7月9・10日の2日間限定で開催されている金龍山 浅草寺(読み方はきんりゅうざん せんそうじ)のほおずき市は、46,000日分のご利益があるとされる功徳日。
その後利益にあやかろうと、多くの参拝者で賑わいます。
見どころは、なんといっても境内に所狭しと並ぶ約100軒ほどのほおずきの露店!
境内はオレンジと緑の鮮やかな色であふれ、売り子さんのかけ声が響く活気に満ちている光景はこの時期ならでは。
浅草の夏の風物詩と呼ばれるだけあります。
また、この2日間に限り、竹串に挟んだ三角形の守護札「雷除札」や黄色の掛け紙の祈祷札「黄札」、小さな雷除札が入っている災難除守、2025年(令和7年)から新たに加わった除災招福お守りが特別授与されています。
ちなみに、浅草寺にはライブカメラ(YouTube)が設置されているので、混雑状況がリアルタイムにわかります。
目次
・浅草寺のほおずき市とは?
・ライブカメラ
・混雑具合
・屋台の出店状況
・ほおずきの値段と販売スタイル
・江戸風鈴
・限定お守り「雷除札」
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・浅草寺境内案内
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
浅草寺のほおずき市とは?
7月9・10日は浅草寺の四万六千日の縁日であり、縁日にともなってほおずき市が催されています。
観世音菩薩の縁日は毎月18日ですが、室町時代末期の頃から、功徳日(くどくび)といわれる縁日が設けられるようになりました。
功徳日は寺社によって異なりますが、その日に参拝すると100日、1,000日分などの功徳が得られるという特別な日。
浅草寺が功徳日とする7月9・10日は46,000日分の功徳があるとされており、およそ126年分に相当することからも、一生分の功徳が得られる縁日でもあります。
ちなみに、もともとは10日の1日だけだったのですが、四万六千日の縁日が定着してくると、前日の9日から参拝者で賑わうようになったため、9・10日の両日が縁日になりました。
また、四万六千日の縁日にほおずき市が立つのは、実は芝にある愛宕神社のほおずき市がきっかけ。
「ほおずきの実を水で鵜呑み(丸飲み)すれば、大人は癪(なかなか治らない持病)を切り、子供は虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)を去る」といった民間信仰からほおずきが人気に。
ちょうどお盆の時期であったことからも、浅草寺でもほおずき市が立つようになったそうです。
ちなみに現在は、ほおずき市ではほおずきの生食はできないとされています。
浅草寺のライブカメラ
浅草寺の本堂と雷門の間には、混雑具合などをリアルタイムにわかるライブカメラが2台設置されています。
YouTubeで24時間公開されており、夜間でも視聴可。
雷門側のライブカメラでは仲見世通り(参道)の様子が。
本堂側のライブカメラでは、日没から夜のライトアップされた本堂が見えます。
ほおずき市の混雑具合
浅草寺に到着したのは9日の平日、11時頃。
東京メトロ銀座線に乗ってやってきたのですが、上野あたりから急激に混み、浅草駅で多くの方が降りていく様子からも、ほおずき市がいかに混雑しているのかが予想できました。
ただ、平日の午前中ということからか若者の姿はあまりみられず、私のような中年以降の年齢層が目立って多かったです。
また、浴衣を着た写真撮影もちらほらとみられ、外国人観光客の多さはいわずもがなでした。

ほおずき市の屋台の出店状況
ほおずきの屋台は、宝蔵門(仁王門)の前の両側、本堂と浅草神社の間から藤棚がある休憩スペースまで、ズラリと並んでいました。
↓宝蔵門(仁王門)の前の両側
↓本堂と浅草神社の間
↓浅草神社から藤棚まで
ちなみに、五重塔のほうには、いつもながらの屋台グルメがズラリ。
また、藤棚がある休憩スペースでは暑さ対策としてミストが設置されており、その近くの伊藤園の仮設店舗では無料でお茶が飲めるドリンクバーが。
これはありがたい。
ほおずき市のほおずきの値段と販売スタイル
物価高のあおりからか、数年前と比べると高くなっていました。
出店しているほおずきの屋台同士で価格協定があるのか、どのお店も一律で一緒。
かご入り(3,000円)、枝付き(2,000円)、バラ5個(ミニかご付きで1,000円)、バラ5個(800円)の4タイプです。
※2025年の価格。いずれも税込み。
また、浅草神社の境内にはクロネコヤマトが出張っており、ほおずきの配送に対応していました。
