宗慶寺(読み方はそうけいじ)は、東京都文京区にある浄土宗の寺院。
徳川家康の生母・於大の方の菩提寺である傳通院の元となる寺院で、家康の側室である茶阿局の菩提寺として再興されたお寺です。
山門からすぐ正面に本堂がある、非常にコンパクトな都会的なお寺。
極楽水に由来する庭園もあり、建物を浮かべるようにした造りで、参道からも眺められるようにされているのが印象的です。
目次
・歴史とご本尊・ご利益
・境内
・本堂
・小石川七福神
・アクセス
・近くにある神社・寺
宗慶寺の歴史とご本尊・ご利益
山号は吉水山。
宗派は浄土宗。
ご本尊は阿弥陀如来。
他、観音菩薩立像、勢至菩薩立像と安置されており、小石川七福神の一つである寿老人を祀っています。
その創建は、1415年(応永22年)。
浄土宗中興の祖・了誉聖冏(りょうよしょうげい)が小石川の清泉のほとりに庵を建てたことから。
この清泉とは現在はマンションの一角になっている極楽水のことで、法然上人にちなんで「吉水」と呼んだことから吉水山 伝法院と称しました。
1602年(慶長7年)、徳川家康の生母である於大の方(おだいのかた)が亡くなられると、聖冏の開いた庵を移して現在地の傳通院に。
元吉水山伝法院は、1621(元和7年)、家康の六男・松平忠輝の母であり家康公の側室である茶阿局(ちゃあのつぼね)の墓所となり、その法名(朝覚院殿貞誉宗慶大禅定尼)から吉水山 朝覚院 宗慶寺と称されるようになりました。
1945年(昭和20年)の空襲で寺は焼失し、播磨坂の道路建設に伴い現在地に移転しました。
宗慶寺の境内
境内は非常にコンパクト。
山門を入ったら目の前には本堂です。
右側には、石碑や石仏がズラリ。
左側は、建物の下に極楽水と呼ばれる庭。
水が流れていたような部分も見受けらえます。
宗慶寺の本堂
2015年に竣工。
大きな葵の紋が目立ちます。
扁額には「吉水山」。
階段を上がると、右側に小石川七福神の寿老人が安置されています。
反対側は寺務所でしょうか。
御本尊の御朱印、小石川七福神(専用色紙)への押印といただけます。
小石川七福神
小石川七福神は、1995年(平成7年)から始まった七福神巡り。
小石川七福神公認のスタンプがあります。
小石川七福神の寺院・神社は以下↓
恵比寿…深光寺
弁財天…徳雲寺&極楽水
寿老人…宗慶寺
布袋尊…真珠院
大黒天…福聚院
毘沙門天…源覚寺
福禄寿…東京ドーム
宗慶寺の詳細
宗慶寺へのアクセス
- 東京メトロ丸の内線:茗荷谷駅より徒歩11分
宗慶寺近くのおすすめ神社・寺
極楽水 | マンションの一角にある小石川七福神の弁財天(女)。現在、湧水は出ていません。 |
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徳雲寺 | 臨済宗円覚寺派の寺院。ご本尊・釈迦如来と、小石川七福神の弁財天(男)を祀っています。 |
無量山 真珠院 | 開基は初代松本藩主・水野忠清。小石川七福神の布袋尊が祀られています。 |
太郎稲荷神社 | 小石川植物園内にある太郎稲荷大明神の分社。 |