東京都品川区に鎮座する戸越八幡神社は、祈願するとたちまちに願いが叶うとして成就庵とも呼ばれていたスピリチュアルなパワースポット。
境内は見どころが多く、特に拝殿前の夢叶うさぎと福分け猿は必見!
狛犬も嫉妬する(!?)かわいさです。
また、神楽殿には季節の飾りなどが置かれており華やか。
大型ソファとテーブルもおかれており、境内の雰囲気を感じながらゆっくりと休憩できます。
その他、種類豊富で魅力的な御朱印やお守り、朝食・ランチ・アフタヌーンと利用できるこだわりのオーガニックカフェなど、参拝する楽しみがあります。

目次
・歴史とご祭神・ご利益
・鳥居・参道
・神楽殿&休憩スペース
・夢叶うさぎと福分け猿
・境内(旧稲荷社・旧春日社)
・社殿
・巨大絵馬
・ケンポナシの木
・御朱印・お守り・おみくじ
・アクセス
・主な行事・お祭り
・近くにある神社・寺
戸越八幡神社の歴史とご祭神・ご利益
ご祭神は、応神天皇を神格化した誉田別命(ほんだわけのみこと)。
厄除け開運の神様で、そのご利益は厄除・開運・学業成就など。
昔より願いが叶うといわれているスピリチュアルなパワースポットとして知られています。
その創建は1526年(大永6年)。
藪清水(やぶしみず)の池のところにあった成就庵に、諸国行脚中の行永法師が立寄った際、池から光を放っている誉田別命(応神天皇/八幡大神)の御神体を見つけ、小祠を建てて祀ったのが始まりです。
それが、現在の一本杉元八幡宮の跡。
1592年(文禄元年)に八幡山行慶寺の開山念誉上人が八幡宮を建立。
山城国(京都府)石清水男山八幡宮の御分霊を勧請し御神体を奉安。
本地阿弥陀仏と共に祀られました。
1688年(元禄元年)に現在地に移り、末社に春日社、稲荷社を建立されています。
戸越八幡神社の鳥居・参道
最寄り駅は都営浅草線戸越駅。
東急大井町線戸越公園駅からもアクセス可能な、住宅地にある神社です。
また、すぐ近くには東京都内でも最長といわれている戸越銀座商店街があります。


入口から細長い参道がまっすぐ社殿まで伸び、途中にはオーガニックレストラン「四季膳」と社務所(授与所)。
「四季膳」では、朝食の朝がゆやランチの手作り豆腐など、こだわりのオーガニックメニューを提供しています。



手水舎の水盤の四隅を石像が支え、見上げれば見事な天井絵。
前回参拝した時はありませんでしたが、「天翔白蛇守り」が奉納されていました。



戸越八幡神社の神楽殿&休憩スペース
手水社の先には一対の狛犬。
この先には狛犬が鎮座しています。



右側には神楽殿。
オープン状態で、舞台には花などが飾られていました。
しかも、神楽殿の前にはテーブルやソファ、小さいお子さんが遊べるおもちゃが!
誰もが休める憩いの場所になっています。



近くには、3つの石をすべて入れることができたら、願いが叶うように祈願されている「龍神様の念願御白石」が置かれていました。
外してしまった石は手水舎で洗い清め、もう一度トライ!
入るまでチャレンジできます。


隣には宮神輿奉安庫と忠魂社。



向かい側には戸越の地名の由来が書かれた石碑。

戸越八幡神社の夢叶うさぎと福分け猿
社殿の前には、夢叶うさぎと福分け猿。
このうさぎとサルは仲が良く、戸越八幡神社のご神体が出現した泉に住んでいたそうです。
サルは村人に木の実や果物を分け与え、うさぎはその愛らしさで皆を笑顔にすることから、「福分け猿と夢叶うさぎ」として大切にされていたのだとか。
うさぎを撫でると願いが叶うと言われています。




ちなみに、夢叶うさぎと福分け猿の先には、社殿がある境内入口。
区内で最古といわれている石造狛犬が鎮座しています(品川区指定有形文化財)。


戸越八幡神社の境内(旧稲荷社・旧春日社)
手前両サイドには、向かって左側に豊受姫命(とようけひめのみこと)を祀っていた旧稲荷社。
右側には天兒屋根命(あめのこやねのみこと)を祀っていた旧春日社。
現在は本殿に合祀されています。



旧稲荷社の裏側には、壁に龍が描かれた小屋?


