戦後、挿し木して植え続けてきたアジサイが実を結び、次々と増え、いつしか「あじさい寺」と呼ばれるようになった明月院。
最盛期には境内が青一色に染まる事からも、明月院に咲く紫陽花は「明月院ブルー」として有名です。
紫陽花シーズンとなると土日祝だけでなく平日も多くの参拝客が訪れ、境内に入るのに行列ができ、入場規制がかかることも!?
紫陽花のブルーが色濃くなり、見頃といわれている中旬の平日、午後に参拝してきました。
目次
・明月院の紫陽花の種類
・混雑具合
・入り口と出口
・参道の紫陽花
・宇宙ステーションの紫陽花
・悟りの窓(円窓)の混雑具合
・本堂後庭園の混雑具合
・本堂後庭園の花菖蒲
・本堂後庭園の紫陽花
・桂橋からみた紫陽花
・紫陽花とお地蔵さん
・明月院の御朱印
・コインパーキングの混雑具合
・アクセス
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
明月院の紫陽花の種類
明月院に植えられている紫陽花は、「ヒメアジサイ」と呼ばれる種類がほとんど。
淡い水色から青みを増していく様子が、明月院ブルーと呼ばれる所以になっています。
この時期、境内はブルー色に染められるので、変わった色の紫陽花があると目立ちます。
明月院の混雑具合
参拝したのは、まさに西洋アジサイが見頃と言われている6月中旬(超ど真ん中!)の平日。
天気は梅雨の時期とは思えない快晴で、最高気温は32℃(現地)でした。
明月院には15時少し前に到着したのですが、最寄り駅である北鎌倉駅から明月院までの参道は、これから参拝される方と参拝した方で混んでいました。
車が通るのも大変な状況です。
ただ、明月院への待ち時間はゼロで、待つことなくすんなり入れました。
行列や入場制限を覚悟していたのですが、混雑が緩和されていた時間帯だったのかもしれません。
とはいえど!
境内はなかなかの混み具合であることは変わりませんでしたが。
ちなみに、午前中(10時半頃)に車で近くを通った際には、最寄り駅である北鎌倉駅から明月院へ向かう大勢の人の姿がみられました。
もしかしたら午前中は行列ができていたかもしれません。
鎌倉観光公式ガイドでは明月院のあじさい開花状況などについて更新しています。
リアルタイムとはいきませんが、開花情報や状況だけでなく、拝観時間などいつもとは違う変更についてもお知らせされるので、予定を立てるのに見ておくと便利です。
また、明月院では7月に紫陽花の剪定作業(大体上旬)がおこなわれ、その期間は休院となりますので要注意です。
明月院の入り口と出口
この日の入場口は、平日でしたが正面の拝観口2ヵ所と橋を渡った先にあるもう一つの拝観口(茶々橋の先)と3カ所。
明月院の知られた存在であるウサギと亀は、この日はお家から出ていました。
また、この日は一部順路が設定されており、出口は拝観所右側の車道からでした。
参道の紫陽花
明月院の紫陽花といえばここ。
混雑必須の人気撮影スポットです。
明月院のどこよりも混んでおり、皆さん、思い思いに撮影されていました。

宇宙ステーションの紫陽花
大きなウサギ小屋と休憩スペースがある宇宙ステーションの周囲も、たくさんの紫陽花でブルーに。
暑さからも、ウサギちゃんの姿は見れませんでした。
ちなみに、いつもなら山門を通っていける宇宙ステーションですが、この日は「順路」として行けず、本堂の方から回ってとなりました。
悟りの窓(円窓)の混雑具合
ご本尊・聖観音菩薩像と北条時頼坐像が祀られている本堂「方丈」は、アジサイを意味する「紫陽殿 (しようでん)」と呼ばれており、堂内の欄間には紫陽花を意味する四枚の花びらを模しています。
向かって右側にある丸窓(円窓)「悟りの窓」は撮影スポットとして大人気。
紫陽花シーズンは行列の覚悟が必須。
順番に撮影できるように柵が設けられていました。
また、反対側の本堂後庭園では、ちょうど悟りの窓のところに人が入らないように通行禁止にされていました。
本堂後庭園の混雑具合
紫陽花シーズンでは、本堂後庭園への入場料金は500円。
明月院への入場料金とは別となり、入り口から入った小径の先に支払窓口があります。
ちなみに、シーズン外は300円で入れました。
※春の本堂後庭園の様子はこちら
本堂後庭園は混雑しておらず、ゆっくりと散策することができました。

