かつては吉水山宗慶寺の境内でしたが、現在は高層マンションの一角になっている極楽水。
一般の人でも自由に出入りできる場所(公開空地)にあります。
伝通院の元となった庵があった場所でもあり、女人に化けた龍神と僧侶による伝説から生まれた名水が湧き出ていました。
また、小石川七福神の女弁財天!
男弁財天を祀る徳雲寺と共に参拝したいスピリチュアルなパワースポットです。
目次
・文京区の極楽水とは?
・極楽水の行き方
・極楽水の弁財天
・小石川七福神
・アクセス
・近くにある神社・寺
文京区の極楽水とは?
1415年(応永22年)に、了誉聖冏上人(りょうよしょうげいしょうにん)が伝通院の元ともなった庵を結んだ所で、後に吉水山宗慶寺(きっすいさんそうけいじ)の境内になります。
ちなみに、吉水山宗慶寺はすぐ隣にあります。
かつては名水が湧き出る場所として知られており、女性に姿を変えた龍が、上人に仏教の教えを請い、上人が丁寧に答えたお礼として与えられたとされています。
現在は整備されていて跡地として残っているだけ。
ちなみに、明治大正時代の大文豪・夏目漱石はこの近辺に住んでいたことがあり、「満韓ところどころ」には「橋本左五郎とは明治17年の頃小石川の極楽水の傍でお寺の2階を借りて一所に自炊をしたことがある」と極楽水に触れています。
極楽水の行き方
極楽水の弁財天は、播磨坂さくら並木(はりまさかさくらなみき)と吹上げ坂に挟まれるように建つ小石川パークタワーの一角に鎮座。
徳雲寺から徒歩7分ほどの距離になります。

ちょっとした散歩道になっており、下に降りる階段と左側に進む小径とあり。
どちらを選んでも極楽水の場所には行けます。
左側の小径を進むと、「極楽水(この下)」という看板。
案内が示す階段を降りるとありました。



かつては名水が湧き出ていたようですが、今はまったくその気配なし。
極楽水の弁財天
徳雲寺に祀られている弁財天は、石造蛇形のとぐろを巻いた蛇で顔は男性ですが、極楽水にある弁財天のご神体は白蛇で女神の絵図と共に祀られているそうです。
小石川七福神の専用用紙への押印や弁財天の御朱印は、隣の宗慶寺でいただけます。
小石川七福神
小石川七福神は、1995年(平成7年)から始まった七福神巡り。
小石川七福神公認のスタンプがあります。
小石川七福神の寺院・神社は以下↓
恵比寿…深光寺
弁財天…徳雲寺&極楽水
寿老人…宗慶寺
布袋尊…真珠院
大黒天…福聚院
毘沙門天…源覚寺
福禄寿…東京ドーム
極楽水の詳細
極楽水へのアクセス
- 東京メトロ丸の内線:茗荷谷駅より徒歩10分
極楽水近くのおすすめ神社・寺
吉水山 宗慶寺 | 徳川ゆかりのお寺で、極楽水の石碑があります。小石川七福神の寿老人を祀っています。 |
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徳雲寺 | 臨済宗円覚寺派の寺院。ご本尊・釈迦如来と、小石川七福神の弁財天(男)を祀っています。 |
無量山 真珠院 | 開基は初代松本藩主・水野忠清。小石川七福神の布袋尊が祀られています。 |
太郎稲荷神社 | 小石川植物園内にある太郎稲荷大明神の分社。 |