湯島天満宮(読み方はゆしまてんまんぐう)で毎年2月上旬から3月上旬まで開催される「文京梅まつり」は、文京花の五大まつりの一つ。
梅の開花時期に合わせて開催され、神輿の渡御や野点、物産展、チャリティー販売、奉納演芸、カラオケコンクールなど、土日祝を中心にさまざまなイベントが催されています。
梅園だけでなく御本殿の周囲や、境内に繋がる男坂・女坂・夫婦坂など、境内全体にたくさんの梅が植えられており、満開時はそれは見事な眺めとなります。
メジロが訪れる姿もみられ、春の訪れが感じられます。
また、日没以降は境内がライトアップされ、ほのかな灯りに照らされた夜の梅を楽しむことができます。
目次
・湯島天満宮の梅まつりとは?
・鳥居から参道周辺の様子
・拝殿周辺の様子
・梅園周辺の様子
・社殿周辺の様子
・夫婦坂周辺の様子
・文京梅まつりで出店していた屋台
・文京梅まつりのイベント
・文京梅まつりの限定御朱印&お守り
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
湯島天満宮の梅まつりとは?
湯島天満宮の梅の木には長い歴史があり、ご祭神である学問の神様・菅原道真公が梅をこよなく愛していたことから、境内には白梅を中心に約300本もの梅の木が植えられています。
その種類は白加賀、豊後梅、寒紅梅、おもいのまま、月影、冬至梅、都錦、見驚梅などいろいろ!
梅の7~8割を占めるのが、加賀梅として江戸時代から栽培されてきた古い品種「白加賀(しろかが)」。
白い花にピンクのがくが特徴的な梅です。
毎年きれいに咲く姿から、湯島天満宮は江戸時代から梅の名所として知られてきました。
文京梅まつりは文京花の五大まつりの一つとして毎年多くの人で賑わう大きなお祭り。
2025年(令和7年)で68回目を迎えました。
ちなみに、文京花の五大まつりには他に以下があります。
・文京さくらまつり(毎年3月下旬~4月上旬頃)…播磨坂さくら並木
・文京つつじまつり(毎年4月~5月上旬頃)…根津神社
・文京あじさいまつり(毎年6月頃)…白山神社および白山公園
・文京菊まつり(毎年11月頃)…湯島天満宮
湯島天満宮の鳥居から参道周辺の混雑状況
社殿に続く参道の両サイドには屋台がズラリ。
また、鳥居近くにある宝物殿では、梅まつり期間中において拝観料を特別割り引きしています。
展示も梅にまつわる作品が中心となるなど、この時期ならではです。
湯島天満宮の拝殿周辺の開花&混雑状況
台座に梅が描かれた狛犬のところにも梅の木。
梅と相まって絶好の写真スポットになっていました。
こちらも多くの人で混雑していました。
また、拝殿の左側には、福岡の太宰府天満宮から届けられた梅の木が!
これは「飛梅伝説」に由来しており、亀戸天神社の梅まつりでも見る事ができます。
飛梅伝説とは、無実の罪で九州の大宰府に左遷された菅原道真公を慕う自宅の庭の梅の木が、一夜にして太宰府まで飛んで行ったというものです。
福岡県太宰府市に鎮座する全国の天満宮の総本宮・太宰府天満宮では、この飛梅伝説ゆかりの飛梅を御神木にしています。
そして、梅守(うめもり)と呼ばれる人々が、約200品種6,000本もの梅の木をお世話しているそうです。
湯島天満宮の梅園周辺の開花&混雑状況
参集殿の前に広がる梅園には多くの人!
おなじみの湯島天神名物「合格甘酒」はもちろん、野点も賑わっていました。
期間中の日曜には野点で、土用・祝日は紅茶野点の開催です。
湯島天満宮は江戸時代から梅の名所として知られてきましたが、樹木の老化により咲く花の量が年々減少。
そこで、2024年2月にクラウドファンディング「梅園再生プロジェクト」がおこなわれ、募った資金で約50年ぶりに梅の木の植え替えなどがおこなわれました。
2025年はリニューアルした梅園のお披露目の年でもあります。
リニューアルにより植え替えして日が浅いことからも、枝ぶりが充実してくるのは来年(2026年)以降でしょうか。
楽しみです。
湯島天満宮の社殿周辺の開花&混雑状況
社殿の周囲は梅と絵馬で囲まれており、梅だけでなく願いを込めたたくさんの絵馬が奉納されている様子は圧巻!
