線・都営浅草線:人形町駅より徒歩5分
松島神社の主な行事・お祭り
- 5月:例祭
- 11月:酉の市
松島神社近くのおすすめ神社・寺
水天宮 | 安産と子育ての神様を祀る由緒正しい神社。平日でも混雑する事が多い人気と知名度の高さがあります。 |
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茶ノ木神社 | 御祭神は倉稲魂大神で、福徳円満と防災の神様・布袋様も合祀されている日本橋七福神の一つ。 |
末廣神社 | 日本橋七福神の一つ。末廣徳の石や邪気払い勝ち拍子木があります。 |
大観音寺 | 江戸三十三観音札所の三番目の寺院。本尊は鉄造菩薩頭で、茶吉尼天様と韋駄天尊も祀っています。 |
濱町神社 | 島津稲荷と呼ばれていた神社。総釉彩陶器製の境内社・陶榮神社があります。 |