【北鎌倉】ご本尊は閻魔大王!十王も祀る圓應寺(円応寺)

圓應寺(円応寺/読み方はえんのうじ)は、1250年(建長二年)に造られた閻魔大王を本尊とする鎌倉二十四地蔵第8番のお寺です。

建長寺の開山・大覚禅師の弟子であり、建長寺第九世の知覚禅師が開山しました。

圓應寺(円応寺)の見どころといえば、やはり閻魔堂(十王堂)

閻魔大王座像の他、亡者が冥界において出合う「十王」や延命地蔵を祀り、鎌倉時代に普及した十王信仰に知り・触れることができます。

また、円応寺は長谷寺・高徳院と合わせて参拝することで、極楽浄土に行けるといわれているパワースポット「鎌倉の開運トライアングル」の一つ!

ちなみに、1月と8月に閻魔縁日が斎行されますが、一般参拝はできません。

鎌倉 圓應寺(円応寺) 閻魔堂





目次
行き方
境内
閻魔大王
十王
龍華珈琲
アクセス
近くにある神社・寺
近くのおすすめグルメ
 

圓應寺(円応寺)の行き方

円応寺は当初、新居閻魔堂と呼ばれ見越嶽(甘縄神明神社の裏山、鎌倉大仏の近く)にありましたが、鎌倉幕府が滅亡した後、足利尊氏によって由比ヶ浜に移築。

さらに江戸時代、1703年(元禄16年)に起きた大地震による津波でお堂が破損したため、現在地に移っています。

建長寺に近く、道路(横浜鎌倉線)を超えた反対側。
また、鶴岡八幡宮にも歩いて行ける距離です。

鎌倉駅からだとちょっと距離がありますが、小町通りや鶴岡八幡宮を。

北鎌倉駅から円応寺に向かうのであれば、円覚寺や明月院、建長寺浄智寺も参拝してきてもいいですね。
ただ、いずれのお寺も規模が大きいので計画は慎重に(歩き疲れてしまう!?)。

ちなみに、境内を拝観するには拝観料(入場料)が必要
ペット同伴は不可、境内にトイレはありません。

写真撮影は自由ですが、一脚や三脚を使用する場合は許可が必要です。

鎌倉 圓應寺(円応寺)

 

圓應寺(円応寺)の境内

階段を上った先に山門。
山門の前には「閻魔王」と書かれた石塔が建っていました。

鎌倉 圓應寺(円応寺)

鎌倉 圓應寺(円応寺)

鎌倉 圓應寺(円応寺)

 

山門を通った先に拝観所受付があり、御朱印もこちらで用意されています(書置き)。

鎌倉 圓應寺(円応寺)

 

拝観所受付の先には閻魔堂。

常香炉には「延命香」と書かれたお線香が用意されており、3本で50円。
線香を供えると寿命が伸びるといわれています。

鎌倉 圓應寺(円応寺) 閻魔堂

 

香炉の右側には鐘楼と石仏像。
鐘楼は茅葺屋根で風情があります。

境内には他にも、石碑・石塔・石仏像が置かれています。

鎌倉 圓應寺(円応寺) 鐘楼と石仏像




 

圓應寺(円応寺)の閻魔大王

閻魔堂(十王堂)の奥、中央に鎮座するのがご本尊である閻魔大王座像。
仏師・運慶作の国重要文化財です。

運慶が頓死し閻魔大王の前に引き出された際、「おまえは生前の慳貪心から地獄に落ちるべきだが、人々の心に悪行をおこさず善行をおこなうような私の像を造れるのであれば生き返らせてやろう」と。

そこで運慶は生き返り閻魔様を彫像。

運慶は嬉しさのあまり笑いながら彫ったため、その閻魔様のお顔の仕上がりはどことなく笑っているかのようになったのだとか。
そのため、「笑い閻魔」と呼ばれるように。

また、山賊から赤ちゃんを守るために飲み込んだことから「子喰い閻魔」。
助かった赤ちゃんが無事に成長したことから「子育て閻魔」とも呼ばれています。

鎌倉 圓應寺(円応寺) 閻魔大王座像

 

