スピリチュアルなガマ池伝説ゆかりの神社として知られるパワースポット十番稲荷神社(読み方はじゅうばんいなりじんじゃ)。
境内正面の鳥居左手には港七福神「宝船」、鳥居右手に火伏せの守り神である「かえるさん石像」が祀られ、地域の方をはじめ参拝者の方に親しまれています。
また、大通りを挟んだ先にある麻布十番商店街の守神として大切にされており、かえる様に由来した各種お守り、古来から伝わるお守り、日にち指定の限定お守りなど、ご利益あるお守りが多数揃うことでも有名です。
お宮参りや七五三、厄除け、商売繁盛などの各種ご祈願だけでなく神前結婚式もおこなっています。

目次
・ご祭神・ご利益
・歴史
・鳥居
・かえるさんの石像
・七福神「宝船」
・社殿
・御朱印・お守り
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
十番稲荷神社のご祭神・ご利益
ご祭神は、衣食住・商売繁盛の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと/大鳥大神)、宗像三女神の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たぎりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)です。
そのご利益は、商売繁盛、財運招福、家内安全、旅行安全、防火・火傷除け、難局打開、諸災難除け、武運長久、学芸芸能など。
十番稲荷神社の歴史
もとは末広神社(旧坂下町)および竹長稲荷神社(旧永坂町)に鎮座していた2社で、1950年(昭和25年)の復興土地区画整理により現在地に移り、その後合併。
社名を十番稲荷神社と改称しました。
末広神社(すえひろじんじゃ)は、境内に多数の柳樹があったことから「青柳稲荷」と呼ばれていましたが、その中の一樹の枝が扇の形をしていたことから「末広の柳」と呼ばれ、やがて末広稲荷に。
その後、末広神社と改称されました。
竹長稲荷神社(たけちょういなりじんじゃ)の創建には諸説あり。
1279年(弘安2年)に鳥羽院の子孫が社殿を再建し、大神より翁の面と陰陽の鍵を授かったという伝説があります。
元々は竹千代稲荷と呼ばれていましたが、徳川家光の幼名が竹千代だったことに憚り「竹長」と改めています。
十番稲荷神社の鳥居
大江戸線麻布十番駅7番出口を出てすぐ隣、都道319号線に面して鎮座。
鳥居の両サイドには、港七福神めぐりの宝船とかえる像。
鳥居には、第二次世界大戦期前後に活躍した俳優・歌手・コメディアンのエノケンこと榎本健一氏の名前。
旧鳥居を寄進していた榎本氏の名前を、銅板に写して鳥居柱に記念として残しています。
ちなみに、「日本の喜劇王」とも呼ばれた榎本氏は麻布十番出身です。


十番稲荷神社のかえるさんの石像
正面に向かって鳥居右手にお祀りされているのは、スピリチュアルな伝承が残る火伏せ・防火・火傷の神様「かえるさま」です。
以前は水掛けができる形で別の場所に安置されていました。。



そのご利益は、財運招福・旅行安全・諸災難除けなど。
「財かえる(お金が戻ってくる)」「無事かえる(出先から帰ってくる/遺失物が戻ってくる)」「元気でかえる(若がえる/入院先などから帰ってくる)」などで、麻布七不思議の1つになっている「がま池伝説」からのご加護。
1821年(文政4年)の大火でこのあたりは殆ど焼けてしまったのですが、山崎主税助(やまさきちからのすけ)の屋敷は無事。
邸内の池に住む大かえるが水を吹きかけて猛火を退けたからだとして、そのご利益にあやかろうと多くの人がそのご利益を求めました。
それで作られたのが、「上」と書かれた御札「上の字様」です。
防火・火傷のお守りとしてお分かちされるようになりました。
一時期、途絶えてしまうものの、1975年(昭和50年)に「かえるのお守り」が復活し、さらにかえるの石像も奉納され、その後、「上の字様」もほぼ昔のままの姿で復刻されました。
このお守りの奉製では、現存するがま池の水を使用。
がま池は、いかなる日照りにも涸れたことがないと伝わるスピリチュアルなパワースポット。
マンション敷地内になるため、一般公開はされていません。
かえる様の隣には、庚申塔(青面金剛尊)。
無病息災・延命長寿の尊像です。

十番稲荷神社の七福神「宝船」
鳥居正面左側には、港七福神の「宝船」のお社。
「宝」の文字に施されている金箔は、ご崇敬の方によるもの。
「ご利益を授かったお礼」としてなんだとか!?



