墨田区にある徳之山稲荷神社(読み方はとくのやまいなりじんじゃ)は、住宅街のなかにひっそりと佇む小さな稲荷神社です。
徳之山稲荷神社がある場所は、1657年「明暦の大火」後に、本所築地開発を任された奉行・徳山五兵衛(重政)の屋敷があったところ。
徳山五兵衛は、掘割の開削や湿地の埋め立て、道路整備など、のちの本所の基礎を築いたと言われている人物です。
当時、屋敷内にはた稲荷社が祀られており、徳山五兵衛の死後、その徳を称えて合祀したのが徳之山稲荷神社の始まりです。
毎年5月には徳之山祭りが執りおこなうなど、地元町内会で大切に守られています。