1185年(文治元年)に桝形城主・稲毛三郎重成が創建した神鳥前川神社(読み方はしとどまえかわじんじゃ)は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘姫尊(おとたちばなひめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冊尊(いざなぎのみこと)の二組の夫婦神を祀る神社。
夫婦神にあやかり、夫婦和合・家内安全・子授け・安産などのご利益があることで有名です。
例大祭では、お囃子や獅子舞、神輿渡御、献茶祭などがおこなわれ、最後を締めくくったのは島根県石見地方の伝統芸能「石見神楽」。
豪華な衣装と動き、神楽囃子で神話を再現。
この機会に是非観たい伝統芸能です。
目次
・行き方と駐車場
・境内の様子
・石見神楽「塩祓」
・石見神楽「恵比須」
・石見神楽「大蛇」
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
神鳥前川神社例大祭の行き方と駐車場
最寄駅は東急田園都市線田奈駅。
駅から国道246号線沿いに歩いていくと、やがて木々の中の鳥居が見えてきます。
アクセスは悪くないのですが、途中、道が細く車が近い場所もあるので注意が必要。
ビュンビュン走っているのでご用心。
ちなみに、神鳥前川神社には駐車場が3ヵ所ありますが、境内の駐車場はお祭りのため使えないようでした。
神鳥前川神社例大祭の境内の様子
神鳥前川神社は小高い丘の上にあり、本殿までは手すり付きの急な階段石段を登って。
石段を登り切ると右手に手水舎。
正面にご本殿。
左手奥にある神楽殿では、石見神楽がおこなわれていました。

神鳥前川神社例大祭の石見神楽「塩祓」
演目は、塩祓・恵比須・大蛇。
塩祓(しおはらい)は、四方祓いともいう儀式舞。
衣装は烏帽子・狩衣で幣と扇を持ち、最初に神殿に祈りをささげ、神楽歌とともに東西南北の四方を舞い清めて神々を待つ準備を整える神楽です。
神鳥前川神社例大祭の石見神楽「恵比須」
次に七福神の一柱である恵比須(えびす)。
商売繁盛・豊漁の神として知られる恵比須様の鯛釣りの様子などを、コミカルな動きで演じています。
魚を入れる籠の中にはたくさんの飴ちゃんが入っていたらしく、節分祭よろしく豪快に投げてくれました。

なかなか釣れない鯛を必死に釣りあげようとする恵比須様はもちろん、鯛に扮する神職の方とかわいい巫女さんの動きもほほえましい。



神鳥前川神社例大祭の石見神楽「大蛇」
そして最後は大蛇(おろち)!
古代神話の英雄である須佐之男命(すさのおのみこと)の八岐大蛇退治。
日本神話のなかでも有名なストーリーです。
舞台をめいっぱい使ったダイナミックでスケールの大きい演目で、まさに例大祭の最後を飾るのに相応しいものでした。


須佐之男命と稲田姫(いなだひめ)が登場後、大蛇が順に登場。



「こんなこともできるんだぞ~」とばかりに次々とダイナミックな動きと決めポーズを披露する大蛇。
観客からも拍手喝采。
その様子に、途中からダチョウ俱楽部に見えてきました。
かわいい。



そして、樽の酒を飲みはじめる大蛇。
「えめぇ~!!」という声が聞こえてきそうな動き(演技)に脱帽です。

酔っぱらったところに、再び須佐之男命が登場。
須佐之男命VS大蛇の始まりです。
結構長い見せ場で、そう簡単に大蛇もやられてはくれません。
しかも、口から火花!?



煙がもうもうと立ち込める中、ぐるんぐるんに巻かれる須佐之男命と火事にならないかハラハラ☆ドキドキ。
まさに手に汗握るです。

1頭、また1頭と倒す須佐之男命。


最後の大蛇も見事倒すと観客からは拍手喝采です。



最後、舞台に役者さんが出てご挨拶。
すごかった!!
そして、さきほど打ち取った大蛇の頭を舞台下にズラリ。
粋なサービスに、皆さん写真撮影です。
とっても素敵な舞台を見させていただきました!!
神鳥前川神社の詳細
神鳥前川神社へのアクセス
- 東急田園都市線:田奈駅より徒歩7分
- 公式サイト:https://www.shitodomaekawa.com/
神鳥前川神社の主な行事・イベント
- 1月:歳旦祭
- 2月:節分祭、祈年祭
- 3月:稲荷祭
- 4月:人形祭
- 5月:仙元祭、一心泣き相撲
- 6月:大祓式
- 7月:天王祭
- 8月:風神祭
- 10月:例大祭
- 11月:酉の市、新嘗祭
- 12月:大祓式
神鳥前川神社近くのおすすめ神社・寺
極楽寺 | 戦国時代に元海和尚によって再開基された真言宗豊山派寺院。個性的な石仏が多数あり。 |
---|---|
杉山神社(武藏國六之宮) | 府中の大國魂神社を総社とする武蔵国六社の六宮。武州柿生琴平神社の兼務社です。 |
大林寺 | 江戸幕府の旗本岡野家の菩提寺。鐘は長津田十景の一つで、登録文化財も多数あり。 |