十番稲荷神社が七福神めぐりで宝船を担当しているのは、戦前の麻布稲荷七福神めぐりから。
合祀された竹長稲荷神社に安藤広重筆の宝船の絵が伝わっていたことからで、当時は木のミニチュアの船をお分かちし、各社寺で七福神の木彫像を集めていたそうです。
また、末広神社は相殿に宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)をお祀りしていたことから弁才天の巡拝所(江戸時代の江戸百社弁天めぐりの一社)になっていました。
現在、お正月限定の港七福神めぐりで押印されている「宝船」は、竹長稲荷神社で授与していた御朱印のデザインが元になっています。
十番稲荷神社の社殿
鳥居のところには、凛々しいお顔の狛狐。



鳥居の先には石段。
階段を登った拝殿前には、合祀された末広神社に奉納されていた一対の狛犬。
戦時中、土中に埋めていたことから戦災をまぬがれた狛犬で、1937年(昭和12年)に麻布十番出身の歌手・音丸氏が寄進したものです。


1997年(平成9年)に新築造営された、鉄筋コンクリート造の社殿。

十番稲荷神社の御朱印・お守り
御朱印やお守りは、拝殿向かって左側で。
御朱印は通常一種類のみで(書置き)で、元日から成人の日までは宝船の御朱印が頒布されています。
お守りでは、麻布七不思議・がま池伝説に因んだ「上の字御守(上の字様)」をはじめ、多数の「かえるさん」のお守を授与。
「獲得のお守り」「金の種 銀の種(一粒万倍日)」など日にち限定で頒布されている授与品もあります。
また他には、初午から旧初午期間中の「宝珠の神符」や「実力(みのるちから)」、「福あつめ」や「福絵」「張り子のかえるさん」といった縁起物、陶器製の小さなかえるの中におみくじ、清祓の塩などがあります。


さらに、開運招福の願いが込められた金箔が貼り終え、「金運・幸せのかえるさん」から「満願成就のかえるさん」になったカエル像を、お正月(元日~成人の日)・納涼まつり・酉の市のみ、社殿向かって左わきにお祀りしています。
それにともない、満願成就のかえるさんの御神札・御守・縁起物をお分かち。
その御札や御守には「金かえる」を表すカエル文字と「円満」を表す円形の満の字入りです。
十番稲荷神社の詳細
十番稲荷神社へのアクセス
- 地下鉄大江戸線:麻布十番駅7番出口よりすぐ
- 東京メトロ南北線:麻布十番駅4番出口より徒歩5分
- 公式サイト:https://www.jubaninari.or.jp/
十番稲荷神社の主な行事・イベント
- 1月:初詣、港七福神めぐり
- 2月:節分、初午祭
- 6月:集財祭(あじさいまつり)、大祓(夏越しの祓)
- 8月:麻布十番納涼まつり
- 9月:例大祭
- 11月:酉の市(酉の日)
- 12月:大祓
- 毎月1・15日:月次祭
十番稲荷神社近くの神社・寺
| 大法寺 | 港区七福神の一寺。大黒天や烏骨鶏など見どころがいっぱい。 |
|---|---|
| 井戸のかえる神社 | 本屋さんに鎮座。カエルさまに水をかけることで、集中力が高まり学業や仕事の成績が向上。 |
| 善福寺 | 東京都内で最古級といわれる浄土真宗のお寺。福沢諭吉のお墓があります。 |
| 元神明宮 (天祖神社) | 現代風の拝殿。1000年以上の歴史がある神社で、お稲荷さんなどの境内社があります。 |






