【横浜】蛇も蚊も祭で悪疫退散!地域の憩いの場・生麦神明社

京急本線生麦駅より生麦駅前通りを通り抜け、大通りを渡った先。
住宅街の公園に隣接して鎮座する生麦神明社(読み方はなまむぎしんめいしゃ)。

常駐する神職は不在で、管理は岸谷杉山神社と氏子さん。

公園と境内が一続きになっており、地域の方の憩いの場にもなっています。

数百年前から続く「蛇も蚊も祭」で知られており、公園にはにょろりと地中を這う蛇の遊具も。
なかなか愛嬌があったかわいらしく、多数の子どもたちがその周りで遊んでいました。

横浜 生麦神明社





目次
境内
社殿
境内社
蛇も蚊も祭
アクセス
主な行事・お祭り
近くにある神社・寺
 

生麦神明社の境内

鳥居は靖国鳥居。
近くには庚申塔が多数ありました。

中央には阿弥陀如来様、左側には邪鬼を踏み災悪を封じる青面金剛像(しょうめんこんごう)、下部に三猿

横浜 生麦神明社

横浜 生麦神明社

横浜 生麦神明社

 

生麦神明社の社殿

ご祭神は天照皇大神

創建年は不明ですが、江戸時代末期には存在していたらしいとの事。

社殿は新明造りに、男千木で屋根には鰹木が載っています。

横浜 生麦神明社

横浜 生麦神明社

横浜 生麦神明社

横浜 生麦神明社

 

生麦神明社の境内社

境内社の社の前には、朱色の明神鳥居。

横浜 生麦神明社

 

生麦神明社の「蛇も蚊も祭」

6月の第一日曜日に、400年続く悪霊・疫病退散、晴天慈雨のお祭り「蛇も蚊も祭」が行われています。

横浜市指定無形民俗文化財にも指定されている民俗行事で、いつもは静かな境内もこの時ばかりは賑やかに。

蛇も蚊も祭りの始まりは江戸時代。
当時漁村だった生麦に流行り病が起こった際に、悪疫退散を願い茅で作った蛇体に悪霊を封じ込めて海に流したことからと言われています。

昔は海に流していたそうです、今は焼いています。

端午の節句の行事としておこなわれていましたが、明治の半ば頃から太陽暦の6月6日になり、今は6日に近い日曜日になっています。

 

大蛇は大黒町などから集めた茅を使い、当日の早朝から編み午後から祭りを開始

茅で編んだ大蛇(2体)は15~20メートルと大きく、目は貝殻、舌はショウブ、角は木の枝、尾には2尺くらい(約60センチ)の木剣なのだとか。
龍のようにヒゲや角もつけられています。

杉山神社の宮司さんによる神事で始まり、蛇の口を開けてお神酒を注ぎ、東西にわかれて神明社を出発。

蛇も蚊も出たけい、日和の雨けい」「わっしょい、わっしょい」とかけ声を上げながら、地区内の家を巡行。
最後は神明社で2匹の大蛇が絡み合い
翌日に蛇を神社の境内で焼いて終了となります。

コロナ明けの頃は例年よりも短い蛇で、神明社の中を担いだのみと小規模での開催でしたが、2024年からは例年と同じ規模で実施。

蛇も蚊も祭は道念稲荷神社でも斎行されており、昔は合同(道念稲荷神社が雌蛇、生麦神明社が雄蛇)でおこない境界で絡み合いがおこなわれていましたが、現在は別々になっています。

 




生麦神明社の詳細

生麦神明社へのアクセス
  • 京急本線:生麦駅より徒歩5分


生麦神明社の主な行事・お祭り
  • 6月:蛇も蚊も祭(じゃもかもさい)
  • 9月:例大祭

生麦神明社近くのおすすめ神社・寺
道念稲荷神社 美しい赤い鳥居が並び、末社にはだるま様。蛇も蚊も祭り発祥の神社。
生麦水神宮 漁協など水産関係の信仰が深い神社。色鮮やかな提灯が目を引きます。
正泉寺 境内は小規模ですが、趣がある参道と本堂。本尊は薬師如来で、鶴見七福神の恵比寿様がいます。
御社母子稲荷神社 小規模ながらも大切にされている地域の守り神。稲穂を加えた狛狐が鎮座しています。
龍泉寺 玉川八十八ヵ所霊場、東海三十三観音霊場。美しい本堂と様々な石仏は一見の価値あり。
安養寺 インパクトのある色彩で彩られた辯天堂があります(鶴見七福神)。生麦マルシェの会場にもなっています。
岸谷杉山神社 長い石段を上った小高い場所に鎮座(坂道あり)。参道の狛犬は特徴的なお顔をしています。




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