東京・高層ビルが立ち並ぶビジネス街に鎮座する虎ノ門金刀比羅宮(読み方はとらのもん ことひらぐう)は、江戸時代から篤い信仰が続く都会のスピリチュアルなパワースポット。
毎月10日が縁日(月次祭)ですが、10月10日は例大祭!
開運はもちろん金運や仕事運アップ、縁結び・縁切りのご利益が高まるとして多くの参拝客が訪れます。
境内では式典をはじめ、おかめひょっとこ民謡行列や里神楽などさまざまな奉納がおこなわれ、屋台も出店し賑やか。
周囲がビジネス街であることからも、お昼になると近隣のサラリーマンやOLの方々も仕事の合間に参拝し混雑します。
目次
・虎ノ門金刀比羅宮の例大祭とは?
・境内の様子
・おかめひょっとこ民謡行列
・例大祭の式典参列
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
虎ノ門金刀比羅宮の例大祭とは?
毎月10日は、虎ノ門 金刀比羅宮の縁日(月次祭)です。
そのうち1月10日は初こんぴら祭で、10月10日は例大祭。
この2日間はいつもの縁日よりも賑やかに祝います。
特に御祭神に縁の深い10月10日は、御神威が最も高まるとされる特別な日。
虎ノ門 金刀比羅宮ではこの日を例大祭としています。
ちなみに、前日の9日は大祭前日祭。
大祭当日は11時より社殿にて式典が斎行され、一般の参列もOK。
神楽殿では里神楽や民謡などが奉納され、おかめひょっとこ民謡行列など賑やかにおこなれます。
虎ノ門金刀比羅宮例大祭の境内の様子
最寄り駅は東京メトロ銀座線虎ノ門駅。
A2出口を出ると、数メートル先に鳥居が見えてくるアクセス良好な場所に鎮座しています。
ビルと一体化した境内の参道沿いには屋台が出ており、毎度縁日でおなじみの「たかまのはら 白龍神」の白蛇ちゃんもいました。
まずは参拝。
四神が飾られた銅鳥居をくぐり参拝。
拝殿前のお賽銭箱右側には、縁日でおなじみのろうそく奉納「オロー」。
もちろん奉納。
この「オロー!」という掛け声を聞かないと!
また、江戸時代から続く良縁祈願で有名な結神社と、五穀豊穣・商売繁盛の守護神である倉稲魂命をお祀り喜代住稲荷神社も忘れずに参拝。
こちらの境内社も、篤い信仰が続く都会のスピリチュアルなパワースポットです。
そして、神楽殿では里神楽などが奉納されています。
銅鳥居のところには休憩所が作られていました。
虎ノ門金刀比羅宮例大祭の「おかめひょっとこ民謡行列」
おかめひょっとこ民謡行列は、里神楽相模流萩原正義社中による民謡行列。
「にんば」と呼ばれる曲に合わせて踊りながら境内を練り歩き、特にひょっとこのユニークな動きには笑いを誘われます。
おかめひょっとこ民謡行列の時間になると、なんと社務所の横から続々と登場。
気が付いた人から歓声があがり、その声に応えるようににこやかに(お面でみえないけど)手を振ったりポーズを決めたりと、ノリの良い神様方です。
スタート地点は大通りに面する正面鳥居から。
道開きの神様である猿田彦命を先頭に、七福神の恵比寿様や大黒様、稲荷神の使いのお狐様、竜神?、ひょっとこ、おかめと続きます。
道中では、猿田彦命が手に持つ扇子で参拝者の頭を擦ったり、大黒様が打ち出の小槌を振ったりと嬉しい縁起パフォーマンス!
愛想を振りまくひょっとこの動きには思わずにっこり。
裏鳥居のところに集合し、銅鳥居を通り社殿に向かいます。
揃ってお参りした後は撮影タイムです。
撮影後、拝殿前を去る神様一行。
その後、神楽殿にて獅子舞や民謡踊り、大黒天の「福徳の舞い」などがおこなわれていたようですが、この時には式典に参列するため拝殿内に移動していたので見れず。
来年は是非とも見たい。
虎ノ門 金刀比羅宮例大祭の式典参列
11時から斎行される式典への参列は、一般参拝者もOK。
参列される場合、お賽銭箱の左側より階段を登って拝殿に入ります。
靴は用意されているビニール袋に入れて持参。
拝殿に入る前に式典の流れや振る舞いなどが書かれた式次第がいただけるので、初めての方でも安心です。
また、専用の椅子が用意されているので、式典中、ずっと正座でいることもなし。
ちなみに、より前の方で見学されたい場合は、早めに入ることをお勧めします。
私が参拝した時は、おかめひょっとこ民謡行列が拝殿前での記念撮影を終えた後、拝殿に入っていく人の姿がみられました。
私もろうそく奉納「オロー」をお願いしそのまま拝殿に。
ギリギリ最前列に座れました。
式典は、厳粛な雰囲気の中、神職の方々が祝詞を奏上し、巫女による舞が奉納。
特に目を引いたのが巫女舞の「浦安の舞」。
その優雅な舞もですが、注目は巫女舞でよくみられる神楽鈴ではなく剣の形状を模した鉾鈴。
剣の部分は草薙剣、鍔の部分は八咫鏡、鈴の部分は八尺瓊勾玉と三種の神器を象徴しています。
二人の巫女さんが優雅に舞う姿は神々しく、「シャン!」と鉾鈴が鳴るたびに心が清められていくようでした。
式典は約1時間ほどで終了。
神職や来賓者の方々が退出すると、一般参列者による玉串奉奠(たまぐしほうてん)。
そして、退出する際にお神酒を頂きました。
式典が終了したのは12時頃。
平日だったことからも、境内にはちょうど休憩時間のサラリーマンやOLの方々が参拝されていました。
神楽殿では舞台奉納がおこなわれており、多くの見学人の姿がみられました。
虎ノ門 金刀比羅宮の詳細
虎ノ門 金刀比羅宮へのアクセス
- 東京メトロ銀座線:虎ノ門駅2a出口より徒歩1分
- 東京メトロ日比谷線:虎ノ門ヒルズ駅A2a・b出口より徒歩5分
- 東京メトロ丸ノ内線・千代田線:霞ケ関駅A13番出口より徒歩5分
- 公式サイト:http://www.kotohira.or.jp/
虎ノ門 金刀比羅宮の主な行事・お祭り
- 1月:歳旦祭、初こんぴら祭
- 2月:節分 追儺祭、紀元祭、祈年祭、喜代住稲荷神社(末社)大祭、天長祭
- 6月:夏越大祓式・道饗祭
- 10月:大祭(十日祭)
- 11月:新嘗祭
- 12月:年越大祓式・鎮火祭・除夜祭
- 毎月1日:朔日祭
- 毎月10日:縁日(月次祭)
虎ノ門 金刀比羅宮近くのおすすめ神社・寺
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烏森神社 | 癌封じお守りで有名。願い札・願い玉もついている心願色みくじも人気です。 |
山王日枝神社 | 江戸三大祭の一つである山王祭が行われる神社であり、東京十社の一つ。 |