【門前仲町】深川不動堂(成田山東京別院)のお参りの仕方

深川不動堂は、千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺の東京別院で、特に関東地方では重要な祈願の場所である日本三大厄除け開運大師の一つ。
正式名称は「成田山 東京別院 深川不動堂」です。

古くから「深川のお不動様」として信仰されてきたスピリチュアルなパワースポットで、関東三十六不動霊場の第20番札所でもあります。

深川不動堂は参道の門田町から旧本堂、内仏殿、新本堂、深川開運出世稲荷と見どころがいっぱい。

基本の参拝方法としては、旧本堂のおねがい不動尊、新本堂の祈りの回廊・護摩法要、内仏殿の諸仏諸尊、深川開運出世稲荷とお参りしていくのがおすすめです。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)





目次
歴史とご本尊・ご利益
赤門(山門)
深川龍神のお参りの仕方
香炉とわらじ守り願掛け
旧本堂
新本堂
内仏殿
深川開運出世稲荷
堂内無料案内と体験修行
御朱印・おまもり・おみくじ
駐車場
アクセス
主な行事・お祭り
近くにある神社・寺
 

深川不動堂(成田山東京別院)の歴史とご本尊・ご利益

山号は成田山。
宗派は真言宗智山派。
ご本尊は不動明王

成田山新勝寺のご本尊、嵯峨天皇の勅願により弘法大師が一刀三礼敬刻開眼した不動明王のご分身ご分霊です。

諸願成就・厄難消除・交通安全・家内安全・商売繁盛にご利益があるとされています。

 

その創建は1703年(元禄16年)頃。

成田山の不動信仰の人気から1703年(元禄16年)に、成田山から本尊の不動明王像を運び江戸の人々に公開する第一回出開帳が、富岡八幡宮の別当寺である永代寺でおこなわれました。
この時、五代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院も参拝しています。

その後も出開帳がたびたびおこなわれ、不動信仰の高まりから信徒講社が結成。

1868年(明治元年)の神仏分離令・廃仏運動がおこった際には、信徒講社によって深川移転説が言われるようになり、出開帳がおこなわれていた現在地に不動明王御分霊が正式に遷座されました。

1881年(明治14年)に深川不動堂の名前で堂宇が完成したものの、1923年(大正12年)に起こった関東大震災によって全て焼失。
仮本堂の状態が続き1928年(昭和3年)に再建されるも、東京大空襲によってふたたび焼失。

御本尊は前回同様に役僧達によって守られ、いったん成田山の光明堂へ。
紆余曲折を経て、1950年(昭和25年)に深川に本堂が建てられ、その後、内仏殿や新本堂が完成し今に至ります。

 

深川不動堂(成田山東京別院)の赤門(山門)

深川不動堂へのアクセスは、最寄り駅である東京メトロ東西線門前仲町駅1番出口が便利。
赤門(山門)のすぐ脇に出られます。

赤門をくぐる前に一礼
ちなみに、深川不動堂の山門は独特の様式から「赤門」と呼んでいます。

そして、深川不動堂の参道には、下町の古き良き風情とお寺で焚かれるお香の匂いもかすかに感じられる門前町が発展。
活気あるその参道は、「人情深川ご利益通り」とも呼ばれています。

老舗の和菓子屋や漬物店など魅力的なお店がたくさんあるのでついつい引き込まれてしまいそうになりますが、参拝前に買い物や買い食いをするのは不敬になるのでNG
参拝後のお楽しみにしておきます。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

 

深川不動堂(成田山東京別院)の深川龍神のお参りの仕方

境内に入ったら、まずは手水舎にて手や口内を清めます。

ちなみに、深川不動堂の手水舎の奥には、運気を向上させて幸福に導くといわれる深川龍神が祀られています。

山梨県下部町の三澤瀧祭社より勧請された御神体をお祀りしており、水鉢に龍神願い札を浮かべてご祈願すると、願い事が龍神の許に届くといわれています。

龍神願い札の納め方は、願意表を参考に自身が望む願い事を書きこみ、水鉢にいれたら銅鑼を二回叩きます。
その後に一礼し、胸の前に手を合わせてご挨拶、およびお願い事やメッセージを伝え、最後に一礼をして終わります。

ちなみに、ご真言は「ノウマク サマンダ ボダナン メイギャ シャニエイ ソワカ」です。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

 

