銀座の路地やビルの屋上にお祀りしている特定の神社・お寺(合計13社)を参拝するこの「銀座八丁神社めぐり」は、初開催から50年以上にわたって続いている人気イベント。
毎年11月に開催されていた銀座八丁神社めぐりが、2025年は10月末開催。
金曜・土曜の2日間にわたっておこなわれました。
参拝する順番は決まっていないので、どの神社・お寺からでもOK。
これまでの開催ではスタンプなどの参加記念品がありましたが、今回は各社にて神社のカードやシールなどを記念品として授与されていました。
神社によっては限定御朱印も!
参拝したのは土曜日。
あいにくに小雨がふる日だったせいか、あまり長蛇の列になるようなことはありませんでしたが、そこそこの参拝者の姿がみられました。

目次
・幸稲荷神社
・銀座稲荷神社
・龍光不動尊
・朝日稲荷神社
・宝珠稲荷神社
・銀座出世地蔵尊
・宝童稲荷神社
・歌舞伎稲荷神社
・あづま稲荷神社
・靍護稲荷神社
・成功稲荷神社
・豊岩稲荷神社
・熊谷稲荷神社
・参加神社・お寺一覧
・近くにある神社・寺
銀座八丁神社めぐり1:幸稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
ご利益は縁結び・商売繁盛・家内安全。
幸稲荷神社(さいわいいなりじんじゃ)は、江戸時代に京都の伏見稲荷から勧請されたた銀座1丁目の護り神。
明和(1764~1772年)の頃は、このあたりでは刀や脇差を商う者が多かったことから「太刀売稲荷(たちうりいなり)」とも呼ばれていました。
2月の初午祭では、日枝神社の神職の方が祝詞をあげにきています。
記念品はカード。


銀座八丁神社めぐり2:銀座稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
ご利益は火防・盗難避け・商売繁盛・家内安全。
江戸時代から続く呉服屋や銀座越後屋に守られてきた「銀座のお稲荷さん」。
銀座二丁目にある越後屋ビル(銀座トレシャス)屋上に鎮座しており、普段は非公開。
記念品はカード。


銀座八丁神社めぐり3:龍光不動尊
ご本尊は龍光不動明王(りゅうこうふどうみょうおう)。
ご利益は願望成就・家内安全・商売繫盛。
奉安されている龍光不動明王のご尊像は鎌倉時代のもの。
1929年(昭和4年)に高野山龍光院から松屋の念持仏としてお迎えし、平安神宮や神田明神の設計で有名な青池安太郎による宝殿(屋上)にお迎えされました。
参拝することで禍を転じて福となし、願望もかなえられ家内安全・商売繁盛と言われています。
また、「りゅうこう(龍光)=流行」として、ファッション関係者に人気のお寺です。
記念品はカード・シール。



銀座八丁神社めぐり4:朝日稲荷神社
ご祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。
ご利益は商売繁盛・家内安全・火防・縁結び。
古くから守護神として鎮座されていましたが、安政の大地震で三十間堀に沈んでしまい、関東大震災で水が引いたことでご神体が出現。
1985年(昭和60年)に大広朝日ビル屋上に安置されました。
拝殿での参拝が本殿に届くように、屋上にある本殿と地上の拝殿は土を詰めたパイプで大地とつながっています。
記念品はカード・シール。
この日は、通常御朱印(社務所があるビル8階でいただける)と2日間限定御朱印とを授与されており、御朱印にはお守りがついていました。




銀座八丁神社めぐり5:宝珠稲荷神社
ご祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。
ご利益は家内安全・火防。
1615年(元和元年)創建。
三河の国深溝の領主・板倉内膳匠重昌が、江戸屋敷内に祀ったのが始まりです。
1760年(宝暦10年)に石見国津和野藩主・亀井家、大正時代に岡山の岡崎家、戦後に氏子にと移り、1957年(昭和32年)に現在の社殿が建立されました。
記念品はカード・シール。



銀座八丁神社めぐり6:銀座出世地蔵尊
ご本尊は地蔵菩薩。
ご利益は出世・商売繫盛・開運。
明治の初期、三十間堀川の開発中に地蔵菩薩の石像が発見され、銀座4丁目の空き地に安置。
関東大震災で行方不明になるなど紆余曲折を経て、現在は銀座三越9階銀座テラスに祀られています。
路上から屋上と高い場所に移ったことから「出世地蔵」と呼ばれ、そのご利益は「祈願して成就せざるはなし」と伝えらえています。
記念品はカード・ティッシュ。
※銀座出世地蔵尊の詳細はこちら




銀座八丁神社めぐり7:宝童稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
ご利益は子育て・商売繁盛・縁結び。
徳川将軍の子息の早逝を防ぐため、江戸城内に祀られたのが始まり。
明暦の大火でも焼け残ったことから、防災の霊験あらたかと信仰されるようになりました。
名主・弥左衛門の頃に銀座四丁目の鎮守として分祀され、良縁成就や子育て祈願だけでなく、エリア一帯で創業した企業の多さから商売繫盛の神様としても信仰されています。
通常時も御朱印やお守りなどが授与(社殿のところに置かれています)されていますが、この日はテントで授与されていました。
記念品はカード・きつねみくじ・ティッシュ。
※宝童稲荷神社の詳細はこちら



