東京都港区芝公園に鎮座する宝珠院(読み方はほうしゅいん)は、増上寺塔頭の浄土宗寺院。
正式名称は「三縁山 宝珠院」です。
宝珠院では書写(2種類)、仏様の姿を描く写仏(1種類)をおこなっています。
以前は堂内でおこなっていたのですが、コロナ禍以降は堂内での写経・写仏は休止(2025年9月確認)。
寺務所で写経と写仏の用紙を頂けますので、自宅で写経もしくは写仏をおこない、後日宝珠院に納経するスタイルになっています。
納経の際には写経御朱印もしくは写仏御朱印が授与されます。

目次
・写経・写仏の納め方
・写経・写仏用紙
・納経と写経御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
宝珠院の写経・写仏の納め方
寺務所で写経をしたい旨を伝えると、写経2種類と写仏1種類を持ってきてくださいました。

3種類ともすべて持ち帰って大丈夫とのことだったので、ご厚意に甘えて「上手にできたものを納経します(笑)」と遠慮なく3枚ともいただきました。
その際、納経の際の説明も。
「どうぞスマホで撮っていただいて構いませんよ」と言っていただいたので、こちらも遠慮なくスマホでパシャリ(後日、写真に撮っておいてよかったと思いました)。

宝珠院の写経・写仏用紙
写経は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と「摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつまかはんにゃはらみたしんぎょう)」。
「南無阿弥陀仏」は仏教で唱えられる念仏の一つで、阿弥陀仏への帰依を表明する定型句。
「わたくしは(はかりしれない光明、はかりしれない寿命の)阿弥陀仏に帰依いたします」という意味があります。
一方、複数の仏教の宗派で経典として使用されている「摩訶般若波羅蜜多心経」は、有名なお経のひとつで、「般若心経(はんにゃしんぎょう)」とも呼ばれています。
西遊記の三蔵法師(玄奘/げんぞう)がインドから中国に持ち帰った「大般若経(だいはんにゃきょう)」が原書。
サンスクリット語で書かれていたものを漢語に訳し600巻ほどにしたためたものを、わずか300字弱で表現した、大乗仏教の真髄が説かれている経典です。
般若心経は、僧侶の修行では悟りの境地に至るため。
葬儀では故人の冥福を祈るため。
法要では徳を積み故人の冥福を祈るためにお唱えされています。
また、日常的に般若心経を唱えたり写経することにより心が穏やかになると言われています。


「南無阿弥陀仏」と仏写は難なくできたのですが、「摩訶般若波羅蜜多心経」はさすがに時間がかかりました。
ですが、集中しておこなうのはとても気持ちがよく、充実した時間でした。
雑念が抜け、すっきり感があります。
最後、説明時に撮った写真をみながら、住所・氏名・年月日などを書き入れて終了。


宝珠院の納経と写経御朱印
いざ納経!
宝珠院の最寄り駅は都営大江戸線赤羽橋駅ですが、東京メトロ日比谷線神谷町駅より、東京タワーの足元にある蛇塚を通って参拝。
ちょうど紅葉シーズンだったので蛇塚、別名「もみじ谷」は赤や黄色、緑ときれいなグラデーションに染められていました。
※蛇塚(もみじ谷)の詳細はこちら
宝珠院の横にある弁天池の周囲も紅葉に彩られていました。

納経の前に、阿弥陀如来さまをはじめ薬師如来、閻魔大王、徳川家康公の念持仏とされる辨財天、妙見菩薩と参拝。
そしていよいよ寺務所に「摩訶般若波羅蜜多心経」を納経。
納経料は1,000円(2025年12月)で、写経御朱印は書置きでいただきました。
中央には小さな文字で般若心経。
自分が写経したものと同じで、なんだか感慨深いです。

宝珠院の詳細
宝珠印へのアクセス
- 都営大江戸線:赤羽橋駅赤羽橋口より徒歩5分
- 都営三田線:芝公園駅A4出口より徒歩7分
- 宝珠院公式サイト:https://hoshuin.jp/
- 港七福神めぐり公式サイト:https://www.minatoshichifukujin.org/index.html
宝珠院の主なお祭り・イベント
- 1月:港七福神めぐり、閻魔大王祭礼日
- 3月:春彼岸会
- 4月:秘仏弁財天御開帳
- 5月:施餓鬼会
- 7月:盂蘭盆会、閻魔大王祭礼日
- 9月:秋彼岸会
- 弁財天祭礼日:毎月1・3・15・28日、巳の日
宝珠印近くのおすすめ神社・寺
| 増上寺 | 徳川家の菩提寺。東京タワーが近い映えスポット。 |
|---|---|
| 芝東照宮 | 四大東照宮の一つ。ご神木は徳川家光お手植えのイチョウ。 |
| 蛇塚・如意輪観音堂 | 東京タワーの下、もみじ谷にある金運パワースポット。 |
| タワー大神宮 | 伊勢神宮の天照大神を祀る、東京23区内で1番高い場所にある神社。 |
| 心光院 | 蛇塚と一緒に参拝すると出世運・金運爆上がりといわれているスピリチュアルなパワースポット。 |