深川不動堂(成田山東京別院)の香炉とわらじ守り願掛け

手水舎で清めたら、線香台にてお線香をたて、身体全体に煙をかけて清めます。

お線香は香炉の隣に用意されています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

 

また、2月の参拝では、この時期限定の絵馬奉納が用意されていました。

愛染明王・大日如来・不動明王の3種類の絵馬が用意されており、的を射抜いた矢に願いをこめて絵馬を奉献します。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 絵馬奉納

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 絵馬奉納

 

また、境内にはおおきなわらじ「わらじ守り願掛け」も。

足腰の息災を願うお守りで、願いを書いた小さなわらじがたくさんかけられていました。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) わらじ守り願掛け




☝目次に戻る

 

深川不動堂(成田山東京別院)の旧本堂

身体を清めたら、正面に見える旧本堂に参拝します。

お賽銭を入れ、一礼してから手を合わせて願い事をすると、一般的なお寺のお参りの仕方と変わりません。

ただ、不動明王の真言「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・センダ・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン」を心の中で唱えられると尚よし。

奥には、樹齢500年を超える楠の霊木を使用した木造不動尊像「おねがい不動尊」が。
縁日には、直接手に触れて参拝できる特別参拝がおこなわれています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 旧本堂

 

この旧本堂は、関東大震災と第二次世界大戦により本堂が焼失したため、1951年(昭和26年)に千葉県印旛沼のほとりにあった龍腹寺の地蔵堂を移築したもの。

区内最古の木造建築で、江東区の指定登録文化財に指定されています。

階段の両脇には、八大童子の中の矜羯羅童子と制吐迦童子でしょうか?

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 旧本堂

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 旧本堂

 

深川不動堂(成田山東京別院)の新本堂

開創310年記念事業として建立。

特徴的な外壁はお不動様のご真言による真言梵字壁で、堂内にはご本尊・両童子(教祖の子ども)・四大明王が祀られています。

堂内では毎日定刻に、煩悩を清らかな願いに昇華し成就させる力をもつと言われる護摩法要がおこなれており、祈祷や見学が可能。
ホラ貝響きとともに始まり、読経と太鼓の音が心の中を清めてくれます。

ちなみに、旧本堂から行けます。

ご本尊の真下には、約1万体のクリスタル五輪塔(内部には小さな不動尊像)が奉安されている「祈りの回廊」があり、中間地点にある巨大念珠をなでながら参拝するとご利益があるといわれています。

ちなみに、堂内には靴を脱いで上がるスタイルなので、参拝時には靴下をはいて、もしくは持参しておくといいでしょう。

また、総合案内所、古いお札納め所もこちら(手水舎近く)。
納札所には護摩木が用意されています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 新本堂

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 新本堂

 

深川不動堂(成田山東京別院)の内仏殿

内仏殿は旧本堂・新本堂とつながっており、4階まで諸仏諸尊がお祀りされています(見学できない階もあり)。
階段はもちろん、エレベーターもありますので、足腰に不安がある方も安心です。

立座不動明王像を祀る「政廣不動の間」や手軽に四国遍路を体験できる「四国八十八カ所巡拝所」、開創320年記念事業にて遷座された「みまもり不動尊」、格天井画「大日如来蓮池図」など見どころがいっぱい。
時間が許すなら、こちらもお参りしておくのがおすすめです。




☝目次に戻る

 

深川不動堂(成田山東京別院)の深川開運出世稲荷

境内に入って右側の奥には、総檜造り檜皮葺きの深川開運出世稲荷。

成田山新勝寺境内にある成田山開運出世稲荷から吒枳尼天尊(だきにてんそん)を勧請しています。

除災開運・立身出世・火防・諸願成就のご利益があるといわれており、毎年2月に例大祭、9月には開創記念大祭が斎行されています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

 

境内には、ご信徒さんによって奉献された赤いのぼり幡と提灯がズラリ。

こちらの提灯は12月28日から2月28日まで掲揚されているもので、願い事を短冊に書いて吊るしています。

お線香も用意されていました。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

 

社殿前には、願いごとを書いた紙を入れて奉納する願掛きつねと太鼓。

太鼓をならすと、商売繁盛のご利益があると言われています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷 願掛きつね

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷 太鼓

 