銀座八丁神社めぐり8:歌舞伎稲荷神社
ご祭神は稲荷大神(いなりおおかみ)。
ご利益は安全祈願・地域繁栄・火伏の守護。
近隣の安寧や火伏せ、歌舞伎興行の大入りと安全、舞台関係者や観客の平穏無事を祈願して祀られた神社です。
歌舞伎座の敷地内神社でしたが、建て替えをきっかけに正面玄関右側に移り、観劇以外の一般の方も気軽に参拝できるようになりました。
毎年2月の初午には初午祭。
歌舞伎興行初日と千穐楽では奉告祭が斎行されています。
記念品はカード。



銀座八丁神社めぐり9:あづま稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
ご利益は火防・盗難除け。
戦後、あづま通りと三原小路周辺で火災が多発し、その原因を調べたところ、かつてこの一角にお稲荷さんが祀られていたことが判明。
京都の伏見稲荷大社からご分霊を迎え奉安したのが始まりです。
2月の初午の日には大祭がおこなわれています。
記念品はカード・シール・御宝銭。
御宝銭は、山王日枝神社でお浄めした一粒万倍御守です。
※あづま稲荷神社の詳細はこちら



銀座八丁神社めぐり10:靍護稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
ご利益は火防・商売繁盛・家内安全。
靍護稲荷神社(かくごいなりじんじゃ)は、1815年(文化12年)に山城伏見の本宮(現在の伏見稲荷)から勧請し、根岸の里に奉安されたのが始まりです。
1881年(明治14年)には、白狐が運んできた豊川稲荷大明神尊像を合祀したとも伝えらえています。
靍護稲荷大明神は特に火防の霊験あらたかと信仰されており、関東大震災や日暮里の大火では、神域、社殿、松坂屋社宅まですべて無事だったことは有名です。
1929年(昭和4年)に松坂屋銀座店の屋上に分霊され、2017年(平成29年)にGINZA SIX屋上に移られました。
記念品はカード・火の用心


銀座八丁神社めぐり11:成功稲荷神社
ご祭神は満金龍神成功稲荷(まんきんりゅうじんせいこういなり)。
ご利益は商売繁盛・事業成功。
資生堂本社ビルに鎮座。
1927年(昭和2年)に初代社長が豊川稲荷から成功稲荷を勧請し、その後、宗像大社から満金龍神を勧請し合祀されました。
普段は屋上に鎮座しており、銀座八丁神社めぐりでは1階にて参拝が可能です。
記念品はカード。


銀座八丁神社めぐり12:豊岩稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
ご利益は縁結び・商売繁盛・火防。
江戸時代初期、明智光秀の家臣・安田作兵衛がこの地にて稲荷神を祀ったのがはじまり。
昭和の頃には、歌舞伎役者の十五代目市川羽左衛門が興行の無事を祈願したことでも知られており、今でも多くの芸能関係者が参詣に訪れています。
記念品はカード。



銀座八丁神社めぐり13:熊谷稲荷神社
ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と八幡大神(はちまんおおかみ)。
ご利益は防火・開運・商売繁盛。
一ノ谷の源平合戦で活躍した熊谷次郎直実が熊谷へ凱旋する途中、この地に立ち寄った際に、地元から懇願されて護持の札を授けたのが始まりです。
戦時中の戦火からも焼失を逃れたことから、防火と開運に霊験あらたかなお稲荷様として祀られています。
記念品はカード・シール。
また、いただいたパンフレットにスタンプが押せました。


銀座八丁神社めぐりの詳細
参加神社・お寺一覧
- 公式サイト:https://www.ginza.jp/
- 幸稲荷神社:並木通り1丁目路地
- 銀座稲荷神社:銀座トレシャス1F銀座ガス灯通り側(仮殿)
- 龍光不動尊:松屋銀座屋上
- 朝日稲荷神社:大広朝日ビル本殿屋上・拝殿1F
- 宝珠稲荷神社:木挽町通り
- 銀座出世地蔵尊:銀座三越9階銀座テラス
- 宝童稲荷神社:天賞堂裏の宝童稲荷小路
- 歌舞伎稲荷神社:歌舞伎座正面・右側
- あづま稲荷神社:あづま通り、三原小路
- 靍護稲荷神社:GINZA SIX屋上
- 成功稲荷神社:資生堂銀座ビル屋上(イベント期間中はビル1Fに遷座)
- 豊岩稲荷神社:銀座7-8-14
- 熊谷稲荷神社:ホテルミュッセ銀座名鉄脇、花椿通り側
銀座八丁神社めぐり近くのおすすめ神社・寺
| 日比谷神社 | ビル街の中にある神社。縁切り・縁結びや商売繁盛のご利益で有名。 |
|---|---|
| 烏森神社 | 癌封じお守りで有名。願い札・願い玉もついている心願色みくじも人気です。 |
| 航空神社 | 航空安全や旅行安全で有名な神社。明治神宮社殿御造営の残木を拝受し創建されました。 |






