初夏の蓮で有名な要法寺(読み方はようぼうじ)は、日蓮宗の特定の宗派に属さない日蓮宗系単立の寺院。
700年以上の歴史ある平塚の古刹で、湘南ひらつか七福神の一寺で毘沙門尊天を祀っています。
また、初夏の蓮は有名で、梅雨明けの開花の頃には約80鉢の壺が境内に並び極楽浄土のような景色を作ります。
地域の活性化にも力を入れており、「お寺deマルシェ」やヨガ教室、プログラミング教室などの開催実績があります。

目次
・歴史とご本尊・ご利益
・山門
・境内
・本堂
・御朱印
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
要法寺の歴史とご本尊・ご利益
ご本尊は三寶諸尊。
開祖は日蓮大聖人。
鎌倉幕府の執権北条泰時の次男・北条泰知が、日蓮大聖人が龍の口で処刑されかけたときの不思議な出来事(江の島の方より光り物があらわれ、処刑人の刀が折れて処刑人が失神)を知り、念仏信者から法華経の大聖人へと帰依。
屋敷があったここ平塚で信心修行をおこない、平塚左衛門尉泰知と呼ばれるようになりました。
1282年(弘安5年)、夢の中に七面天女が現れ、「日蓮大聖人が本日身延山を出発し、九月十六日平塚にご来臨される。謹んでお迎えし仏法の奥義を聴聞せよ」とお告げを受けたことから、一族郎党勢ぞろいで日蓮大聖人を屋敷に盛大にお迎えします。
泰知は大聖人に懇願して直弟子となり館を献上。
屋敷に迎えた日蓮大聖人が四句要法を説法したところ、平塚の塚の松に紫雲がたなびいた様から「松雲山」。
四句要法にちなみ「要法寺」という山号と寺号をいただき、法号「松雲院日上人」を賜り開山します。
700年間にわたり法燈を継ぎ続け、法華経の道場として今日に至ります。
要法寺の山門
山門の扁額には「松雲山」。
「日蓮大聖人 御一泊霊場 要法寺」標石も。

要法寺の境内
本堂に続く参道には、初夏になると蓮の鉢が所狭しと並び、見ごろの迎えると境内を華やかに彩り、大勢の参拝者で賑わいます。

山門入って右側には浄行菩薩。
浄行菩薩は、法華経の教えを末法の方々にまで伝える役割を担う菩薩様です。
菩薩様を洗い清めることで、自分の体の病や痛みを取り除くことができると言い伝えられています。

その裏側には湘南ひらつか七福神の毘沙門尊天。


他、子育地蔵尊、久遠慈愛観音、水子地蔵、平塚左衛門尉秦知入道松雲の墓などがあります。




要法寺の本堂
扁額には「要法寺」。
参拝した日は扉が閉まっていました。


要法寺の御朱印
山門入って左側にある寺務所で。
御主題や毘沙門天の七夕御朱印、湘南ひらつか七福神(専用色紙にスタンプ)とあります。

要法寺の詳細
要法寺へのアクセス
- JR:平塚駅西口より徒歩18分
- 公式サイト:http://www.youbouji.jp/
要法寺の主な行事・イベント
- 3月:春季彼岸会
- 8月:施餓鬼法要
- 9月:秋季彼岸会
- 10月:お会式
要法寺近くのおすすめ神社・寺
| 春日神社 | 源頼朝に縁のある、北条政子の安産祈願所。境内には数多くの摂社・末社があります。 |
|---|---|
| 宝善院 | 源実朝公の妻の念持仏である不動明王を祀る、江戸期には東海道五十三次平塚本陣の菩提寺だった寺院。 |
| 妙安寺 | 湘南平塚七福神の大黒尊天様。鬼子母神も祀られています。 |
| 平塚八幡宮 | 公園風の境内にはカモやアヒル、神馬がいます。八社詣のスタンプラリーもあり。 |






