地元では「お明神様」と呼ばれている鈴鹿明神社(読み方はすずかみょうじんじゃ)は、小田急小田原線座間駅もしくはJR入江駅から徒歩10分ほどの場所に鎮座する座間の総鎮守。
創建は欽明天皇の代。
伊勢・鈴鹿郷の神輿が暴風で相模国に漂着したところ、住民が鈴鹿大明神として祀って創建したのが始まりです。
境内は舟の形を模しており、厳島神社や稲荷社も鎮座。
社殿前には長嶋茂雄終身名誉監督から寄贈された立派な枝垂桜が植えられており、ボクシング世界3階級制覇王者・井上尚弥選手も参拝する、先勝祈願のご利益で有名な神社です。
目次
・歴史とご祭神・ご利益
・駐車場
・鳥居
・参道
・鐘楼「迎神の鐘」
・社殿
・厳島神社
・稲荷神社
・御朱印・お守り・おみくじ
・例大祭
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
鈴鹿明神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と、伊邪那岐命の息子である素戔鳴尊(すさのをのみこと)。
そのご神徳から、延命長寿、縁結び、事業成功、厄除け、縁結び、開運、病気平癒、必勝などのご利益があると言われています。
素戔嗚尊は1556年(弘治2年)に祇園八坂神社より合祀された神様で、社紋「祇園守紋」中央の巻物は京都祇園の八坂神社の御神符を表しているそうです。
創建は第29代欽明天皇の御代。
伊勢の鈴鹿郷の神社例祭で神輿が海上を渡御した際、にわか暴風に襲われ漂流して相模国入海の東峯に漂着。
里人が社を作り、鈴鹿大明神と崇め奉ったとのが始まりと伝わっています。
創建時は、平坦な水田の中央一丈余りの高所に鎮座。
船の形をした境内には数十の樫の古木が繁茂し、参道の中央には銀杏の大木があり、まるで船の帆のようだったとか。
そのため、「舟形の森」「樫の森」と呼ばれていたそうです。
1869年(明治2年)になると神奈川県下20大区・27ヶ村の郷社に列せられ、1968年(昭和43年)には神奈川県神社庁献幣使参向神社となり今に至ります。
また、兼務社には、相模原市の谷口鹿島神社・長島神社・東林間神社・報徳二宮神社・二宮神社・金山神社・白山姫神社・日枝神社・諏訪神社、座間市の諏訪明神があります。
鈴鹿明神社の駐車場
鳥居の右側には参拝者駐車場15台。
奥にある参集殿前には14台(うち身障者用駐車スペース1台含む)。
さらに土日祝は、臨時駐車場約40台分が使えます。


鈴鹿明神社の鳥居
藤沢座間厚木線道路に面した位置にある鳥居。
両端には狛犬が鎮座し、右側の狛犬の後ろには1919年(大正8年)に奉納された古い狛犬と道祖神・石物が。
左側には稲荷社・道祖神、稲荷神社、厳島神社と鎮座。
鈴鹿明神社の参道
太鼓橋を渡った先には、右側に社務所と参集殿、駐車場。
左側には手水舎と神輿殿。
手水舎の手水鉢は愛知県岡崎市産の臼石をくりぬいたもの。
切妻屋根式の建物は銅板葺きのケヤキ造りです。
社務所の向かい側にある神輿殿には、現役の宮神輿と旧宮神輿が安置されています。
換気のために扉が開放されている時もあり、殿内に飾られている過去の記念写真や旧宮神輿の由緒書などを見ることが出来ます。
神輿殿の隣には、日清・日露・太平洋戦争で戦死した、座間市の英霊260余柱が合祀されています。
鈴鹿明神社の鐘楼「迎神の鐘」
以前は1690年(元禄3年)製の鐘楼がありましたが、1943年(昭和18年)に軍に出さなければならず、現在の鐘楼は1973年(昭和48年)製。
「迎神の鐘」と銘され、「和魂和根(日本人の心を表す平和の魂は平和を実行する根を作る意味)」の四文字が刻まれています。
また、鐘楼の前には七五三専用も絵馬掛けも。
通常の絵馬よりも一回り小さく、七五三を迎えたお子さんが書いたと思われるかわいらしい願い事が綴られていました。
鈴鹿明神社の社殿