深川開運出世稲荷の社の左右にも鳥居があり、左側の鳥居は駐車場に。
右側の鳥居は勝軍地蔵尊につながっています。

武器を持ち甲冑を纏った勇ましい姿の勝軍地蔵尊は、戦勝祈願の地蔵菩薩。
鎌倉時代以降、武家に篤く崇拝されていました。

深川不動堂の勝軍地蔵尊は、1939年(昭和14年)、出征兵士の武運長久を祈願するため境内に建立されたものです。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 深川開運出世稲荷

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 勝軍地蔵尊

 

深川不動堂(成田山東京別院)の堂内無料案内と体験修行

毎月1・28日の14時から、僧侶による堂内無料案内をおこなっています(諸行事で中止になることもあり)。

深川不動尊の歴史やお祀りしている仏様の解説、仏教の話などを交えて案内(45分)。
一人の参加でも実施しているそうで、13時45分までに総合受付所に申し込みます。

また、写経(般若心経または仏説聖不動経)・写仏(不動明王または大日如来)・ご詠歌・阿字観といった体験修行も。

自宅でできる不動尊像自宅写仏セットもあるので、お土産にも最適です。

 

深川不動堂(成田山東京別院)の御朱印・おまもり・おみくじ

境内にあるお礼場(数か所あり)で、お守りや御朱印などを授与しています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院)

 

御朱印では、深川不動堂の御朱印をはじめ、関東三十六不動や月替わり特別朱印など多数の御朱印が用意されています。

御朱印帳では、色違いの梵字柄や深川不動堂など数種類。

 

お守りやお札も多数あり、成田山で有名なお守りといえば、自分に代わって災いを受けてくださる「身代わり御守」。

また、樹齢700年の楠でつくられた「おねがい不動尊守り」や勝負事に強い「勝御守」、玉の輿の語源ともなった桂昌院にあやかった「良縁御守」なども人気です。

 

おみくじでは、開運みくじや天然石みくじ、喜常(きつね)みくじ、お守り入り恋みくじ、お守り入りガチャガチャ開運みくじ、犬おみくじ、猫おみくじ、外国語おみくじなど多数あり。

さらに本堂・旧本堂内には、仏さまからの有難いお言葉がつづられている「仏さまからのお言葉」なんてものもあります。

 

深川不動堂(成田山東京別院)の駐車場

開運出世稲荷の近くには駐車場。
成田山深川不動堂と富岡八幡宮の間にある道路から入庫します。

こちらでは車の交通安全祈願もおこなっています。

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 駐車場

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 駐車場

門前仲町 深川不動堂(成田山東京別院) 駐車場

 




深川不動堂(成田山東京別院)の詳細

深川不動堂(成田山東京別院)へのアクセス
  • 東京メトロ東西線:門前仲町駅1番出口より徒歩2分
  • 都営地下鉄大江戸線:門前仲町駅6番出口より徒歩5分
  • 公式サイト:https://www.fukagawafudou.gr.jp/


深川不動堂(成田山東京別院)の主な行事・イベント
  • 1月:修正会元朝大護摩供、成人祝祷会、初不動
  • 2月:星まつり祈祷会、開運出世稲荷例大祭
  • 3月:彼岸大法会
  • 4月:慈恩如来遷座法要、花まつり灌仏会
  • 5月:深川龍神例大祭
  • 7月:盂蘭盆会萬燈供養
  • 8月:盂蘭盆会萬燈供養
  • 9月:彼岸大法会、開運出世稲荷 開創記念大祭、貫首巡錫特別大護摩供
  • 11月:七五三祝祷会
  • 12月:納め不動
  • 毎月15日:おねがい不動尊特別参拝、天国宝剣加持
  • 毎月28日:聖日百味祈願大護摩供

深川不動堂(成田山東京別院)近くのおすすめ神社・寺
富岡八幡宮 江戸勧進相撲(大相撲の前身)発祥の地。深川八幡祭り(水かけ祭り)で有名。
大栄山 金剛神院 永代寺 深川不動堂の参道途中にある寺院。御本尊は歓喜天、真言宗のお寺です。
牡丹住吉神社 ご祈念石がたくさん置かれているなど、地元でふるくから大切にされているお社。
木場 洲﨑神社 桂昌院の縁の、古き良き風情のある神社。玉の輿たまちゃんの像があります。
法乗院(深川ゑんま堂) 大きな閻魔大王像と、祈願に合わせてお賽銭が入れられる投入口があります。
心行寺 深川七福神の福禄寿。多数の文化人が眠る浄土宗のお寺です。




☝ページトップに戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です