南千住に鎮座する石浜神社(読み方はいしはまじんじゃ)は、源頼朝による社殿の寄進や蒙古襲来の必勝祈念など、1300年以上の歴史ある荒川区のスピリチュアルなパワースポット。
「神明さん(しんめい様)」と呼ばれ信仰されてきました。
江戸時代は景勝地として有名で、数多くの浮世絵に登場。
特に、江戸後期を代表する浮世絵師・歌川広重が好んで描いていたことで有名です。
また、秋には紅葉、春には桜が色を添えます。
参道沿いには境内カフェ茶屋もあり、参拝後のランチやお茶などの休憩にピッタリです。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居・参道
・富士遙拝所・白狐祠・招来稲荷神社
・社殿
・江戸神社・北野神社・妙義八幡神社・寿老神・宝得大黒天
・真崎稲荷神社(真先稲荷)
・御朱印・お守り・おみくじ
・浅草名所七福神めぐり
・境内カフェ茶屋「石濱茶寮〜楽〜」
・駐車場
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
石浜神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、伊勢内宮のご祭神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)と伊勢外宮のご祭神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)。
そのご利益は、国土安泰や開運、勝運、厄除け、家内安全、商売繁盛、安産などです。
724年(神亀元年)、聖武天皇の勅願によって創建。
1189年(文治5年)に源頼朝が奥州征伐の際に立ち寄り戦勝祈願し、凱旋の際に社殿を寄進。
1281年(弘安4年)の蒙古襲来(弘安の役)の際にも必勝祈念し、鎌倉将軍家お取り次ぎによる官幣の奉納もおこなわれるなど、関東武将から篤く崇敬されていました。
また、庶民の間では伊勢信仰の一社として浸透していました。
石浜神社の鳥居・参道
最寄り駅は東京メトロ日比谷線南千住駅で、徒歩17分ほどとなかなかの距離がある場所。
隅田川沿い白髭橋の近くに鎮座しており、都営バスもしくは人力車(!?)を利用して参拝される方も少なくありません。
玉垣に囲まれた境内の入り口には、2024年の御鎮座1300年記念境内整備計画で整備された水琴窟。


奥の境内カフェ茶屋「楽」近くには御神水も整備されており、蛇口からいただけます。
「楽」では料理や珈琲(東京珈琲四天王の一つであるカフェバッハの珈琲豆)に御神水を使用しているというのですから、ご利益がありそうですね。


整備された石畳みの参道を進むと、神明造りでは非常に珍しい、笠木がカマボコ型になっている一の鳥居。
1780年(安永9年)に建立された荒川区登録有形文化財で、「石浜鳥居」と呼ばれています。



さらに進むと、1749年(寛延2年)に建立された二の鳥居。
一之鳥居と同様に笠木の断面がカマボコ型で、さらに額束がある石浜鳥居。
こちらも荒川区登録有形文化財に指定されています。

その先、左側には手水舎と神輿殿。
水盤の横に大きな龍が張り付くようにされているのが印象的。



石浜神社の富士遙拝所・白狐祠・招来稲荷神社
社殿がある区域は玉垣と石段で、2段構えで明確に区分。
まずは、富士遙拝所・白狐祠・招来稲荷神社の領域。
入り口には、1988年(昭和63年)建立、「修理固成 光華明彩(しゅうりこせい こうかめいさい)」と彫られた注連柱が立っています。
「修理固成」は古事記にある言葉で、日本初の夫婦神である伊邪那岐・伊弉諾が、国土創世のために天の沼矛を授かった言葉。
「光華明彩」は日本書紀の言葉で、天照大神を「はなやかに光り麗しく国中を照らし」と形容した言葉です。




春には両サイドに桜が咲いてきれい。



右側には、1758年(宝暦8年)に、富士信仰によって建立された富士遙拝所。
招来稲荷神社(おいでいなりじんじゃ)、下部には白狐祠、庚申塚なども一緒に祀られています。
現在は大きな建物に囲まれて見ることはできませんが、昔は富士山や筑波山を望む景勝地だったのだとか。


招来稲荷神社のご祭神は豊受姫神で、社殿右側にある真崎稲荷神社(真先稲荷)の奥宮として祀られました。


招来稲荷神社の「招来(おいで)」は、その斜め下にある白狐祠の伝承から。
穴の前に油揚げを置いて神主が「おいでおいで」と手を打ち、出てきて食べてくれれば願いが叶うという話から「招来(おいで)稲荷」と呼ばれるようになったそうです。

