古くから篤く信仰されてきた神田明神(正式名は神田神社)は、一之宮・大己貴命(おおなむちのみこと)、二之宮・少彦名命(すくなひこなのみこと)、三之宮・平将門命(たいらのまさかどのみこと)を祀る江戸の守護神。
縁結び、商売繁盛、開運招福のご利益で有名です。
5月におこなわれる神田祭(本祭)は江戸三大祭の一つ。
江戸時代の頃は幕府の保護を受けた「天下祭」としておこなわれ、山王祭(日枝神社)と共に江戸城内への神輿の渡御が許されていたという歴史ある大祭です。
数日間に渡ってさまざまな祭事が斎行されており、絢爛豪華な装飾を施した大小さまざまな神輿が神田明神を目指し境内に入る神幸祭神輿宮入は、お祭りのクライマックスともいえるもの。
各町会の神輿が掛け声の元、次々と神田明神境内に入り姿は圧巻です。
目次
・神田祭のスケジュール
・神輿宮入~本郷通りの様子~
・神輿宮入~大鳥居から隨神門~
・神輿宮入~本殿前~
・展示(神田の家前)と催し(宮本公園)
・屋台の出店風景
・神馬・あかりちゃん
・ライブカメラ
・御朱印・限定グッズ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
・近くのおすすめグルメ
神田祭のスケジュール
神田祭(本祭)でおこなわれる祭事は以下。
- だいこく様・えびす様・まさかど様の三柱の御神霊を鳳輦・神輿に遷す「神事鳳輦神輿遷座祭」
- 氏子町会の神輿(200基以上!?)に明神様の御神霊を遷す「神輿神霊入れ」
- 神田・日本橋・大手・丸の内を練り歩く「秋葉原巡行神幸祭」
- 趣向を凝らしたユニークな行列「附け祭(つけまつり)」
- 200基を超える各町の神輿が神田の町を練り歩き神田明神を目指す「神幸祭神輿宮入」
- 表千家家元による献茶の儀式「献茶式(表千家家元奉仕)」
- 境内の特設舞台で披露される神田明神伝統の神事能「明神能・幽玄の花(金剛流薪能)」
- 例大祭
数日間に渡ったおこなわれるので、「これをみたい!」という日に行くといいですね。
ちなみに、近年では隔年で本祭り(奇数年)と陰祭り(偶数年)と交互におこなっており、大規模な神輿渡御がおこなわれるのは本祭りです。
陰祭りは神田明神の境内で斎行される例大祭のみです。
とはいえ、各町会の神輿がそれぞれのスケジュールで宮入を行うこともあります。
神田祭の神輿宮入~本郷通りの様子~
神輿宮入では、終日に渡り氏子町会の神輿が神田明神目指して渡御。
本郷通りの神田明神下から湯島天満宮前までの道路は交通規制がおこなわれ、境内入りを待つ氏子町会の神輿が列をなしています。
本郷通りの湯島天満宮前から交通規制。
神田祭の神輿宮入~大鳥居から隨神門~
大鳥居から隨神門までは、たくさんの人でごっちゃごちゃ!
