毎年10月19日・20日に開催されている宝田恵比寿神社のべったら市は、江戸時代から続く伝統的なお祭り。
2025年は19日が日曜だったことからも、早い時間から多くの人で賑わっていました。
たくさんのべったら漬の屋台が並び、「べったら〜べったら〜」と威勢の良い掛け声が飛び交い、山のように積まれた出来たての東京べったら漬が飛ぶように売れていました。
頭上には提灯がズラリと並び、19日はお神輿も出るなどお祭りムード一色です。
目次
・宝田恵比寿神社のべったら市とは?
・べったら市の混雑具合
・べったら市の屋台
・宝田恵比寿神社の混雑具合
・お神輿
・御朱印・お守り
・椙森神社のべったら市
・アクセス
・近くにある神社・寺
宝田恵比寿神社のべったら市とは?
日本橋七福神の恵比寿像が祀られている宝田恵比寿神社は、商売繁盛・家族繁栄・火防のご利益があるとして、特に商人から厚い信仰を受けていました。
べったら市のはじまりは、江戸時代の中期頃。
10月20日の恵比寿講にお供えするため、前日の19日に宝田恵比寿神社の門前に市が立ち、魚や野菜、神棚などが売られるようになったのが始まりです。
アメと麹で大根を漬け込んだべったら漬がよく売れたことから「べったら市」と呼ばれるようになり、若者が「べったりつくぞぉ~、べったりつくぞぉ~」と叫びながら大根を振り回して参詣客の着物の袖につけてからかったとか!?
戦争により中断されましたが、江戸時代から続くべったら市保存会によって再興。
今では下町恒例行事として、屋台が数百件も並び多くの人が集まる秋の風物詩になっています。
宝田恵比寿神社べったら市の混雑具合
参拝したのは19日の15時前。
べったら市の中心である宝田恵比寿神社へ続くいくつかの道には、「宝田恵比寿神社」と書かれた提灯が掲げられており、その先には屋台や参拝客で盛り上がる姿が。
まさに、四方八方から人が集まる状態で、宝田恵比寿神社に近づくほど混雑度は増します。
2025年は日曜であることも影響しているのか、すでに歩くのも困難なほどの混雑ぶりでした。
宝田恵比寿神社の参道に掲げられている提灯の数は1500以上にもおよび、中心には「べったら市 宝田恵比寿神社」と書かれた大きな赤い提灯!
宝田恵比寿神社べったら市の屋台
べったら市といえば、江戸時代から伝わる東京の名産品べったら漬け。
多数の店舗が出店しており、参拝客の多くがべったら漬けを買い求め列を作っていました。
その他、定番の屋台メシから伝統の和菓子、七味など多彩な屋台が出店しており、お祭りグルメが堪能できます。
その範囲は、宝田恵比寿神社を中心に堀留町、日本橋本町三丁目、日本橋大伝馬町までとそこそこ広い!
べったら漬けのお店の中でも、特に人気が高いのは江戸時代中期から続くべったら漬けの名店として知られる「東京にいたか屋」。
1957年(昭和32年)には天皇皇后両陛下へ献上され、それ以来宮内庁御用達となっています。
さらに、全国観光土産品連盟の観光土産品推奨品や、東京都中央区観光協会の推奨名産品にも指定されているほど。
東京にいたか屋は数店舗出ており、本店的なところが一番列が並び混雑していました。
べったら漬けをまるまる1本買うだけであれば、支店的な屋台で購入されるほうが早いです。
ちなみに、皮つきと皮なしとあり、大根の葉も。
1本あたり大体1,500円前後でした。
宝田恵比寿神社の混雑具合
いつもは閑静な宝田恵比寿神社も、この日ばかりはお祭りの中心として多くの参拝客が列をなしています。
参拝列で道が混雑しないように、隣の駐車場に列ができるように誘導されていました。
鳥居前には奉納された提灯がズラリと並び、歌舞伎役者の「初代中村萬壽」や「六代目中村東蔵」「七代目尾上菊五郎」「五代目坂東玉三郎」など錚々たるお名前が!
いつもは閉まっている扉が御開帳されており、奥に祀られている恵比寿像のお姿が拝見できました。
宝田恵比寿神社のお神輿
宝田恵比寿神社の正面にはお神輿。
19日の夕方にお神輿渡御がおこなわれ、20日には生歌唱による「べったら音頭」「日本橋音頭」などの盆踊りが行われています。
特に、べったら音頭の中の「べったら漬けを振る動き」は必見です。
宝田恵比寿神社の御朱印・お守り
宝田恵比寿神社の近くには、御朱印とお守りの授与、そして切山椒やお赤飯などを販売するテントが立っていました。
御朱印は書置き。
「べったら市」と書かれています。
一緒にべったら市を紹介した紙が入っていました。
お守りでは、融通守りや商売繁盛願守、長寿御守袋、べったら市木札、恵比寿天・神証守、福の神(布巾)、事之神(手ぬぐい)、福財布、火坊、福笹、弓矢、伊勢一刀彫などが。
そしてべったら市の銘菓であり、商売繁盛を祈願して供えられる「切山椒」、ひやしぜんざい、お赤飯なども販売されていました。
椙森神社のべったら市
同時開催として、すぐ近くに鎮座する椙森神社でもべったら市(恵比寿神大祭)が斎行されています。
椙森神社は、日本橋のもうひとつの恵比寿神を祀る神社。
宝田恵比寿神社から徒歩約5分ほどと近く、この日は屋台でつながっています。
椙森神社は新橋の烏森神社、神田の柳森神社と並ぶ江戸三森の一社。
宝くじ(富くじ)のご利益で有名で、境内には江戸時代に盛んにおこなわれた富くじ興行を偲ぶ「富塚」があるスピリチュアルなパワースポットです。
宝田恵比寿神社と合わせて参拝したい神社です。
宝田恵比寿神社の詳細
宝田恵比寿神社へのアクセス
- 東京メトロ日比谷線:小伝馬町駅より徒歩3分
- JR総武線:新日本橋駅より徒歩3分
宝田恵比寿神社近くのおすすめ神社・寺
福徳神社 | 朱色の大きな鳥居が目印。宝くじの当選祈願を願う人に人気のパワースポット。 |
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身延別院 | 身延山久遠寺の別院。本堂近くには「油かけ大黒天」が鎮座。 |
椙森神社 | 江戸三森、恵比寿神を祀る日本橋七福神の一つ。宝くじ祈願で有名な「富塚」があります。 |