本堂後庭園の花菖蒲
本堂後庭園では、紫陽花だけでなく花菖蒲が見れることでも有名。
花菖蒲の例年の見頃は5月下旬から6月上旬。
参拝した日はすでに見頃を過ぎており、数本だけ咲いている状態でした。
6月上旬の紫陽花は明月院ブルーになる少し前ぐらいと聞くので、花菖蒲と両方一緒に見頃を見るのは難しいのかもしれません。
本堂後庭園の紫陽花
花菖蒲の奥には紫陽花。
奥に広がる野山にもブルーの紫陽花があり、そのコントラストがきれいです。
中庭園(風の小径)の紫陽花
春は桜や色とりどりの花の色でカラフルな中庭園(風の小径)も、6月はブルー色。
春とは違った美しい色の世界でした。
桂橋からみた紫陽花
この日は桂橋は一方通行。
太鼓橋を渡っていきます。
太鼓橋の紫陽花もいい感じ。
桂橋からは、濃い緑の中に色味の違う紫陽花が点在しており、絵画のような美しい風景でした。

紫陽花とお地蔵さん
境内のところどころに安置されているお地蔵様も、アジサイやブルーの小物に身を包んでいました。




あじさいの花手水?も。
明月院の御朱印
この日は人が多いからか、本堂左側で御朱印を授与されていました。
ちなみに、ご朱印は基本的に書置き。
手書きの書置きであれば500円、印刷では200円です。
また、写経を納めた方は御朱印帳への直書きが可能。
写経用紙は明月院では用意しておらず、文房具店などで購入して持ってくる形となります。
コインパーキングの混雑具合
明月院には参拝者専用の駐車場はありませんので、周辺のコインパーキングを利用します。
ただ、普段はそこまで混まないコインパーキングも、紫陽花シーズンでは明月院に近い場所ほど早々と埋まってしまうようです。
明月院近くを車で走った際(10時半ぐらい)、いつもは楽に停められる(平日)コインパーキングが、ほぼほぼ埋まっていたのには驚きました。
意外と電車ではなく車も多い?
建長寺近くに停めましたが、そこも午後にはほぼ満車。
いつもはガラ空きでも、紫陽花シーズンの車でのアクセスは要注意です。
また、今回、北鎌倉には半年ぶりに車で来ましたが、お馴染みの駐車場の平日上限金額が200円アップしているという、昨今の値上げの波をここでもくらいました(近くの安いところに停めました)。
久しぶりに来ると料金が変わっているかもしれないので、こちらも要注意ですね。
明月院の詳細
明月院へのアクセス
- JR線:北鎌倉駅より徒歩9分
明月院近くのおすすめ神社・寺
建長寺 | けんちん汁発祥のお寺。広い敷地内には多くの塔頭寺院と半僧坊大権現があります。 |
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半僧坊 | 建長寺の最奥にある、半僧坊大権現を祀る建長寺の鎮守。ハイキングコースにつながっています。 |
圓應寺(円応寺) | 鎌倉十三佛第5番札所の閻魔大王を本尊とするお寺。十王や奪衣婆、詫言地蔵も。 |
長寿寺 | 紅葉の名所。庭園からの眺めも最高です。拝観は期間限定。 |
浄智寺 | 鎌倉五山の一つ。鐘楼門に続く苔むした参道の石段や境内はフォトジェニック。 |
東慶寺 | 尼僧や女性の駆け込み寺として有名な仏教寺院。縁切寺とも呼ばれています。 |
円覚寺 | 鎌倉五山の由緒ある禅寺。山門や国宝の梵鐘、庭園、舎利殿と見どころ多数あり。 |
明月院近くのグルメ
茶寮 風花 | 明月院近くにあるお茶屋さん。名物メニュー「うさぎ饅頭」が人気。 |
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