近くには、大きく口を開いた獅子頭。


富士遙拝所の向かいには亀田鵬斎(かめだ ぼうさい)詩碑などの石碑がズラリ。


石浜神社の社殿
社殿がある区域前には、青い目と白い爪をした狛犬が鎮座。
石段を登った先、少し高い位置には神明造の木造社殿。
覆殿になっており、中に本殿が納められています。
ちなみに本殿近く、一般参拝はできない場所には、大工の祖神・工匠守護として建築関係者から崇高されている麁香神社(あらかじんじゃ)があります。




石浜神社の江戸神社・北野神社・妙義八幡神社・寿老神・宝得大黒天
社殿右側には合殿(左から江戸神社・北野神社・妙義八幡神社・寿老神・宝得大黒天)と真崎稲荷神社(真先稲荷)。
境内社として鎮座していたのが、遷座した際にまとめられました。

江戸神社のご祭神は、天照大神の弟神である素戔雄尊(すさのおのみこと)。
もとは天文年間に、江戸太郎重長が勧請申した牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)でした。
北野神社のご祭神は、菅原道真公。
1767年(明和4年)に、菅原道真公の子孫によって勧請されました。
妙義八幡神社のご祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と誉田別命(ほんだわけのみこと/応神天皇)。

石浜神社の真崎稲荷神社(真先稲荷)
合殿の隣には、浮世絵の題材として多く取り上げられ、境内社の中でも知られている真崎稲荷神社(真先稲荷)。
池波正太郎の小説「剣客商売」の舞台にもなっています。
ご祭神は、豊受姫神(とようけひめのかみ)。
天文年間に、石浜城城主・千葉之介守胤が先祖伝来の品である武運守護の宝珠を奉納・安置。
真先かける武功という意味にちなんで、真先稲荷と呼ばれていました。
1926年(大正15年)に石浜神社に併合されています。


石浜神社の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印やお守りなどは、社殿向かって左側にある社務所で。
御朱印は「石濱神社」と境内社「真先稲荷神社」、浅草名所七福神「寿老神」とあり。
オリジナル御朱印帳では、歌川広重の名所江戸百景がデザインされています。


石浜神社の浅草名所七福神めぐり
今戸神社に祀られている寿老神は、浅草七福神の一神。
他は、浅草寺・浅草神社・矢先稲荷神社・鷲神社・今戸神社・橋場不動院・待乳山聖天。
「九は数のきわみ、一は変じて七、七変じて九と為す。九は鳩でありあつまる意味をもち、また、天地の至数、易では陽を表す」という古事に由来した九社寺です。
浅草名所七福神オリジナル色紙の御朱印と、七福神の神様が描かれた絵馬をつけていく福笹があります。
石浜神社の「石濱茶寮〜楽〜」
ご鎮座壱千参百年記念境内整備計画にてオープンした、江戸時代に浮世絵にも描かれた境内カフェ茶屋。
蕎麦やうどん、丼、カレー、揚げ物などの食事メニューをはじめ、名物の豆腐田楽、炭火で焼き上げたお団子やあんみつなどの甘味、コーヒーなどの各種ドリンクと豊富なメニューを用意しています。

石浜神社の駐車場
駐車場は、参道に入る手前にあります。


石浜神社の詳細
石浜神社へのアクセス
- 東京メトロ日比谷線:南千住駅より徒歩17分
- 公式サイト:https://www.ishihamajinja.jp/
石浜神社の主な行事・イベント
- 1月:初詣、七福神詣り
- 2月:節分祭
- 3月:春季みたままつり
- 4月:子供お田植祭り、例大祭
- 6月:大祓(夏越しの祓い)
- 7月:形代流し
- 8月:納涼大会
- 9月:秋季みたままつり
- 11月:新嘗祭、餅つき大会
- 12月:大祓い(年越しの祓い)
石浜神社近くの神社・寺
| 橋場不動尊 | 不動明王を祀る天台宗のお寺。関東36不動尊23番札所、浅草七福神札所(布袋尊)です。 |
|---|---|
| 玉姫稲荷神社 | 春と秋に開催される靴市で有名。靴のお神輿もあります。 |
| 白鬚神社 | 主祭神の白鬚大明神(猿田彦大神)、隅田川七福神の寿老神を祀る向島の古社。 |
| 隅田川神社 | 隅田川の船運航の安全を守る隅田川の総鎮守。隅田川花火大会主催者は必ず参詣するそうです。 |
| 南千住胡録神社 | 面足尊と惶根尊の二柱をお祀り。もとは大六天と称ばれていました。 |






