ショッピングセンターが立ち並ぶ港北ニュータウンの閑静な住宅に鎮座する正覚寺(読み方はしょうがくじ)は、400年以上の歴史ある天台宗の寺院。
都筑橘樹薬師霊場の第七番札所で、正式名称は「長窪山 総泰院 正覺寺」。
ご本尊の虚空蔵菩薩さまから智慧と福徳を戴く古くからの習わし「十三参り」をおこなっています。
自然豊かな境内には、梅、つつじ、睡蓮、花菖蒲、紫陽花と四季折々の草花がみられ、「つづき みどりと花の名所25選」にも選ばれている花寺。
特に花菖蒲・あじさいシーズンには多くの参拝客が訪れる人気のスポットで、「都筑の紫陽花寺」とも呼ばれています。

目次
・歴史とご本尊・ご利益
・山門
・仮本殿&駐車場
・本堂
・阿弥陀堂(納骨堂)と鐘楼堂
・大鷲神社
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
正覚寺の歴史とご本尊・ご利益
ご本尊は、福智円満をお授けくださる秘仏虚空蔵菩薩。
御丈一尺二寸の坐像で、春日親王の作と伝えられています。
また脇本尊として、恵心僧都の作と伝えられている薬師瑠璃光如来も安置。
寅年に御開帳されています。
創建は1593年(文禄2年)。
開基は僧快栄上人とされています。
正覚寺の山門
最寄り駅は横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインのセンター南駅から、遊歩道を通って徒歩6分ほど。
なのはな公園沿いの車道の反対側に、竹林を背景に佇む山門が目印です。


山門の先には、右側に六地蔵、左側に石仏。
竹林の緑が清々しい。




正覚寺の仮本殿&駐車場
ご本尊の虚空蔵菩薩と脇本尊の薬師瑠璃光如来が安置されていた本堂は、現在(2024年~)工事中。
仮本殿に通じる分かれ道には、戦時中に使われていた井戸があります。
第二次世界大戦中、正覚寺では学童疎開が行われており、多くの子供たちが境内の防空壕で過ごしました。
当時、使用されていた井戸です。
近くには「生命の泉ここにありき」と刻まれた碑がたっています。


約10台ほど停められる駐車場の一角には、コンパクトな臨時の仮拝殿。
ちなみに、不定期で開催されていた坐禅(座禅)体験は、本堂工事中のため休止されています。



正覚寺の本堂
もと来た分かれ道に戻り、工事中の本堂がある方向に。



本堂がある場所は、工事中の白い柵で覆われみれなくなっていました。
御本堂の建て変えは200余年ぶりなんだとか!?
2024年から約3年ほどかけて行うそうです。
手水舎の前には「大王松」。

正覚寺の阿弥陀堂(納骨堂)と鐘楼堂
阿弥陀如来が安置されている阿弥陀堂(納骨堂)は、工事中の本堂の左側。
阿弥陀堂の斜め前には菖蒲田があり、例年6月中旬頃に見頃を迎えます。
その菖蒲田を囲むように紫陽花が植えられており、タイミングが合えば花菖蒲と紫陽花の素敵な共演が!
梅雨の人気スポットです。



阿弥陀堂(納骨堂)より高台にある鐘楼堂では、大晦日に除夜の鐘を順番に突けます(午後11時半頃から翌午前0時半頃まで)。


正覚寺の大鷲神社
山王日吉神社が鎮座。
大鷲大明神が合祀されています。
毎年「二の酉」の日には、この神社の祭礼として酉の市が催されています。


近くにはペットのお墓。

さらに高台に通じる小道があり、大きな桜の木のところにたどり着きました。
春には見事な風景をみせてくれるのではないでしょうか。


正覚寺の御朱印
本堂が工事中は、仮本堂の隣の寺務所で御朱印がいただけます。
ご本尊の虚空蔵菩薩様の他、寅年の御開帳期間中(?)は薬師如来様を頒布されているそうです。
正覚寺の詳細
正覚寺へのアクセス
- 横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン:センター南駅より徒歩6分
- 公式サイト:https://shogakuji-tendai.jp/
正覚寺の主な行事・イベント
- 1月:初薬師供養会、薬師護摩供
- 3月:春彼岸
- 4月:花まつり
- 5月:薬師供・檀信徒総会
- 8月:大施餓鬼会、お盆
- 9月:秋彼岸
- 11月:酉の市
- 12月:除夜の鐘
正覚寺近くのおすすめ神社・寺
| 茅ヶ崎杉山神社 | 丘の上の神社。境内には稲荷神社、社殿の裏手には貝塚があります。 |
|---|---|
| 寿福寺 | 浄土真宗本願寺派の寺院。境外仏堂の観音堂に正観世音菩薩が祀られています。 |






