鶴岡八幡宮の本宮の近く、小高い丘に鎮座する丸山稲荷社(読み方はまるやまいなりしゃ)は、鶴岡八幡宮境内の本宮よりも古い歴史をもつ御社殿です。
室町時代に創建され、商売繁盛のご利益を願った赤い旗と奉納鳥居がズラリ。
こちらの奉納鳥居には、タレントの蛭子能収さんが親子で奉納されています。
目次
・ご祭神と行事
・参道と社殿
・歴史
・アクセス
・境内案内
・近くのおすすめ神社・寺
・近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
丸山稲荷社のご祭神と行事
丸山稲荷社のご祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)。
神道における稲や農耕、繁栄の神様である稲荷様が祀られています。
昔から食物の神としての信仰が厚い神様ですが、今では商売繁盛のご利益からも仕事関連や一般の方のお参りも増えています。
2月に初午(はつうま)、4月に例祭、11月には火焚祭がおこなわれています。
11月の火焚祭は、お稲荷さんの総本社・伏見稲荷大社でおこなわれるお火焚きにならったもので、丸山稲荷社でも五穀豊穣と無病息災を祈ります。
さらに、鶴岡八幡宮神楽男による神事と音楽と舞を組み合わせた神楽(鎌倉神楽)が奉納されます。
丸山稲荷社の参道と社殿
参道には、奉納鳥居が並び社殿を囲うように赤いのぼり旗が。
いずれも、商売繁盛や豊作を願って奉納されています。
階段を上った先には、ぽっかりと開けた空間。
木々で近くにある鶴岡八幡宮も見えません。
なんだか独特な雰囲気です。
社殿の前には、稲荷神のお使いである狛狐が守るように鎮座。
社殿は正面の柱間が一つの一間社流造、屋根は銅板葺です。
社殿の前にも狛狐が鎮座しており、よく見ると奥のほうにも…。
奥に鎮座している狛狐は古くからあるもののようです。
ということは、境内に狛狐が6匹いるんですね。
丸山稲荷社の歴史
鶴岡八幡宮は、1063年に源頼義が現在の元八幡のある場所に石清水八幡宮を勧請したのが始まりです。
1180年、鎌倉入りした源頼朝によって現在の若宮の場所になりました。
ところが、1191年に起こった火災で八幡宮(現代の若宮の場所)が焼失。
上宮を守る為、大臣山の山腹を切り崩して社を建て、もともとそこに鎮座していた地主神・稲荷社を隣の丘に移動しました。
それが、丸山稲荷社です。
丸山稲荷社は鶴岡八幡宮の中で最も古い神社として、国の重要文化財に指定されています。
丸山稲荷社の詳細
丸山稲荷社へのアクセス
- 各線:鎌倉駅より徒歩16分
- 公式サイト:https://www.hachimangu.or.jp/
鶴岡八幡宮の境内案内
本宮・若宮 | 現在の鶴岡八幡宮の中心。800年以上の歴史があり、神奈川有数の観光スポットでもあります。 |
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今宮 | 境内の最奥に鎮座し、後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇をお祀りしています。 |
白旗神社 | 鶴岡八幡宮の境内社。源頼朝公と実朝公をお祀りする美しい漆黒の神社です。 |
祖霊社 | 鶴岡八幡宮の氏子崇敬者の祖霊と護国の英霊が祀られています。 |
旗上弁財天社 | 源氏池の中の島に鎮座。現在の御社殿は文政年間の古図をもとに復元しています。 | 御谷休憩所 | 駐車場近くにある休憩所。お団子や飲物、鳩サブレ―などのお土産等があります。 |
鶴岡八幡宮近くのおすすめ神社・寺
白旗神社(西御門) | 御祭神は源頼朝。頼朝の御墓を守っていた法華堂跡に鎮座。勝運のパワースポットです。 |
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巌窟不動尊 | 重軽石で願いを!和風ラーメンが人気の不動茶屋が敷地内にあります。 |
宝戒寺 | 御本尊は子育て経読み延命地蔵。別名「萩の寺」と呼ばれる花の名所です。 |
丸山稲荷社近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
茶寮 風の社 | 平氏池の畔に佇む、葉山の老舗料亭「日影茶屋」が監修する和風カフェ。 |
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不動茶屋 | 鎌倉最古の窟堂と同じ敷地内にある隠れ家カフェ。スイーツの他、自家製ラーメンも人気です。 |
鎌倉かつ亭 あら珠 | トンカツ専門店。テイクアウトのお弁当も人気。 |
朝ごはん | 6時半から9時までの和定食の朝食専門店。 |
喫茶モア | 古風なヨーロピアン風喫茶店。リーズナブルなランチ。 |
カフェ久時 | 登録文化財で有名な湯浅物産館内にあるカフェ。こだわりの木炭焙煎珈琲をレトロ・モダンな店内で。 |