社殿の前は広いスペースとなっており、社殿の正面には神楽殿。
コンクリート造りの近代的な建物です。
社殿は、平成の御大典奉祝事業にて竣工された総ひのき入母屋切妻作り。
本殿左手にはスロープ、本殿内へは移動式のスロープと、車いすの方でも参拝しやすくなっています。
社殿向かって左側には、令和御大典奉祝記記念事業を記念し、参道石畳工事を施工した企業から奉納された三種の神器の一つ「勾玉石」。
大神の大御稜が込められており、撫でれば魔除けや災難を祓う御神威が賜れるそうです。
また右側には、長嶋茂雄監督が日本一になった際に寄贈した枝垂桜。
日本一を祈願し達成したお礼に植えられたそうです。
桜の時期にはさぞや神々しい景色を作るのではないでしょうか。
鈴鹿明神社の厳島神社
1707年(宝永4年)に、広島厳島神社より御魂分けされ弁天池内に鎮座。
弁天池に流れ込む清流は、すぐ隣にある龍源院境内から湧き出る地下水で、鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。
御祭神は弁財天女神(市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命)。
そのご利益は商売繁盛・金運向上・交通安全・諸芸上達です。
鈴鹿明神社の稲荷神社
御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
そのご利益は五穀豊穣・商売繁盛です。
社殿には奉納されたお狐様がズラリと並んでいます。
鈴鹿明神社の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印は、平日は社務所、土日祝日は参集殿内で受付。
時期によっては限定御朱印や切り絵御朱印もあります。
お守りでは、各種祈願したお守りはもちろん、ハローキティやマイメロディ、シナモロール、ツインスターなどサンリオキャラクターやトーマスのお守りも。
他、腕輪型の叶う輪御守、ペット御守、心願成就勾玉守、レース御守などさまざまなお守りが頒布されています。
おみくじは入れ替わりで常時4種類。
時期によって異なります。
鈴鹿明神社の例大祭
鈴鹿明神社で最も大きなお祭りといえば、8月におこなわれる例大祭です。
前日の7月31日夕方から宵宮祭。
8月1日の午前中から例大祭が斎行。
例大祭祭典後は、伝説にある伊勢から流れ着いたとされるお神輿を担ぎ、朝から夜まで氏子区域内を練り歩いていきます。
また、両日とも夕方から奉納演芸が披露され、露店も多数出展。
ちなみに、例大祭が終わった後は、同じく8月の月末に風神祭があります。
風神祭は、田畑を荒らす雨風の害を防ぐため、風の神様をお慰めするお祭り。
奉納演芸が披露されます。
鈴鹿明神社の詳細
鈴鹿明神社へのアクセス
- 小田急小田原線:座間駅西口より徒歩10分
- JR相模線:入谷駅より徒歩10分
- ※駐車場有
- 公式サイト:https://suzuka.or.jp/
鈴鹿明神社の主な行事・お祭り
- 1月:歳旦祭
- 2月:節分祭、祈年祭
- 6月:夏越大祓式
- 7月:宵宮祭
- 8月:例大祭、風神祭
- 11月:七五三詣、新嘗祭
- 12月:年越大祓式
- 毎月1・15日:月次祭(1月1日・8月1日は除く)
鈴鹿明神社近くのおすすめ神社・寺
龍源院 | 座間の桜田伝説に深く関わりのある曹洞宗の寺院。相模七福神の弁財天。 |
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妙法山 持宝院 星谷寺 | 坂東三十三観音第8番札所。ご朱印は自動券売機で券を購入してから。 |
座間神社 | 相模の飯綱様。3月のひな壇は圧巻です。稲荷神社や犬猫をお祀りする社殿があります。 |
栗原神社 | 道反三大神が宿るとされる大きなパワーストーン「千引の石」があります。 |