ほおずきの屋台でも、クロネコヤマトの方が引き取りにきているのを頻繁に見かけたりして。
電車で持って帰るのには大きいですから、配送が楽ですね。
ほおずき市の江戸風鈴
屋台ではほおずきとともに風鈴が飾られており、チリンチリンと可愛らしい音が涼し気に響いています。
これは、つり篭ほおずき付きの風鈴です。
ほおずき市の限定お守り「雷除札」
昔は、ほおずきだけでなく、落雷除けのお守りとして赤とうもろこしも売られていました。
赤とうもろこしが雷除けのお守りになったのは、赤とうもろこしを吊るしていた農家だけが落雷の被害にあわなかったことに由来するようです。
ところが、不作によって赤とうもろこしの販売ができない年があり、不安に思った信徒が浅草寺に雷除けのお守りを出せないか相談。
そこで浅草寺では、竹串に挟んだ三角形の守護札を授与するようになりました。
これが雷除札です。
ほうずき市では本堂の両サイドには大きな雷除札のレプリカが掲げられ、臨時テントで授与していました。
ちなみに、雷除札の飾り方は、人が集まる部屋の頭より高い位置(鴨居があれば、それより高い位置)にお祀りするのがいいのだとか。
他神社のお札があっても、雷除けなので一緒に祀っても構わないそうです。
また、この2日間に限り、雷除札の他に黄色の掛け紙の祈祷札「黄札」や小さな雷除札が入っている災難除守、2025年(令和7年)から新たに加わった除災招福お守りが特別授与されています。
浅草寺の御朱印
浅草寺の御朱印は、本堂向かって左側にある影向堂(ようごうどう)でいただくことができます。
「朱印所」と書かれた案内板が置かれているのでわかりやすいです。
ほおずき市の時には、影向堂の前に臨時の授与スペースが作られており、そこでも御朱印が頒布されていました(こちらは書置き)。
浅草寺の詳細
浅草寺へのアクセス
- 東京メトロ銀座線・都営浅草線:浅草駅A4出口より雷門まで徒歩1分
- 東武スカイツリーライン:浅草駅より雷門まで徒歩5分
- つくばエクスプレス:浅草駅より雷門まで徒歩5分
- 公式サイト:https://www.senso-ji.jp/
浅草寺の主な行事・お祭り
- 1月:新年大祈禱会、温座秘法陀羅尼会、その他
- 2月:節分会、針供養会、その他
- 3月:本尊示現会、春季彼岸会、その他
- 4月:仏生会(花まつり)、白鷺の舞、駒形堂大祭、その他
- 5月:宝の舞、正五九大護摩
- 6月:楊枝浄水加持会・百味供養会、華講会
- 7月:四万六千日(ほおずき市)、盂蘭盆施餓鬼会、その他
- 8月:万霊燈籠供養会
- 9月:秋季彼岸会、正五九大護摩
- 10月:菊供養会、金龍の舞、その他
- 11月:白鷺の舞、七五三加持会
- 12月:納めの観音ご縁日(羽子板市)、星供養会(星まつり)、その他
- 毎月1日:大般若経転読会法要
- 毎月18日:ご本尊ご縁日法要
浅草寺境内案内
影向堂 | 観音さまをお助けする十二支の守り本尊のお堂。 |
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淡島堂 | 淡島明神を勧請した女人守護のお堂。2月の針供養では信徒さんで賑わいます。 |
銭塚地蔵堂 | 石仏六地蔵尊とカンカン地蔵は金運のご利益があるパワースポット!独自の参拝方法があります。 |
鎮護堂 | 火除けと盗難除け、諸芸上達を守護する狸、鎮護大使者が祀られています。 |
弁天堂 | 老女弁天は関東の三弁天の一つ。江戸の名鐘「時の鐘」があります。 |
浅草寺近くのおすすめ神社・寺
浅草神社 | 浅草寺創始者がご祭神。三社祭で有名。夫婦狛犬や被官稲荷神社などパワースポットが点在。 |
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駒形堂 | 浅草寺発祥の霊地に建つお堂。毎月19日が縁日でご開帳されています。 |
東本願寺 | コンクリート造りの巨大な仏教寺院。金の装飾はお磨きさんによっていつもピカピカです。 |
牛嶋神社 | 立派な三ツ鳥居がある神社。撫で牛やライトアップで知られています。 |
待乳山聖天 | 聖天さま独特の秘法である浴油祈祷で有名。お供え物は大根です。 |
浅草富士浅間神社 | 富士山を登った事に成る子授かり守の浅間富士があります。本務社は浅草神社。 |
浅草寺近くのおすすめカフェ・食事処
SmileSpice | 発酵食とスパイスで作るカレー。数種類を盛る「あいがけ」も。 |
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珈琲・アモール | 仲見世通り近くにあるテンドグラスが美しい喫茶店。モーニングからオープン。 |