べったら市で有名な宝田恵比寿神社の御利益や御朱印・お守り

宝田恵比寿神社（読み方はたからだえびすじんじゃ）は、神田神社（神田明神）の兼務社。

普段は無人の小さな神社ですが、江戸時代から続く日本橋べったら市（恵比寿神祭）が開催される10月19・20日はたくさんの参拝客や屋台、祭事で賑やか。

寶田恵比寿神社べったら市保存会を中心に大切にされている神社です。

日本橋　宝田恵比寿神社

ご祭神は、宇迦之御魂神（うかのみたま）・事代主命（ことしろぬしのみこと）・少彦名命（すくなひこなのみこと）・大国主神（おおくにぬしのみこと）・大己貴命（おおなもちのみこと）・素盞嗚命（すさのおのみこと）。

商売繁盛・家族繁栄・火防守護・交通安全などさまざまなご利益があるといわれています。

特に、商売繁盛・金運向上など商業に関わるご利益が有名。

創建年代は不詳ですが、徳川家康の江戸入府以前は、稲荷信仰の寶田稲荷神社として信仰されていました。

1606年（慶長11年）に江戸城拡張のため、幼少の時より徳川家康に仕えていた馬込勘解由（まごめかげゆ）の邸内社に遷座。

家康公より授け賜った恵比寿神像（運慶作）を御神体として安置したことで寶田恵比寿神社と呼ばれるようになました。
この時の恵比寿神像は今でも現存し祀られています。

文政年間に現在地に遷座。
1873年（明治6年）に、神田神社（神田明神）の兼務社になっています。

最寄り駅はJR総武線新日本橋駅と東京メトロ日比谷線小伝馬町駅。
えびす通りに鎮座しています。

社殿は建物と一体化している簡素な造り。

両サイドはコインパーキング。
拝殿の前に鳥居があるコンパクトな境内です。

10月の日本橋べったら市と恵比寿神祭の時は屋台が所狭しと並び、普段とは全く違い賑やか。
そのギャップがすごいです。

日本橋　宝田恵比寿神社

鳥居には寶田恵比寿神社の扁額が掲げられていますが、狛犬は不在。
手水舎もあるものの機能していません。

社殿にある提灯には、「日本橋べったら市」と書かれています。

日本橋　宝田恵比寿神社

宝田恵比寿神社は社務所がなく通常は無人のため、御朱印の頒布はお正月期間・10月19・20日（日本橋べったら市と恵比寿神祭）のときのみとしています。

ただ、2024年（令和6年）から近くになる「江戸切子の店華硝」にて書置きの御朱印に対応しています（1日に頒布できる数に限りあり）。

また、お守りは普段は頒布していませんが、10月のべったら市では恵比壽神寶小判や黄金景気かえる守など、いくつかの袋守やお札などのお守りがあるときもあるようです（毎年あるのかは不明）。

日本橋　宝田恵比寿神社

10月19・20日に斎行される日本橋べったら市と恵比寿神祭は、江戸中期から始まるお祭り。
日本橋べったら市の起源は「えびす講（恵比寿神祭）」と呼ばれる例祭です。

えびす講は、1年の無事を恵比寿神に感謝し、五穀豊穣・大漁・商売繁盛を祈願する例祭。

10月20日に斎行されるえびす講の前準備として、前日の19日に恵比寿様へお供えするものを売る市が立ち並び、魚や野菜・神棚などが売られるようになったのがべったら市の起源とされています。

そんな日本橋べったら市の主催は日本橋恵比寿講べったら市保存会。

大伝馬町界隈に数百という露店が並び、その規模は近くの椙森神社にも及びます。
ちなみに、椙森神社でも同時期に椙森恵比寿神大祭が斎行されています。

この期間は、日本橋本町・大伝馬町付近一帯が通行止めになり歩行者天国に。
御神輿が担がれたり、盆踊り大会が開催されたりと、普段の姿からは想像もできないぐらいの様子が様変わりします。

福徳神社	朱色の大きな鳥居が目印。宝くじの当選祈願を願う人に人気のパワースポット。
身延別院	身延山久遠寺の別院。本堂近くには「油かけ大黒天」が鎮座。
椙森神社	江戸三森、恵比寿神を祀る日本橋七福神の一つ。宝くじ祈願で有名な「富塚」があります。