ビルの合間にひっそりと佇む箭弓稲荷神社(読み方はやきゅういなりじんじゃ)は、元屋敷神として祀っていた社に、埼玉県東松山市の箭弓稲荷神社から分霊を勧請し再建した神社。
拝殿の両脇にそびえ立つ銀杏から「銀杏神社」とも呼ばれています。
入り口は民家の扉からと、ちょっと変わった造りの神社。
その独特の雰囲気から、上野の隠れ家的スピリチュアルなパワースポットになっています。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居
・境内
・社殿
・アクセス
・近くにある神社・寺
箭弓稲荷神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は宇迦御魂神。
五穀豊穣・商売繁昌・家内安全・火伏の他、勧請した埼玉県の箭弓稲荷神社にならい野球の勝負運や芸道向上のご利益があるといわれています。
もともとは、伊勢亀山藩主石川主殿頭の大名屋敷の屋敷神として創建。
徳川家光より銀杏を下賜されたことから、「銀杏神社」とも呼ばれていました。
今も社殿両脇には立派な銀杏が、ビルに負けじと伸びています(当時の銀杏ではありませんが)。
明治時代に入り大名屋敷がなくなり、神社も一旦無くなりますが、松山治郎吉が埼玉県東松山市にある箭弓稲荷神社の分霊を勧請。
その際、箭弓稲荷神社と改称します。
埼玉県の箭弓稲荷神社は、五穀豊穣・家内安全・商売事・勝負事の神様として信仰されている「やきゅうさま」で有名な神社です。
また、浅草にも埼玉県の箭弓稲荷神社から勧請した箭弓稲荷神社があります。
関東大震災で社殿と御神木は焼失。
御神木の一部から御神体と社殿木材を切り出し再建し、今に至ります。
箭弓稲荷神社の鳥居
最寄り駅の東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩すぐの場所に鎮座。
ビルの合間に木の鳥居が建ち、なんとも不思議な風景です。



鳥居の横には、宝珠持ちと子持ちの狛狐。


まるで家の中に神社を境内まるごと入れてしまったような造りで、民家の玄関前に鳥居が…。
もちろん引き戸の扉から入ります(戸は開いていましたが、夜間は閉まっているのか…謎)。
箭弓稲荷神社の境内
おそるおそる入ると、昭和初期にタイムスリップしてしまったかのようなレトロ感満載の境内。
境内部分は屋根がありますが、社殿部分は屋根なしの吹き抜け状態。
手水舎もしっかりありました。


桂文楽や古今亭今輔など、芸能関係者の名前が刻まれた額があることからも、芸能の神様として大切にされてきた様子。
落語家の三遊亭円丈は近くに寄った際には参詣しているそうで、俳優の加山雄三は番組「若大将のゆうゆう散歩」で紹介しています。

箭弓稲荷神社の社殿
拝殿前は天井がなく、両サイドには大きな銀杏の木。
時折、頭上から光が射し込む様子はまさに神秘的です。
拝殿内には、赤い提灯がぶら下がっているのが見えました。


箭弓稲荷神社の詳細
箭弓稲荷神社へのアクセス
- 東京メトロ千代田線:湯島駅より徒歩2分
- 東京メトロ銀座線:上野広小路駅より徒歩5分
箭弓稲荷神社近くの神社・寺
| 湯島天満宮 | 日本神話の神様と学問の神様を祀る学業成就・合格祈願の聖地。梅まつりや菊まつりでも有名。 |
|---|---|
| 心城院(湯島聖天) | 聖天さまと十一面観音さまを祀り秘法・浴油祈祷もおこなう寺院。もとは湯島天満宮の境内にありました。 |
| 摩利支天徳大寺 | 仏教の守護神で、厄除・開運のご利益で有名な摩利支天を祀る日蓮宗寺院。アメ横のパワースポット。 |
| 霊雲寺 | 真言宗霊雲寺派の寺院。将軍家の武運長久の祈願寺として創建。 |
| 湯島御霊社 | 京都の御霊神社から御分霊を賜わり創建された新花の氏神様。 |
| 妻恋神社 | 日本武尊の東国征伐の際、嵐を鎮めるために妻の弟橘姫が海に身を投げた伝説があります。 |