ちなみに、我閻魔大王座像の前には懺悔文が書かれた紙が掲げられており、閻魔大王様の前にて合掌して心静かに三度唱えると、今まで犯した罪は全て許されるそうです(!?)。

なんてありがたいご利益でしょう。
これは是非、唱えておかないとですね。

また、閻魔大王が亡者を裁く際には、自分にも厳しい罰(罪)が課せられていたという説明も。
知りませんでした。

鎌倉 圓應寺(円応寺) 閻魔大王座像と十王

 

圓應寺(円応寺)の十王

閻魔大王座像を中心に、左右に十王がズラリと並んでいるのが十王
「十王」とは、亡者が冥界において出合う十人の王のことです。

鎌倉 圓應寺(円応寺) 閻魔大王座像と十王

 

亡者は冥界で7日ごとに7回、さらに100日、一周忌、三回忌の合計10回において、それぞれの王から生前の罪について取り調べを受けます。

初七日の秦広王(不動明王)。
二・七日の初江王(釈迦如来/鶴岡八幡宮の国宝館)。
三・七日の宋帝王(文殊菩薩)。
四・七日の五官王(普賢菩薩)。

これらの王による取り調べの結果から、五・七日(三十五日)の閻魔大王(地蔵菩薩)が六道(天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄)のどこに生まれ変わるかを決定します。

そして、六・七日の変成王(弥勒菩薩)が場所を。
七・七日(四十九日)の泰山王(薬師如来)が男女の性別と寿命を決定。

初七日から四十九日までの間は「中有(中陰)」といい、この間、亡者はこの世からあの世へと旅を続けているとされています。

 

対して遺族には、100日の平等王(観音菩薩)には貪の心、一周忌の都市王(勢至菩薩)には瞋の心、三回忌の五道転輪王(阿弥陀如来)には痴(愚痴)の心を慎しむことを誓って法要を行う事が求められています。

この行いは、亡者の追善供養自身の現世における功徳となる善行になるといわれています。

円応寺では、右側から反時計周りに配置されていました。

 

また、入って右側手前には円応寺を開山した智覚禅師像
その隣には、1514年(永正12年)・法眼弘円作の奪衣婆坐像(国の重要文化財)。

反対側、入って左側手前には地蔵菩薩(託言地蔵尊)木像
こちらの地蔵菩薩様が、鎌倉二十四地蔵の第八番です。

 

圓應寺(円応寺)の龍華珈琲

閻魔堂の右側には、コーヒーカフェ「龍華珈琲」。
純日本的な造りの日本家屋で、こだわりのコーヒーを堪能できます。

また、ハート型の窓「猪目窓」から見える石庭と竹林に心が安らぎます。

※龍華珈琲の詳細はこちら

鎌倉 圓應寺(円応寺) 龍華珈琲

 




圓應寺(円応寺)の詳細

圓應寺(円応寺)へのアクセス


圓應寺(円応寺)近くのおすすめ神社・寺
建長寺 けんちん汁発祥のお寺。広い敷地内には多くの塔頭寺院と半僧坊大権現があります。
鶴岡八幡宮 鎌倉の名所。広大な敷地には境内社や幼稚園、ミュージアム、カフェとあります。

圓應寺(円応寺)近くのおすすめ喫茶・カフェ・食事処
龍華珈琲 圓應寺(円応寺)内にあるコーヒーカフェ。ハートの窓からのぞくお庭が特徴的。
点心庵 建仁寺駐車場沿いにある古民家レストラン。けんちん汁と御座敷のフォトスポットで有名。
御谷休憩所 鶴岡八幡宮専用駐車場近くにある休憩所。お団子や飲物、鳩サブレ―などのお土産等があります。




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