国道246号(厚木街道)から一本入った場所にある王子神社(読み方はおうじじんじゃ)は、緑区長津田に鎮座する大石神社と同じ長津田の鎮守とされている神社です。
王子権現もしくは若一王子社とも呼ばれており、長津田十景「王子秋月(おうじしゅうげつ)」に選定されています。
ご祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と速玉男命(はやたまをのみこと)。
子孫繁栄、殖産振興、良縁祈願、心願成就、厄除開運、悪縁消除などのご利益があると言われています。
目次
・歴史
・駐車場
・境内
・社殿
・境内社
・例大祭
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
王子神社の歴史
江戸時代、武蔵国都筑郡長津田村を領していた岡野家の初代領主・岡野房恒が、熊野三山のうち 新宮(速玉男命)より若一王子権現を勧請。
1596年(慶長元年)に創建されました。
明治維新の神仏分離令により権現を取り若一王子神社に。
1873年(明治6年)に長津田村の村社になりました。
1943年(昭和18年)になると神饌幣帛料供進神社に指定され、正式社号は王子神社に。
また、厚木街道を渡った先にある福泉寺は王子神社(当時は王子権現)の別当寺。
開基・創建は岡野房恒です。
王子神社の駐車場
駐車場は、一の鳥居の両サイドに数台分。
さらに、境内に数台分あります。
王子神社の境内
鳥居の前には、樹齢300年の横浜市古木名木に指定されているご神木「モミの木」があります。
その木の周囲は約3メートル!
大正時代初期には2本あったのですが、弱ってきたため1972年(昭和47年)に伐採されています。
大樹の両サイドにある階段を上ると、「石段一式」と彫られた石盤と昔使われていた手水舎、御由緒書きがあります。
一の鳥居の先の急な階段を上がると二の鳥居。
正面に社殿。
右側に手水舎と駐車場、車用のお祓い所。
左側に社務所があります。
御朱印では御朱印(書置き)がいただけます。
王子神社の社殿
社殿の前に鎮座する狛犬は、左右とも子連れ。
江戸時代、1853年(嘉永6年)の岡部平右衛門の作品です。
子育て・子授けのご利益がある「子宝の狛犬」として親しまれており、そっと撫でてあげるといいそうです。
社殿は立派な権現造。
1958年(昭和33年)の狩野川台風で社殿が損壊してしまいましたが、1986年(昭和61年)に再建。
その間は、仮社殿を建てて岡野家の造営の奥宮を保存されていたそうです。
王子神社の境内社
王子神社拝殿と社務所の間を抜けたところにある長寿稲荷社。
ご神体は、横浜市緑区にある福泉寺に安置されています。
建物は1925年(大正14年)に再建されました。
王子神社の春の例大祭
4月の春の例大祭「春祭り」では宵宮・本祭りとおこなわれ、神輿御霊入された神輿が町内を巡ります。
また、神社前の通路には多数の屋台が並び、神楽殿では奉納演芸大会がおこなわれるなど賑やかです。
王子神社の春の例大祭は、地域では昭和の日におこなわれる恒例行事になっています。
王子神社の詳細
王子神社へのアクセス
- 東急田園都市線・JR横浜線:長津田駅南口より徒歩9分
- 公式サイト:https://nagatsuta-ouji.or.jp/
王子神社の主な行事・お祭り
- 1月:歳旦祭
- 2月:節分祭
- 4月:例大祭
- 6月:夏越の大祓式
- 10・11月:七五三
王子神社近くのおすすめ神社・寺
長津田大石神社 | 在原業平朝臣の伝説が残る歴史ある神社。 |
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金毘羅神社 八坂神社 | 線路伝いの丘の上にある神社。多数の石碑があります。 |
大林寺 | 江戸幕府の旗本岡野家の菩提寺。鐘は長津田十景の一つで、登録文化財も多数あり。 |
福泉寺 | お寺のテーマパークと言っていいほどいろんな参拝スポットがあります。 |