絵馬を見守るように咲いている梅の姿に、良い結果が訪れてくれるような明るい気持ちになれます。
東回廊と授与所の間には、梅盆栽が展示されていました。
湯島天満宮の男坂・女坂周辺の開花&混雑状況
境内に繋がる男坂・女坂・夫婦坂にも梅の木が植えられていますが、参拝した日はちらほら咲きでした。


湯島天満宮の夫婦坂周辺の開花&混雑状況
夫婦坂のある春日通りにも梅が植えられています。
本郷三丁目駅に向かう湯島天満宮の駐車場の手前まで。
こちらも見逃せません。
文京梅まつりで出店していた屋台
湯島天神の梅まつりでは、毎年数十店と多くの屋台が出店しています。
参道沿いにはお祭り屋台の定番メニュー「たこ焼き」や「お好み焼き」「やきそば」がズラリ。
湯島天満宮の屋台では、毎度おなじみとなっている日本の伝統の味・カルメ焼きや合格だるま、やげん堀七味唐辛子屋さんももちろん出店。
今回は七味唐辛子を購入しました。
ちなみに江戸っ子は七味唐辛子ではなく「七色唐辛子(なないろとんがらし)」と言っていたそうです。
やげん堀さんでは、唐辛子、胡麻、麻の実、芥子の実、陳皮、青海苔、山椒の7種を注文してから配合。
辛さも小辛・中辛・大辛と調整してくれます。
ケースも多数用意されており、1000円のケースにたっぷりと入れてくださいました!
これで1000円はお買い得です。
梅園周辺では、湯島天神名物・合格甘酒や物産展、チャリティー販売がズラリ。
梅干しや梅酒もありました。
「梅の種の中に天神様が宿る」という伝えからも、天神様と梅は切ってもきれない仲。
今回は「湯島の白梅」を購入。
製造者は和歌山の中田食品株式会社。
創業明治30年、梅の本場紀州で梅干し・梅酒の製造販売をおこなっている会社です。
「湯島の白梅」は、紀州産の梅を使った梅酒。
瓶の首の部分には湯島天満宮をあしらったシールも貼ってある公認品です。
紀州産南高梅のみを漬けこみ熟成貯蔵。
さわやかな酸味と上品な甘みがほどよい本格梅酒です。
文京梅まつりのイベント
北回廊では、東大まんがクラブによる「似顔絵チャリティコーナー」が。
近くには特設奉納部隊が設置され、土日祝には江戸里神楽やバリ舞踊、ジャズ演奏、フラメンコ、白梅太鼓、東京大学応援団のパフォーマンス、ハワイアンフラ、よさこい踊り、日本舞踊、キャラクターショーなどさまざまな奉納演芸が披露されていました。
日によって奉納演芸が異なるので、別日にいっても楽しめます。
その他、カラオケコンクールも!?
神輿の渡御(期間中1日)もあり、町内を練り歩き宮入りするのだとか。
その熱気に寒さも吹き飛ばされそうですね。
文京梅まつりの限定御朱印&お守り
梅まつり期間中は限定御朱印が頒布されています。
通常サイズと切絵朱印、特別切り絵朱印の3種類です。
また、通常は黄色の「しあわせ守」ですが、梅まつりでは期間限定で白色が授与されているそうです。
湯島天満宮の詳細
湯島天満宮へのアクセス
- 東京メトロ千代田線:湯島駅より徒歩2分
- 東京メトロ銀座線・都営地下鉄大江戸線:上野広小路駅より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.yushimatenjin.or.jp/pc/index.htm
湯島天満宮の主な行事・お祭り
- 1月:初天神(鷽替え神事)
- 2~3月:梅まつり
- 5月:例祭
- 11月:菊まつり
湯島天満宮近くのおすすめ神社・寺
不忍池辯天堂 | 不忍池にあるお堂。谷中七福神の弁財天(八臂辯才天様)と大黒天様を祀っています。 |
---|---|
麟祥院 | 臨済宗妙心寺派の寺院で、徳川家光の乳母・春日局の菩提寺です。 |
箭弓稲荷神社 | 建物の中を通った先にあるコンパクトな神社。建物に囲まれた印象的な神社です。 |
妻恋神社 | 日本武尊の東国征伐の際、嵐を鎮めるために妻の弟橘姫が海に身を投げた伝説があります。 |