人の頭しか見れません(笑)。
氏子町会の神輿が通る時は、その様子を一目見ようとぶ厚い人垣ができ通行は不可です。
威勢の良い掛け声とともに神輿が宮入する様子はすごいです。
神田祭の神輿宮入~本殿前~
本殿前の広場では、左右に見学客がズラリ。
右側には加茂能人形山車(魚河岸会)と桃太郎人形山車(千代田区岩本町二丁目岩井会)。



氏子町会の神輿が一基ずつ拝殿前に。
後方には次の氏子町会の神輿が控えています。
↓先の神輿(写真左側)がいて、その後方(写真右側に位置しますが、神輿は写っていない)に次の神輿。
↓次の神輿の番になり移動。
その後は、えびす様尊像の方から境内外に。
神田祭の展示(神田の家前)と催し(宮本公園)
神田の家(千代田区指定有形文化財)の前には「牛若丸操り人形(山車)」。
隣の宮本公園では神田祭太鼓フェスティバル。
神田祭の屋台の出店風景
神田祭では、参道から境内、周辺にまでさまざまな屋台が出店しています。
神田明神の神馬・あかりちゃん
神田明神の神馬・あかりちゃんは、たくさんの参拝客と威勢のいい掛け声、熱気などに圧倒されているのか小屋の奥に。
気になるのか、お顔をちょっとだしている様子がかわいらしい。
神田祭のライブカメラ
神田祭りは、ライブカメラ(YouTube)でリアルタイムに視聴することができます。
会場には社殿の両サイド、祭務所、文化交流館などなど高台にはカメラがズラリ。
テレビ中継も入っているのかは区別はつきませんが、あらゆる角度から神田祭の様子を撮っているので、現場では人垣で見えにくい部分もしっかりと視聴できます。
↓神幸祭の様子(YouTube)




神田祭の御朱印・限定グッズ
神田祭では、御朱印に「神田祭」と書かれた御朱印が用意されています。
また、神田祭限定品も!
扇子やTシャツ、団扇、半纏クッション、ステッカー、きんちゃく袋、手ぬぐいなどさまざま。
神田祭について詳しく知りたい方には、公式ガイドブックもあります。
境内での販売は4月下旬頃から始まっており、オンライン予約も。
人気のあるグッズ、数量限定グッズは早めになくなってしまうほどです。
神田明神(神田神社)の詳細
神田明神(神田神社)へのアクセス
- JR中央線・総武線:御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩5分
- 東京メトロ丸ノ内線:御茶ノ水駅(1番口)より徒歩5分
- 東京メトロ千代田線:新御茶ノ水駅(B1出入口)より徒歩5分
- 東京メトロ銀座線:末広町駅より徒歩5分
- 神田明神公式サイト:https://www.kandamyoujin.or.jp/
- 神田祭公式サイト:https://kandamatsuri.com/
神田明神(神田神社)の主な行事・お祭り
- 1月:歳旦祭、初詣、神楽始(太々神楽)、だいこく祭他
- 2月:節分祭豆まき式、紀元祭、天長祭、末広稲荷神社例祭
- 3月:浦安稲荷神社例祭、柿本神社例祭、京都神田明神春季例祭
- 4月:祖霊社春季例祭、春大祭(祈年祭)他
- 5月:鳳輦・神輿遷座祭、神幸祭、例大祭他
- 6月:富士神社例祭、京都神田明神例祭、夏越大祓式他
- 7月:大祓形代流却神事、七夕祭、諏訪神社(末社)例祭
- 8月:納涼祭り、八幡神社(末社)例祭、えびす祭他
- 9月:祖霊社秋季例祭、将門塚例祭
- 10月:金刀比羅神社例祭、三宿稲荷神社例祭他
- 11月:大鳥神社例祭、京都神田明神秋季例祭他
- 12月:煤納め、師走大祓式、除夜祭
- 毎月1・15日:月次祭
神田明神(神田神社)近くのおすすめ神社・寺
湯島聖堂 | 5代将軍徳川綱吉が建立した孔子廟。日本の学校教育発祥の地。 |
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湯島天満宮 | 日本神話の神様と学問の神様を祀る学業成就・合格祈願の聖地。梅まつりや菊まつりでも有名。 |
箭弓稲荷神社 | 建物の中を通った先にあるコンパクトな神社。建物に囲まれた印象的な神社です。 |
花房稲荷神社 | ビルとビルの隙間に鎮座する小さなお稲荷様。 |
神田明神(神田神社)近くのおすすめグルメ
EDOCCO CAFÉ MASU MASU | 神田明神境内の和カフェ。「神社声援ジンジャーエール」など多数の名物メニューあり。 |
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