社殿向かって左側にある銀杏は、神様の一番近くで大きくなった木。
秋になり、落ちた実は神様からの恵みとしてお持ち帰りもできるようです。

戸越八幡神社の社殿
境内の正面奥には、1855年(安政2年)に再建された欅造入母屋造りの社殿。
老朽化から改修工事をおこない、補修とともに社殿を元の位置から後方にずらして境内を拡張しており、本殿を鉄筋コンクリートの柱で支え真下にスペースをつくり、まるで宙に浮いているかのような珍しい構造をしています。
社殿には、江戸時代の緻密で見事な彫刻。
本殿内には、3柱(中央に八幡、右側に春日社、左側に稲荷社)の扉が並んでいます。



お賽銭箱の上には神楽鈴と大麻(おおぬき)
神楽鈴は、左・右・左と左右に振ることで、邪気を払い福を呼びこみます。
大麻は、両手で持って体の中央から左に祓い、次に右を祓い、もう一度左を祓います。
その後、鈴を鳴らして二礼に拍手一礼でお参りします。

また七五三シーズンには、「基盤に上がりポンッと飛び降りる」儀式で使われる将棋の基盤が。
基盤の目のように人の道を外れることなく、誠の道を生きる。
運を自ら切り開く、独り立ちするなどの願いが込められているそうです。

戸越八幡神社の巨大絵馬
社殿の両サイドには巨大絵馬。
毎年、その年の絵馬が飾られているようです。
2024年(令和6年)は辰年。
右側は太陽の「ミィドラゴン」。
天に昇った三毛猫のみいちゃんが、ハート形の鱗をもつ龍に乗って里帰り。
ふわふわ手作りみいちゃんのぬいぐるみも添えられており、ミイドラゴンと同じポーズで撮影できるようにされていました。



左側には月の「クルクルドラゴン」。
こちらの龍にも猫ちゃんが載っていますが、みーちゃんではなく「くるくるちゃん」。
双龍合わせて「日月の双龍」です。


巳年である2025年(令和7年)は「満共笑蛇(みつどもえへび)」。


戸越八幡神社のケンポナシの木
社殿の左側、福分け猿がいるほう小路の先には品川区指定天然記念物の御神木「ケンポナシの木」。
他にはあまりみられない希少性の高い木なんだそうです。


近くには願い札がお榊。


戸越八幡神社の御朱印・お守り・おみくじ
御朱印は通常御朱印から月替わり、枚数限定、見開きの御朱印など多数用意されており、うさぎや猫ちゃんのかわいいイラスト入りも!
東京福めぐり八社の一社でもあるので、専用の御朱印帳にも対応しています。
ユニークなものでは誕生日御朱印。
誕生日当日に参拝し、証明できるものを提示することでいただけます。
お守りも種類豊富にあり、猫ちゃんをモチーフにしたお守りもあってかわいいです。





御朱印は直書きでいただけますが、直書き対応は曜日がきまっています。
以前は水曜日だけだったようですが、久しぶりに参拝したら増えていました。
要チェックですね!

待っている間にお茶もいただき、しばしの休憩タイム。
飲み終わったら手水社近くの洗い場で洗い、水切りに入れておきます。


おみくじは、「幸福おみくじ」や「桜みくじ」「こどもおみくじ」などがありました。

絵馬は、「戸越八幡神社奉納絵馬(品川区文化財絵馬)」と「祈願絵馬」とあり。


種類豊富で何が出てくるのか楽しい干支ガチャガチャや、お清め塩もあり。



戸越八幡神社の詳細
戸越八幡神社へのアクセス
- 都営浅草線:戸越駅より徒歩6分
- 東急大井町線:戸越公園駅より徒歩9分
- 公式サイト:https://togoshihachiman.jp/
戸越八幡神社の主な行事・イベント
- 1月:元旦祭
- 2月:初午祭(午の日)
- 3月:春日社例祭
- 4月:お田植祭
- 5月:菖蒲祭
- 6月:夏越の大祓
- 8月:慰霊祭
- 9月:例大祭
- 11月:新嘗祭
- 12月:年越の大祓
- 毎月1日:月次祭
戸越八幡神社近くのおすすめ神社・寺
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| 戸越伏見稲荷神社 | 商店街のメイン通りのそばに佇む小さくてかわいらしい神社。 |






